日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

今年は「男子」がブーム?

2012-03-31 20:11:56 | トレンド
2,3年前から盛んに言われた「女子会ブーム」。
私は残念ながら「女子会ブーム」に乗ることも無く、ましてや「女子会トーク」なるものにも関係なく、過ぎていきそうな気配を感じている。
その「女子会」に対抗するかのように、今年の注目は「男子会」だそうだ。

先日聞いてたFM番組では、「男性向けネイルサロン」が人気だという話だった。
「ネイルサロン」と言っても、女性向けとは内容が違う。
女性の場合「アート化された指先」なのだが、男性の場合「きれいな指」という点がポイントのようだ。
主に利用する男性は、営業職や人の前で仕事をする人が中心、というコトだった。
確かに、指に限らず身だしなみなどがキチンとしている人は、信頼できるという印象を持ちやすい。
もちろん、話す内容が伴っていなくては、いくら身だしなみだけが良くても信用には結びつかない。
ある部分では、「見た目も重要」というコトだ。
とすれば、昔、理髪店で爪の手入れや髭剃りをするサービスがあったのは、的を得たサービスだったのかも知れない。

そして居酒屋などでも「男子会プラン」のような、提案をしてきているという。
ただ、「男子会プラン」という名の「普通の飲み会」という気がしてしまうのは、私だけだろうか?
「女子会」が話題になったのは、女性たちがお酒が飲める場所で集まる、というトコロからだったような記憶がある。
もう一つは、職場や勤務先といった現在の付き合いではなく、学生時代の友人の集まり、というのも話題となった要因のような気がしている。
女性の場合、生活環境が変わることで付き合う相手も変化し、学生時代の友人との集まりというのは、案外難しい。
それを可能にさせたのは、女性が仕事をすることが当たり前になっただけではなく、晩婚化というコトもあったように思う。

それに対して男性の場合、職場や勤務先との付き合いが中心になっても、学生時代の付き合いも継続的にされているような気がする。
そのように考えると、「男子会」という名前は無いにしても、以前からそのような「会」はあったような気がする。
改めて「男子会」という「会」を考えるとすれば、その「会」はどんな「会」なのだろう?

最近言われ始めていることに、「女子会のデメリット」というコトがある。
最初は、学生時代の懐かしさから集まり始め、職場での不満や愚痴を言うことでストレス発散となるのだが、いつの頃からか「人物批評」になっていく傾向があり、それが逆にストレスになっている、という指摘だ。
おそらく男性の飲み会でも、同じようなことがあるのではないだろうか?
とすれば、「男子会」が魅力的に「会」になるためには、いくつかの事前ルールのようなモノをメンバーで作り、愚痴や不満の発散の場所であっても、そこには+αの情報交換というコトが必要だと思う。

個人的には「男子会」とか「女子会」という、枠を持たない「楽しい集まり会」であれば、そこには情報交換が自然に行われ、得た情報から新しい発想が生まれてくると思うのだ。
バブルの頃のような「異業種交流会」のような、人脈づくりという名の合コンではないコトも重要なポイントだと思う。