日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

安倍さん及び大臣の皆さん、官僚の皆さん「to doリスト」を作りましょう!

2020-04-05 17:43:31 | アラカルト

ビジネスパーソンの中には「to doリスト」を作成し、自分の仕事全体を把握し、優先順位をつけ、仕事の明確化、合理的かつ迅速な仕事をされている方は多いのではないだろうか?
ずぼらな私であっても、複数の仕事+仕事以外にやらなくてはいけないことが立て込むと、「to doリスト」のような表を作るようにしている。
理由は「仕事全体を把握し、優先順位をつけ、合理的に」仕事やそのほかの用事を片付ける為だ。
もちろん、自分の頭の中ですべて処理できれば良いのだが、どうしてもポカをしてしまう傾向があるため、このようなリストを作るようにしている。

ここ2カ月余りの安倍政権の「新型コロナウイルス」の対応を見ていると、後手後手に回り、いまだに必要な問題に着手しているようには見えない。
ご本人は「アベノマスク」等の指示を出したりして、それなりの自信もおありだと思うのだが、受け手側としては「ものすごくズレている」と、感じてしまうのだ。

そのズレ感は、今日も絶好調のようだ。
讀賣新聞:【独自】政府が観光業支援…国内旅行の半額補助など、終息後の回復狙う

確かに、観光業界はかつてないほどの苦境に立たされている。
社会が暗く打ち沈む今だからこそ、そこかへ出かけて気分を前向きに!ということなのかもしれないが、今このような政策を考える時期ではない、ということは誰でもわかることなのでは?
感染拡大が収まっていないどころか、拡大の一途をたどっているのだ。
とにかく優先されるべき事柄は、これ以上の感染拡大をさせないこと。なのでは?
そのために多くの自治体は「外出禁止」を促している。
逆に言えば「出かけたい!」という気持ちはあっても、感染拡大を避ける為に出かけ無い、という意識と行動なのだ。
確かに「終息後の補助支援」とはなっているが、今は「終息まで、どうやって持ちこたえるのか?」ということのほうが問題であり、「持ちこたえる為の支援」が必要なのだ。
何より「終息するまで持ちこたえなくてはならない」のは、観光業に限ったことではない。
文化イベントが次々と中止・延期になり、これらの仕事に携わる「裏方」さんたちは、もっと差し迫った問題になっているにもかかわらず、支援策など出てきてはいない。
ちなみにドイツ政府は「アーティストは必要不可欠であるだけではなく、生命維持に必要だ」として、大規模支援を決めている。
News Week:ドイツ政府「アーティストは必要不可欠であるだけではなく、生命維持に必要なのだ」大規模支援

今回の「新型コロナウイルス」問題によって、安倍さんを含め内閣の大臣の皆さん、素案を作る官僚の皆さんの「発想のズレ」が露呈したような気がする。
ドイツのメルケルさんやニューヨーク州知事のクオモさんのような「状況判断に優れ、その時々に必要な政策を打ち出す能力が無い」、ということが露呈したような気がするが、能力がないなら、ないなりの努力が必要なはずだ。
しかし、国が行っていることは「情勢分析」であって、「何をどうしたら、解決ができるのか?」という、行動ではない。
時事通信:政府、緊急事態宣言へ情勢分析 東京の新型コロナ感染100人超えで

これでは、まるで「会議は踊る」と揶揄された、「ウィーン会議」と同じだ。

このような「ズレ感がある」と、ご本人たちは感じていないのかもしれないが(おそらく、感じていないだろうし分かってもいないだろう)、より自分たちの「やるべきこと」を明確にし、確実に行う為に「to doリスト」を作成し、確実に実行することをお勧めしたい。