日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

トップの責任

2006-09-08 20:12:54 | アラカルト
今週、2日続けて前ライブドア・社長堀江さんの公判があった。
傍聴席の倍率が200倍以上あったらしい。
それくらい、話題で注目の裁判だった訳だ。
そして、その注目の堀江さんの主張は「無罪」だった。
「やはり」という感じを受けた人のほうが、多かっただろう。
というのも、堀江さんの弁護士さんが前日テレビに出演し、雄弁にイロイロと話していたからだ。
そこでの話は「罪を犯していた、という解釈をしていない」ということと「そこまで深く知ってはいなかった」というコトらしい。
しかし、多くの人は「企業経営者であれば、知らないはずがない」と思い・感じている。
逆に「知らない経営者」だったら、様々な場面で堀江さんの言っていた「ライブドアの収益」は、何を根拠にしたものだったのか?という疑問がわく、ということになる。
これか半年後くらいで、終わる公判で堀江さんがどんなことを主張していくのか?注目していきたい。
そしてそこで話されることが、起業を目指す人たちに「企業経営とは?」という意味を示していくかも知れないと考えている。

そして今日、「裏金問題」で揺れている前岐阜県知事・梶原拓氏の記者会見があった。
こちらも謝罪はしたが、「知らなかった」の一点張り。
しかし多くの県民の多く(だけではなく国民の多くも)が、「そんなことあるはずないじゃない」と、思っている。
今日の記者会見でも、時折笑顔をみせながら自信満々でご自分の主張を繰り広げられていたが、「元自治体の長」としての責任を感じさせることはなかった。
それだけではなく、裏金を管理していた組合から借りた700万円余りの訴訟費用(一部裏金が使われていた)も、返却していないらしい。
ちなみに梶原さんの退職金は1億8000万だったらしい。
もちろん、退職金返還に対しても公職辞任も積極的な態度は見られない。

堀江さんにしても梶原さんにしても、「トップの責任」を感じていないような気がするし、自覚がないような気がする。
企業だけではなく自治体のトップも、その責任は大きい。
選挙に勝って「バンザイ」ではなく、その責任の重さに「畏怖と謙虚さ」を感じる必要な気がする。

堀江さんの服装チェックですが、可もなく不可もなく・・・。
Tシャツではなかったのは、TPOを考えてのことでしょう。
ネクタイに紺などを選んだのは、「誠実さ」や「清潔感」をアピールしたかった、ということでしょうね。
お受験ママが、濃紺のスーツを選ぶのと同じ理由でしょう。