日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

お盆休みのお知らせ

2010-08-10 22:25:00 | Weblog
明日から1週間程度、お盆休み(休みと言うより、お盆行事)のため、ブログをお休みさせていただきます。

もしかしたら、実家の父のPCからエントリできるかも知れませんが・・・。

残暑厳しく、所によっては台風接近により豪雨に見舞われている地域もあります。
みなさま、どうかご自愛ください。
そして、充実したお盆休みとなりますことを。

体験型観光は、地方の活性化になるか?

2010-08-10 12:16:38 | ビジネス
2週間ほど前、ミッドランドスクエアに出かけた(その時見た、トヨタの「Winglet」については、エントリ済み)。
その時、ミッドランドスクエアのレストラン街のソファーで、チョッと休憩をした。
休憩したソファーがあったのは、韓国料理のお店の前。
韓国料理店と言っても、焼肉屋さんではない。
「韓国宮廷料理」のお店だ。

そのお店の壁にディスプレー画面がはめ込まれていて、メニュー紹介だけではなく韓国の観光誘致のようなビデオが流されていた。
最初見た時は、メニュー紹介のビデオではなく「韓国観光誘致ビデオ」だと勘違いする内容だった。
それは、観光客の外国人一家(欧米人)が韓国の伝統的な結婚式を体験する、と言う内容だったからだ。
もちろん、「近代的な韓国と伝統文化の両方を愉しむ観光」と言う内容ではあるのだが、「韓国宮廷料理」のお店と言うコトもあり、「伝統的韓国の結婚式+宮廷料理」がメインとなっていた。

このビデオを眺めながら、フッと思ったことがある。
日本でも同じ様な、「体験型観光の提案はできないか?」と言うコトだ。
何も結婚式である必要はないのだが、白無垢に角隠し、羽織袴と言う姿で祝詞を上げてもらい、三々九度の杯を交わすと言うのは、海外の人たちにとって、とても興味深い経験となるのではないだろうか?

と言うのも、日本各地には様々な文化があり、その文化を背景にした伝統工芸や生活習慣がある。
私たち日本人ですら、自分たちの住んでいる地域以外のコトはよく知らないのが、現実だろう。
もしかしたら、自分たちの住んでいる地域のコトすら、よく知らないかも知れない。

そんな時、大いに活躍してもらうのが、地域のお年寄りたちだ。
何も英語などの外国語が話せる必要はない。
それは、通訳を頼むことで解消する問題だ。
「日本観光通訳協会」と言う、社団法人もあるのだ。
そのような団体を、活用すれば良いだけのことだろう。
大切なコトは、実際に体験させられるだけのモノ・コトがあるかどうかなのだ。
その点については「余りにも、過小評価しすぎているのでは?」と、感じるコトがあるのは、私だけではないと思う。

国土交通省は、「観光にも力をいれたい」と言ってるのに、現在の動きは「中国人の観光ビザ拡大」程度だ。
猛烈な勢いで買い物をする中国観光客は、確かに魅力的かも知れない。
しかし、そのブームもいつかは終わるのではないだろうか?

築地での傍若無人な態度や、京都の舞妓さんを追いかける姿などは、決して褒められるモノではない。
だが、人気先行となる前に「観光ルール」を決め、観光客を呼ぶと言う方法はあるのではないだろうか?
その意味でも、今から自分たち地域の伝統文化を見直し、資源とするチャンスなのではないだろうか?