日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「美しい国」か・・・

2006-09-26 23:18:56 | 徒然
今日、安倍内閣が発足した。
安部さんは「美しい国内閣」というキャッチフレーズを言っていたが、「美しい国」ってどんな国でしょう?
と言っても安部さんの「美しい国へ」という本をまだ読んでいないので、なんともいえないのですが・・・。

「再チャレンジ」という言葉も頻繁に聞かれるが、若い世代は何度でもチャレンジできるチャンスはあると思うのだ。
ただ、チャレンジする意欲を殺いでいるような気がしてならない。
その一つが「勝ち組み・負け組み」という分け方。
勝ち組みといわれる一握りの人たちと、その他大勢の負け組みという単純な構図なのだろうか?
本当は「やや負け組み」の人の方が多くって、それが世間のスタンダードとなりつつあるのに、雑誌などが取り上げる「シロガネーゼ」や「コマザワンヌ」も「チョッと頑張れば自分も仲間入りできるかも?」と思いつつ、そのクラスに入れないクラス閉鎖みたいなモノを、敏感に感じ取っているのが今の若い世代のような気がするのだ。
それだけではなく、日本企業の基本の「減点主義」的発想では、クラスアップすることが目標であり、そこから降りることは仲間から外れ「負け組み」となることだと、気付いているのではないだろうか?

むしろ問題なのは、「再チャレンジ」の対象とならない「リストラ組」なのでは?
技術的なものがあっても、企業収益優先で納入価格を叩かれる町工場もたくさんある。
単に、売上数字をあげる人が優秀なのではない。
金融だけが、日本の経済を支えている訳ではない。

お金儲けが上手い人たちが時代の顔にならない、様々な価値観を互いに理解し合える国が「美しい国」であって欲しいとおもうのだ。
「ひとの幸せ」という価値観を大切にすることが「美しい国」なのではないだろうか?