日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

思い込みを外すと、アイディアが生まれる

2020-09-21 10:00:33 | マーケティング

今年は「新型コロナウイルス」の感染拡大で、全国各地の花火大会が相次いで中止になった。
中止になった花火大会だが、シークレット開催としてオンライン配信などしたようだが、やはり花火大会はその場で見たい!というのが、多くの人の気持ちだろう。それは花火師さんたちも同じだと思う。
そんな中、Facebookの知人がドライブインシアター形式で、花火大会を楽しんだという写真をアップしていた。
駐車スペースが十分とれるなどの条件が整ったので、このような形式での花火大会ができたのだと思うのだが、今の花火大会らしいな~とも、感じたのだった。

そして「花火大会のベストシーズンとは?」と、フッと思ったのだ。
「花火大会=夏」というイメージしかないと思う。
だが実際には、夏に限らず10月11月にも、花火大会が開催されている(今年は「新型コロナウイルス」感染拡大防止の為に、中止になっている大会も数多い)。
じゃらん:10月の花火大会 花火大会2020

このカレンダーを見ながら「花火大会のベストシーズンは、秋~初冬なのでは?」という気がしたのだ。
もちろん、花火大会の始まりには「お盆の送り火や疫病退散」などの意味や理由があるが、今のようにその意味が薄れイベント化しているのであれば、涼しく(時にはやや肌寒いが)、蚊に刺される心配もない秋~初冬が、ベストシーズンなのでは?という気がしたのだ。

「浴衣で花火大会デート」が楽しみ、という方もいらっしゃるだろう。
であれば、木綿やウールの単衣の着物(=裏地がつかないカジュアルな着物)で、出かけるという提案もできるはずだ。
むしろ浴衣よりも、襦袢をつける為に着崩れにくいと思う。
帯にしても、浴衣と同じ帯で十分だ。
そして、別珍や柄の足袋などを選べば、着物とのコーディネートも楽しめる。
各地にある伝統的な「絣(木綿の着物を指す織物)」は、織られる方の高齢化や減少で高価だが、「遠州木綿伊勢木綿」と呼ばれる反物はそれほど高額ではないし、洋服の生地を使った物であればポップで可愛らしいものもある。
京都などで見かける、インバウンド向けにレンタルされているような、ペラペラの化繊の着物などよりも着崩れ難く、暖かいので秋~初冬向きなはずだ。

「花火大会=浴衣=夏」という思い込みを外すと、これまでなかったアイディアが思い浮かぶ。
「アイディアが思い浮かばない」のではなく、「思い込みが発想に制限をかけている」のではないだろうか?