日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「メンター」と女性の活躍

2014-10-02 20:42:56 | ビジネス

Yahoo!のトピックスに、松島みどり法相が議場に赤いストールを身につけていたらしい。
それが元になり、一時国会が遅れると言う騒ぎになったという。
毎日新聞:ストール:議場禁止「襟巻き」・・・法相の服めぐり国会20分遅れ

記事を読むと「赤い(ストール)」が問題だったのか?と言う気がする野党の追求だが、一番の問題は「ストールを身につけていた」というコトだろうし、「ストール」が「襟巻きなのか?」ということよりも、「一般的マナーとして、ストールを室内で身につけるものなのか?」という点だと思う。
と言うのも、おそらく多くの女性は「ストール」そのものを、室内で身に付けないからだ。
もちろん、宗教上の問題で身に付けている女性もいるだろうし、防寒用ではないレースやオーガンジーのストールなどは、若い女性が結婚式などのノースリーブのドレスを着た時などに、ボレロ代わりに使っているコトは知っている。
しかし、国会という場所が「室内」であるコトを考えれば、一般的なファッションのマナーとして外すのが普通だと思う。

国会議員として活躍される女性が、この様な基本的なファッションマナーを忘れていた(?)というのは、とても残念なきがするが、もう一つ気になったのは松島法相が「国会」という場所についての認識が甘かったコトだ。
おそらく、松島法相が議員になられてから「国会議員のイロハ」の様なコトを教える「メンター」のような方がいらっしゃらなかったのではないだろうか?

安倍総理は、「女性の活躍と地方の再生が、景気回復の切り札」のようなコトを盛んに話しているようだが、女性が活躍する為には、企業が積極的に管理職に登用すればOKと言う程簡単なコトではないと思う。
何故なら、最近特に感じるコトなのだが、それなりのビジネスキャリアがあるのでは?と思われる女性のチョットした言葉使いや態度に「ビジネスの基礎を学んでいないのでは?」と感じることがあるからだ。
何も女性に限ったコトではないのだが、女性の場合圧倒的に目立つような気がする。
日本の会社そのものが、女性にとって「完全アウェー状態」なので、その様な環境の中で「メンター」となるべき人を探し、相談をしながらビジネスパーソンとして成長していく、と言うのは、男性よりも大変なことが多い。
安倍さんが掲げる「女性の活躍」が、日本を良くするほど単純なモノではない。

「女性だから」とか「(学)閥外だから」という理由で、「人を排除し様々なコトを教えたり相談に乗ったりしない」と言う、社会風土(?)が問題なのだと思う。
だからこそ「女性の活躍支援」として、男女関係なく「人材を育てる」という意識が必要なのだ。
以前から言われていることだが「女の敵は、女」という言葉がある。
「言い得て妙!」と言う気がするが、この言葉が表す様に「人を育てるメンターの育成」が、急務だとおもう。