日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

テスター・メイクがなくなるのか?

2007-01-24 21:23:46 | マーケティング
一昨日のエントリ宮崎県民の選択」にトラックバックをいただき、ありがとうございました。
鳥インフルエンザで突然予想外のピンチを迎えてしまった新知事ですが、早速行動しているようです。
県議会議員とか建築関係から、イロイロ言われるのは想定内のことでしょうし、特定の事業者や議員の利益が奪われることは、当事者からすれば人生最大の問題ですから。
でも、それに「NO!」と言ったのは宮崎県民なのですから、そのことをもっと真剣に考える人たちはむしろ議員さんや建築関係の皆さんなのでは?

今日の讀賣新聞のWEBサイトに、「仮想体験で「化粧顔」が分かる…資生堂がシステム開発」という記事が掲載されていた。
記事にあるように、「仮想体験メイク」というシステムによって、マーケティング調査に活用できるというは、企業にとって大きなメリットだ。
お客である女性からすれば、美容販売員さんによるメイクと自分のメイク・テクニックの差に、後日「こんなはずではなかった?!」的な、失敗購入を減らすことができるかも知れない。
特に、毎シーズン「新色」が出る口紅やアイ・メイクなどは、使い切っていない化粧品が洗面所などにいっぱい眠っているはずだ。

そしてこのシステムは、テスター・メイクを減らすことができるかも知れない、と思うのだ。
「テスター・メイク」といっても、男性はわからないかも知れない。
ドラッグストアーや、メイク用品を中心に販売をしているヴァラエティー・ショップなどでは、テスターと呼ばれる「お試し品」を使って店頭でフル・メイクをする女性がいるのだ。
だいぶ前は、高校生が中心だったのだが、今では高校生ではない層が中心になりつつあると言われている。
時には、アフター5のプチメイク直しとして、新色中心に「テスター・メイク」をするOLもいるかも知れない。
そのために使われる化粧品の額は、相当なモノだとも言われている。
確かに「販促品」として予算などが組まれているはずなのだが、いまや無視できないほどの額になりつつあるという話を、だいぶ前聞いたことがある。

店頭でのテスター・メイクは、決して格好の良いモノではない。
でも新しい商品は、試してみたい・・・ある意味オンナゴコロをくすぐるシステムかも知れない。