日曜日の朝、ゆったりとFMを聞くのが習慣になっている。
何気なく聞いている番組なのに、「え!何?!」と言うコトを知る機会も多い。
今日は、そんな日だった。
FM大阪で制作されている「Keep on Smilig」と言う番組で、「銭湯研究家」の町田忍さんと言う方がお話をされていた、今時の銭湯に、「銭湯もいろいろ進化しているのだな~」というコトだけではなく、新たなビジネスを創り出そうとしているコトに、驚いた。
銭湯というと、今や「絶滅危惧業種」かも知れない。
この場合「スーパー銭湯」のような、複合的施設ではなく昔ながらの「銭湯」のコトを指す。
ご存じのように「スーパー銭湯」は、ここ10年余りで全国各地にでき、施設内容も「岩盤浴」や「サウナ」は当然、お食事処やマッサージ、エステティックまで完備している。
一方「絶滅危惧業種」となっている、昔ながらの銭湯はその数をどんどん減らし続けている。
昔ながらの銭湯が減り続ける大きな理由の一つは、「内風呂」が一般的になり「お風呂に入る=家の風呂」が当たり前になったためだ。
その影響か?最近の修学旅行では「大浴場」のある旅館ではなく、個室のユニットバスに交代で入るらしい。
例え「大浴場」があったとしても、水着で入る生徒さんがいる、と言う話も聞いたことがある。
随分時台が変わったモノだ、と思うのだが、銭湯側からすれば死活問題。
そんな状況の中、銭湯だけではなく福祉施設などを併設したりする銭湯も登場している、と言う話だった。
高齢化が進む中で、ディケアなどの施設は増えているが、入浴サービスまでをしてくれる施設は少ない。
浴室を造ると言うのは、大掛かりな工事が必要だし、お風呂の管理というのはとても手間が掛かる。
しかし銭湯が本業であれば、管理という点は問題ないだろうし、銭湯そのもののは案外大きな敷地を必要としているので、
造り変える為に新たな土地の取得を必要としていないかも知れない。
町田さん曰く「温泉は、出掛けるモノ。銭湯は地域にあるコミュニティースペース兼癒しの場」だそうだ。
そう考えると、「入浴をする場所」では無い、違う視点が生まれくるはずだ。
ちなみに「内風呂」よりも「銭湯」の大きなお風呂のほうが、体を温めリラックス効果も高いと言う。
その「リラックス効果」を謳い人気になっているのが、東京・青山の「清水湯」という銭湯だという。
そんなトコロも、「新しい銭湯の魅力」の視点となるかも知れない。