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「コロナ禍」だからこその着眼点「使い捨てマスクケース」

2020-09-04 20:24:36 | マーケティング

先日、知人がFacebookに「使い捨てマスクケース」の写真をアップしていた。
その「使い捨てマスクケース」は、出かけた先でお茶をした資生堂パーラーで提供されたという。
ネットで検索をしてみると、飲食店向けの割りばしや紙おしぼりなどを製造している企業が作っているようだった(デジタルカタログや新商品をチェックしたが掲載されておらず、楽天やAmazonなどのECサイトで検索して、該当商品の製造メーカーが判明した)。
友人がこの写真をアップした時は「流石、資生堂パーラー。お客様の心配事を解決するサービスを提供している」と、感心したし、このサービスの提供によって「資生堂パーラー」のブランドイメージも大きくアップするだろう、と思ったのだった。

と同時に、もしこの「紙製の使い捨てマスクケース」に更なる「抗菌・抗ウイルス機能」が加わったらどうなのだろう?とも考えたのだった。
というのも、1週間ほど前だろうか?京扇子を作っている企業が共同で「漆喰を塗ったの扇子を芸舞妓に贈って、新型コロナ対策」という記事を見たからだ。
朝日新聞:舞妓さん、優雅に飛沫を防ぐ 口元にそっと漆喰の京扇子

この扇子そのものは、決して安価なモノではないので「使い捨てマスクケース」に転用できるとは思えないのだが、おそらく日本各地には、漆喰のように「抗ウイルス効果」が期待できる自然素材があるのでは?と思っている。
そして、もっと安価な素材でこのような「使い捨てマスクケース」ができる可能性もあるのでは?とも考えている。
布マスクユーザーにとっては、逆に「使い捨て」ではなく「繰り返し使えて、洗濯ができ、その効果が続くマスクケース」のほうが、便利かもしれない。
とすれば、若干高価であっても需要はあるのではないだろうか?

今回の「コロナ禍」で様々な業種が、これまでにない危機的状況に陥っている。
その危機的状況を解決するために、飲食店であればこのような「使い捨てマスクケース」のようなサービスの提供が、顧客に安心感を与えるだけではなく、信頼にもつながるだろう。
それだけではなく、上述したように「全国各地で伝統的に使われている抗菌・抗ウイルス効果のある自然素材」に目を向けることで、地域の活性化にもつながるはずだ。

「コロナ禍」の中であっても、発想を変えるだけで新しいビジネスが生まれ、時には地域の活性化へと繋がるアイディアとなるかもしれない。
「社会の問題を解決する」ことは、社会と生活者、そして企業のWIN-WIN-WINの関係を創り出すはずだ。