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女性閣僚辞任に思う

2014-10-20 20:28:47 | 徒然

今日、女性閣僚が2人辞められた。
ひとりは、松島法務大臣。
もうひとりは、小渕経産大臣。
このニュースを聞いて「安倍内閣、肝いりの女性閣僚だっったのに・・・」というのが率直な感想だった。
「残念」という気持ちは、余りない。
理由を挙げるとするなら、最初から「この人で大丈夫?」という気がしていたからかも知れない。

松島法務大臣は、国会の議場のストールは「ファッションのマナーを知らない」程度のコトで済む話だったが、その後から出てきた様々問題には、「何だかな~~、やはりこの人で適任だったのだろうか?」という疑問が次々にでてくる様な内容だった。

一方、小渕経産大臣に関しては「小渕さんの問題なのかな~?」という気がしているが、それ以前に経産省という日本の経済や産業全般に関わる政策を担当するだけの技量はあるのかな?と、思っていた。
別に小渕さんが女性だからではない。
それまでの小渕さんのキャリアなどを考えると、難しいだろうな~と言う気がしていたと言うこと。
経産省の大臣というのであれば、テレビ局のようなやや特殊(?)な経験よりも、メーカーや商社などの経験がある方のほうが、向いているのでは?と思っていたからだ。

ただ、上述した通り小渕さんの場合「小渕さんだけの問題だろうか?」という気がしている。
と言うのも小渕さんの様に、親から様々なモノ・コトを引き継いで政治家になった場合、親の「地盤・看板・お金」をそっくり引き継いでいるのでは?と、考えるからだ。
もしかしたら、亡くなられた父である小渕総理の後援会をそっくりそのまま引き継ぎ、実務面については父親であった小渕総理の頃からの「番頭役」の様な方が、小渕総理の頃と全く変わらない考えでやっていたのでは?と言う気がするからだ。
「大臣適齢期」と言われながら、大臣になれなかった方から、雑誌社にリークでもされたのでは?と言う気がしている。
もちろん、想像なので確証となるものはないが、「女性の嫉妬より、男性の嫉妬のほうが質が悪い」と言うことを実感しているので、その様な嫉妬心というかやっかみのようなところから、話しが出たのでは?と想像している。

今回の女性2閣僚の辞任で安倍さん肝いり(?)だった「女性が活躍できる社会」のモデルが、いとも簡単に辞任されたコトで、安倍内閣の「女性が活躍できる社会づくり」というビジョンは、崩れ去ってしまった。
だからと言って、女性議員に能力が無かったのか?と言うと、それは違うと思う。
あくまでも「女性議員の起用」の前に、「性差に関係の無い適材適所」ではなかった、と言うことだと思う。
安倍さんが考えた「女性議員の活用」と言うのは、何となく「客寄せパンダ」のような、起用だったのではないだろうか?