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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

橋下さんに、戦々恐々する人たち

2012-03-26 07:45:07 | 徒然
最近の政治の話題の中心といえば、与党の民主党でもなければ野党の自民党でもない。
大阪市長の橋下さんでは、ないだろうか?
一部政治家やメディアの方からは「ヒットラー」とか「独裁者」と、呼ばれているようだ。
大阪市民ではない私は、橋下さんの政治がどのようなモノなのか知らない。
ただ、一部政治家の方やメディアが橋下さんに対して、過剰に反応しているように見えるときがある。
それが「ヒットラー」とか「独裁者」という発言だ。

「ヒットラー」とか「独裁者」と言われるのも、分からないわけではない。
メディアから伝えられる橋下さんの発言の一部は、確かに高圧的な内容のモノも少なく無いからだ。
だからといって、言葉の端々を取って「ヒットラー」とか「独裁者」と決め付けるのは、どうなのだろう。

もしメディアや政治家の方々が、「ヒットラー」とか「独裁者」と橋下さんのコトを言うのだとしたら、それは実際ヒットラーが台頭することになった過程で、「どうせたいしたこと無い。政治など知らない田舎者」程度に見くびり、メディアや政治家が本来果たすべき役割を果たさなかったことへの反省であればわかる。

しかし、今は橋下さん自身も言っているように、情報源は様々あり橋下さんを判断する材料は、事欠かない。
特にネットなどの情報は、メディアや政治家の方々でコントロールできるモノではない。
とすれば、メディアや政治家の方々が戦々恐々としているのは、橋下さん自身ではなく、自分たちのコトを信用しなくなってきている人たちのコトなのでは?
それを象徴するのが、橋下さんというコトなのでは?

であれば、「なぜ自分たちが信用・信頼されなくなったのか?」という点を、考えてみる必要があると思う。
メディアも政治家も産業種別からすれば、三次産業と呼ばれる産業。
サービス業という産業の一部なのだ。
一次産業や二次産業のように、目に見える具体的な物を生活者に提供している産業ではない。
目に見えないサービス提供という産業だからこそ、生活者の視点でモノを見・聴き・考え・提案していく必要がある。
その中でも特に、今の政治には「提案」が無いように思うのだ。

経済が安定している時は、与党は前例主義で政治を進め、野党は反対するだけでなんとなく政治が出来ていた。
今はそんな時代ではない。
時代感が持てない政治家に期待でき無い時に、なんとなく時代感があり、はっきりとモノを言う橋下さんが注目されるのはそこなのだと思う。
とすれば、橋下さんに戦々恐々する人たちは、自分たち自身のあり方を見直す必要がある、というコトなのでは無いだろうか?

ただ、メディア的には橋下さんの発言は、話題性があるため「オイシイ話題提供者」だけなのかもしれないが。