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「新型コロナウイルス」経済対策。諸外国と日本の違いは、何故起きるのか?

2020-04-01 21:54:44 | 徒然

「新型コロナウイルス」の感染拡大による「緊急事態宣言」は、まだなのか?という、声さえ出てくるようになった。
「緊急事態宣言」を出したからと言って、どれだけの「拘束力」があるのだろうか?と、疑問に思うところもあるだが、安倍さんにしても小池さんにしても、今年の夏開催予定がされているオリンピック開催ばかりに気を取られ、「生活に不安を抱える人達に対する救済措置」となると、遅々として進んでいない(ように感じている)。

そんな中、Huffpostに興味深い記事があった。
Huffpost:日本型「自粛せよ。しかし金は出さない」で人の命は守れるか。

今現在も、給付金などについては「議論がされている」という状態ではない!ように思われる日本。
当初の金額は、1万2千円だったような記憶がある。
諸外国の補償額が、給与ベースを考えているのに対して、「一人当たり○○円」という、よく言えば「平等補償」、悪く言えば「バラマキ」であり、その額も「明日の生活さえも大変なのに、何故にその額?」と思えるほどの少額だった。
その後「10万円」という額が出てくるのだが、その額の根拠もイマイチ分からず「収入が減った人を対象に」という、一体いつからの「収入が減った人」を対象にしているなど、具体性に欠ける内容だ。
しかも、唐突に「お肉券」やら「お魚券」等、族議員さんたちによる奇妙奇天烈な提案もあり、「一体この方たちは、誰の為に国会議員をやっているのだろう?」と思うことさえあった。

このようなことをしている間に、時間はどんどん過ぎており「明日の生活」を心配する人が、どんどん増えているという状況になっている。
このような状況になると、海外で起きている「新型コロナウイルス」対策ではない、「新型コロナウイルス経済対策」ができない為に、経済的問題で亡くなる方が感染者数を上回るのでは?ということを、懸念せざる得ない状況になる。

そして今日の夕方、安倍さんが「一世帯2枚のマスクを配布する」と、発表した。
あまりの内容に、失笑された方、「一体安倍さんは何を言っているのだろう?」と、会見の内容に呆然とした人など、様々な反応があっただろう。
中には「笑えない、エイプリールフール」と、思った方もいらしたかもしれない。

そしてこの「一世帯2枚のマスク配布」の会見を見て、「現政権が、国民をどう思っているのか?」ということも、ある程度分かったような気がした。
安倍さんをはじめとする現政権の政治家の皆さんたちは、国民のことなど全く知らないのだ。
この「マスク」配布の為に、どれだけの労力(=労力に対する対価である賃金)を必要とするのか?
この人達の頭の中には「労力(=労働)に対して支払われる賃金」という、考えも理解も無いのだ。
だから諸外国が行っているような「支払われる給与の何%」という、補償の発想も生まれてこないのだ。

Huffpostの記事には「ペスト」の話なども出てくるが、「ペスト」や「スペイン風邪」は、100年以上も前の話で、当然当時と今とでは「労働環境」も「賃金」という考えも大きく違う。
にもかかわらず、今の日本の政治家は「スペイン風邪」が大流行した頃と、同じように国民を見ているのかもしれない。