日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「ダイエット」に弱い?‐ヒットテレビ番組‐

2007-01-29 21:48:12 | トレンド
昨日のエントリ「出産マシーンと言う発想」にトラックバックをいただきました「愛と苦悩の日記」さん、ありがとうございました。
「合理性」としての柳沢さんの発言と言うのは、これまでとは違う視点で驚きました。
「生活者が市場を決める」にコメントを下さった、カミナリ弟さんありがとうございました。
マーケティングのプロでなくても、生活者からそっぽを向かれたら企業が成り立たないことがわかるとは思うのですが、企業の一部には「売れている=企業の力」と勘違いしている経営者がいるということでしょう。

フジテレビ系の「あるある大辞典」のデータ捏造は、9年前にまで遡って起きていたようだ。
昨年も「お味噌汁でダイエット」と言う内容の放送があったようなのだが、これでお味噌または生タイプ系インスタント味噌汁が、売れたのだろうか?
9年前のデータ捏造は、レタスを使った「安眠・快眠」がテーマだったようだが、今回の納豆にしてもお味噌汁にしても、共通するのは「ダイエット」だ。
TBSで問題になった「白インゲン粉末」も、ダイエットだった。
結局のところ「ダイエット」をテーマに取り上げることが、視聴率を上げる方法なのだ。

これまで「ダイエット=女性」だったのが、「メタボリック症候群」によって「ダイエット=国民の関心ゴト」となってしまった。
生活習慣病の原因=肥満だと言うことなのだが、そこには「ラクしてダイエットがしたい」と言う、気持ちがある。
そこに目をつけたのが、特定食品摂取による「ダイエット」なのだろう。
「運動」+「食事制限」と言う「生活管理型ダイエット」は、現実的には難しいところがあることは否めない。
「一駅分歩く」と言っても、夜遅くまで仕事をし、時間ギリギリまで寝ていたいサラリーマン・OLにとっては、難しいだろう。
お昼の食事にしても、コンビニ弁当にサラダをつけるのが精一杯、と言ったところではないだろうか?
就業時間は殆どPCとニラメッコか、長時間の会議と言うのが毎日だろう。
だからこそ、「簡単・お手軽ダイエット」が注目され、生活者にとってはとてつもなく「魅力的」に思えるのだ。

それを、ビジネスとして結びつけるのであれば、視聴率稼ぎの方法ではなく他の提案であれば・・・と思うのだ。
と同時に、企業自身も社員(やその家族)の健康管理としての提案が、あってもよいのではないだろうか?