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改めて「経済」の基本を学ぼう!

2020-04-13 16:05:15 | ビジネス

先日、Softbankの孫さんが「何故日本は『新型コロナウイルス』対策の担当者が、経済再生大臣なのか?」という、疑問を呈したという記事が、スポーツ紙にあった。
デイリー(Yahoo!トピックス):孫正義氏 コロナとの戦いなぜ日本は経済再生大臣なのか?米国は感染研究所長

孫さんの指摘は、一理あると思う。
何故なら「経済を動かす為には、今起きている感染症拡大を最小にする必要がある」からだ。
理由は簡単だ「人・モノが動くことによって経済(お金)が動く」からだ。
その「人」が動けるような環境づくりの為には、感染拡大を最小限にとどめる必要がある。
「経済優先で新型コロナウイルス対策が後回し」では、「経済が停滞→衰退」していくばかりなのだ。
安倍さんが言うような「経済優先の政策(といっている割には、ショボい感がぬぐえないが)」では、政策の手順が逆ということになる。
その点の疑問を孫さんは、指摘しているのだ。

ただ「経済って何だろう?」ということが分かっていないと、感染症拡大を最小限にとどめておくという発想が、生まれてこないと思う。
西村経済再生大臣の経歴を拝見すると、灘校から東大法学部、そして通産(現経産省)のキャリアから政治家への転身・・・絵にかいたようなご立派な内容だ。
法学部出身だから経済を学んでいないとは言い切れないし、何より「通産省(現経産省)」のキャリアなのだ、「経済学」を学んだ経験があるのでは?という気がしているのだが、どうも今回のような情勢が刻々と変化していく中では、その「経済」の基礎的知識が発揮されていないように感じるのだ。

安倍さんに至っては、論外だろう。
何故なら、安倍さんに「経済の基礎」となるものがあれば、「新型コロナ感染拡大阻止兼経済対策」のトップに西村さんを据えても、同時に感染症研究者を一緒に任命し「感染拡大」を阻止することが「経済対策」につながると、考えることができるからだ。
結果、経済が前に進んでいくような政策を決められないのだ。(決めたのは、思いついたような3月中旬の「小中高の一斉休校」と「アベノマスク」くらいだろうか?)

上述したように「『経済』は『人とモノ』が『お金』を持って動かすことで、社会全体に回っていくこと」だ。
その意味では「経済」の基本中の基本、「資本主義」の理解が必要になる。
日経新聞がWEBサイトに「アニメで学ぶ資本主義」という、とても分かりやすい内容を公開している。
日経新聞:「見えざる手」とは?アニメで学ぶ資本主義 (タイトルは「イチから学ぶ資本主義」となっている)

このアニメでもわかるように「資本主義」そのものは、太古の昔からあった考えではない。
産業革命があり、人とモノが自由に行き来できるようになったことで生まれた「考え」なのだ。
そう考えると、今の日本の「自粛=人が動くことができない」という、状況になっているのだ。
幸い物流(モノの流れ)が止まっていないので、ここですべきことは「人を動かす為には、何が必要なのか?」という、発想であり、考えなのだ。

となれば、答えは見えてくるはずだ。
「感染拡大を最小限にとどめる為の策」と、「今動ける人達の支援策」だ。
そして「動けなくなった人には、動けるようになる為の支援」が必要ということになる。
今という状況だからこそ(やや手遅れ感は否めないが)「経済の基礎」を、(特に!政治家と官邸官僚の方々は)学ぶ必要があると思うのだ。