日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

缶コーヒーは、男性のもの?

2012-03-22 16:12:53 | マーケティング
Yahooの右上にあるネット広告。
それを何気なく見ていたら、「男ですみません」という言葉の広告が目に付いた。
缶コーヒーの「ジョージア」が展開している「男ですみません。博」の広告のようだ。

このタイトルを見て「なんとも、自虐的な・・・」ということと、「最近は、女性のほうが元気だからね~」というコトが、思い浮かんだ。
昨年の女子サッカー「なでしこジャパン」の活躍だけではなく、アエラ「女子ばかりがなぜ強い」によると、最近のスポーツでは圧倒的に女性のほうが好成績を残しているようだ。
スポーツだけではなく、イロイロなところでも「元気な女子、おとなしい男子」というイメージが出来始めているように感じる。
だから、このような「男ですみません。博」というアイディアが、登場するのかも知れない。

そんなことを考えていたら、フッと気になったことがある。
それは「女性が缶コーヒーを飲む姿を、ほとんど見かけない」というコトだ。
随分前だが、タレントの明石家さんまさんが好きな飲み物として、缶コーヒーを上げていた。
そんな話を聞いてから、チョッと気にして缶コーヒーのテレビCMを見ていると、男性が飲んでいる場面がほとんどだ。
日本の缶コーヒーが一般的になり始めた頃、ポッカーの缶コーヒーには若い男性が描かれていた。
その影響だろうか?缶コーヒーのテレビCMで女性が登場するのは「コーヒー飲んでね」と言っている場面くらい。
実際、缶コーヒーを飲んで「美味しい」といっている場面は、ほとんど無いように思う。

缶コーヒーのように、手軽に飲めるコーヒー飲料であるカフェ系のテレビCMには、女性が登場することが多く、逆に男性はほとんど登場しないような印象がある。
とすれば、コーヒー飲料の中にも「男性向け・女性向け」という商品があり、缶コーヒーは男性向け、カフェ系のパッケージ飲料は女性向け、というコトになるのだろうか?
実際、スターバックスなどのカフェスタイルのコーヒーショップなどは、圧倒的に女性の姿が多い。
もちろん男性も利用しているのだが、同じコーヒーショップのドトールなどに比べると男性比率は低いような気がする。

そのように考えると、この「男ですみません。博」は実に的を得た顧客層を狙ったキャンペーンだといえそうだ。