日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

企業の品格と株価

2007-01-13 23:59:49 | ビジネス
昨日のエントリにコメントを下さったカミナリ弟さん、星の王子さま、ありがとうございました。
今日になって、ミスドの新商品やローソンのお弁当に付いているお醤油の賞味期限切れなど、ここにきて一気に問題噴出という感じです。
というか、今だから問題が出やすいのかな?という気がします。

カミナリ弟さんが指摘されいた「ジョンソン&ジョンソンのタイレノール」は、企業の危機管理のお手本とされていますね。
マーケティング、企業経営やマネジメントだけではなく、総務や経理など企業にかかわる全ての人が知っておくべきお手本なのですが・・・そこまで徹底的な企業人教育がされていないの現状なのでしょうね。

もうひとつ気になるのが、このような事件があるたびに「スケープ・ゴート」を作りたがることだ。
「誰か」という「犯人探し」は、一見正しいように思える。
だが、このような事件・問題は「誰か」というレベルの問題ではない。
生活者が求めているのは「誰か」ではなく、「どう対応するのか?」ということなのだ。
どうして、そんな基本的なことがわからないのだろう?
むしろ「誰か」という犯人探しをすることで、生活者は「なんて品格のない企業なのだろう・・・」と、思い・感じ不信感を募らせるだけなのに。

当然だが、そのような「生活者の雰囲気」は「株価」に直接反映される。
「会社にとって良かれと思ったコト」は、決して「良いこと」ではないのだ。
今は「企業の品格も株価に反映する時代」なのだ。
 
そのことを、年明けいきなり思い知らされた事件であり、利益・利潤優先による企業価値は「ウソ」だということを示したように思う。