日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

レジ袋より減らして欲しいもの

2006-09-12 22:00:52 | ライフスタイル
小池百合子さんが、環境相となってから様々な企業が「環境問題」に取り組んでいることを、積極的にアピールしている。
今日も毎日新聞のWEBサイトに、「環境保全:ローソン、モスの2社と協定結ぶ 環境省」という記事が掲載されていた。
この記事を読むと、ローソンはレジ袋を減らすことを目標としている。
実際、スーパーマーケットに行くと「ショッピングバック」を持参している、買い物客も少なくない。
それだけ、環境問題に関心が高いということだと思うのだが・・・。
ただ、レジ袋がそんなに悪者扱いされる理由が、イマイチわからない。
「石油製品だから」ということは、分かるのだがレジ袋=ゴミとして扱っている家庭はどれくらいいるのだろうか?
もちろん、行政指定のゴミ袋を使わないとごみ収集がされないため、レジ袋をゴミ袋として使えない、というところもあるとは思う。
本音では、「レジ袋を「生ゴミ袋」として再利用したい」と思っている人も少なくないだろうし、近所のスーパーマーケットでは、行政指定のゴミ袋をレジ袋として使っている(当然ではあるが、レジ袋は生ゴミ袋として便利に利用させていただいている)。
では、その行政指定のゴミ袋は「非石油製品」なのか?ということなのだ。
おそらく、「非石油製品」と言うところは、殆どないのではないだろうか?
結局のところ、スーパーマーケットのレジ袋も行政指定のゴミ袋も「石油製品」であることには、変わりないということになると思うのだが・・・。

確かに、「ゴミ袋を有料化すれば、ゴミが減る」という傾向があるのかも知れない。
でも、日本の生ゴミの多くは「賞味期限切れ」の食品などと、言われている。
むしろ「買いすぎ」によるゴミのほうが、多いのではないだろうか?
それよりも、ゴミの原因となっているのは「食品を包む」ラップ包装やプラスチックトレーなのではないだろうか?
実際、女の1人暮らし自炊生活で出る生ゴミなどは、野菜のくずなどが殆ど。
たいした量ではない。
ところが、野菜や肉・魚などを入れているプラスチックトレーなどは、生ゴミとは比べ物にならないくらいの量なのである。
もちろん、「資源ゴミ」として出すのだが、毎回その多さに驚くのだ。

この背景には、日本人の衛生志向があるのかも知れないのだが、レジ袋云々する前にラップ包装やプレスチックトレーを減らすことを考える必要があると思うのだ。
すくなくとも、野菜や果物のラップ包装はやめてもらいたいのだが・・・。
何故なら、ラップ包装をすることで「野菜や果物の買い方(美味しい野菜や果物の見分け方ややってはいけないことなど)」ということを、私たちが忘れはじめているように感じる時があるからだ。