日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本の美が、グローバル?

2006-09-04 22:25:30 | トレンド
先月、カネボウから「いち髪」という、ヘアケア商品が発売された。
資生堂の「TUBAKI」から遅れること、半年ほど。
ライバル企業が、同じコンセプト商品を市場投入したことになる。

資生堂の「TUBAKI」とカネボウの「いち髪」は、パッケージなども対照的。
「TUBAKI」が赤で商品を統一しているのに対し、「いち髪」は白・黒・灰色と商品アイティムで色分けしている。
形状もやわらかい曲線を使い「日本女性のたおやかさ」を表現しているかのような「TUBAKI」。直線的な印象の「凛とした立ち姿」を思い浮かべる「いち髪」、といった具合だ。
ただ、どちらも「日本女性(の髪)は、美しい」ということを謳い、その主成分も「和」が中心となっている。

先週末の朝日新聞の「be」に掲載された、レポートなどを読むと、今のシャンプー市場というかヘアケア市場は企業の体力勝負となっているようだ。
というのも、シャンプーや石鹸といった商品は「使用者の親しみ度」が、その商品を支えているといわれているからだ。
新製品が出ると、「お試し」購入をしてくれる。
だからといって、それが次回の購入、それもポンプタイプの購入⇒詰め替え用購入へと結びつかない。
「お試し」だけで終わってしまう場合のほうが、多いのだ。
それが家族全員が使う商品(シャンプーの場合は、個別の場合があり)であれば、子供の頃に使っていた商品を大人になっても選択・購入する傾向があると、いわれている。
だからこそ、ヘアケア・石鹸などの「ホームラボラトリー」と呼ばれる商品カテゴリーは、1単価が決して高くなくても、企業にとっては重要な商品となるのだ。

カネボウの「いち髪」のテレビCMをまだ見ていないので、どれだけ資生堂の「TUBAKI」を意識したモノとなっているのか分からない。
昨年あたりから、幾つかの企業は「日本」を意識した商品を出しはじめている。
それも「内側の美しさ」を謳っている商品が多い。
それが今の「トレンド」ということなのか?それとも・・・。

先週起こったこと-飲酒運転事故や東京オリンピック-

2006-09-04 08:47:28 | 徒然
先ほどチェックした、讀賣新聞のWEBサイトを見てビックリした。
トップの「社会」に「飲酒運転事故が3連記事」となって、並んでいる。
福岡で幼い3兄弟が、飲酒運転によって命を奪われてから1週間ほどしか経っていないのに・・・問題意識が低いというのか?「自分は大丈夫」という過信なのか?
こういうニュースを見るたびに、人間って懲りないな~と思ってしまう。

3連記事のうち1つは、ガソリンスタンドに突っ込んでいる。
火気厳禁の場所での事故だけに、二次事故とならなかっただけ良かった・・・とみるべきなのか?
他にも、大分県職員が飲酒運転。
父が公務員だったこともあり、子供の頃言い聞かされたことがあった。
「(交通)事故を起こしたら、新聞やテレビのニュースでは職場の名前まで公表される。「会社員」では済まされない。事故を起こすことそのものも問題だが、公務員というのは、生活総てにおいて衿を正すような意識をもたなければ、世間から非難をされる立場にある」ということだった。
一昔、二昔前の人だから、このような考えを持っていたのかも知れないのだが、それにしても箍が外れたようなモラルのなさは・・・と、考えてしまうのも事実だ。

先日の「東京でいいのかな~?-オリンピック候補地-」にコメントを下さった、ひろさん、カミナリ弟さんありがとうございました。
決定後の中日新聞記事などを読んでみると、東京に不利と思われるレポートが削除されていたようです。
計画性なども、福岡のほうが具体的だったと記事にありました。
投票前から「東京ありき」ということだったのでしょう。
福岡のプレゼンテーションで不快と感じる場面があったとすれば、東京大学教授・姜 尚中氏(熊本出身)だったかも知れない。

東京に決まった背景には「国による財政負担がない(少ない)」ということがあったようですが、それはメイン会場などの用地取得費用くらいで、実際は「国家プロジェクト」として、「東京オリンピック」がしたいという、石原東京都知事の本音が見え隠れしている。と既に指摘されてるようです。
JOC及び各スポーツ団体の偉い人たちの「判断基準」というセンスが、一昔、二昔前ということが分かったような気がします。