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日本的なビジネスチャンス?‐廃材バイオマス・エネルギー考‐

2007-01-16 20:41:33 | ビジネス
今日の毎日新聞WEBサイトに、「廃木材:バイオ燃料として見直し 争奪戦も激化」という記事が掲載されている。
昨年、一時期原油の高騰により「バイオマス・エネルギー」が注目されたが、日本で最注目されたのが「廃材」だった。
諸外国では、サトウキビなどを直接バイオマス・エネルギー一として使うことが、一般的だといわれている。
日本では「廃材」や、砂糖を精製した後のサトウキビを使った「バイオマス・エネルギー(研究)」が盛んだ。
「もったいない精神」の本家としては、面目躍如といったところか?

「廃材利用」で思い出したのだが、今団塊の世代のリタイアに向け住宅業界は「リフォームブーム」だといわれている。
リフォームによる、住宅建材の廃材は貴重な資源となる。
では、日本の森林資源はどうなのだろう?
これからのシーズン、何かと悪者扱いされる植林された杉による「花粉症」の広がりは、加速度的になっている。
その背景には、植林はしたけれど管理がおざなりになり、日本の戦後の植林地は荒れ放題になると言うのが問題なのである。
植林された杉に問題があるのではなく、植林後の管理が問題なのだ。
それだけではなく、昨今の「エコロジー・ブーム」で、企業の多くが「社会的責任」として、さまざまな植林事業を進めている。
一見、企業の植林事業というのは「環境問題に積極的に取り組んでいる」という印象を与えるが、問題は植林後の管理なのだ。

廃材を利用した「バイオマス・エネルギー」も良いが、植林管理のための間伐材利用の「バイオマス・エネルギー」も、「もったいない精神」の新しいエネルギーなのではないだろうか?

昨年、ライオンの「なつめやし」から作った洗濯洗剤は「使うエコとしてはOKかも知れないが、作るエコとしては問題」と拙ブログで書かせていただいた。
間伐材の利用は、「作るエコとしても、使うエコとしてOK」だという点で、もっと注目されても良いのではないだろうか?
そして、海外の安い材木ではなく、国内の間伐材の集成材などを建材とし使うことで、日本的なエコロジーサイクルを作り上げ、海外からも注目される「日本的生活様式」と言う文化となるのではないだろうか?