日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「コロナ禍」だからこそ、働く意味を考えよう

2020-09-18 22:32:45 | ライフスタイル

サントリーのサイトを見ていたら、「コロナ禍」だからこそ!というコンテンツがあった。
コンテンツというよりもWEBで公開されているCMだ。
サントリー:SPIRIT of BOSS(スピリット オブ ボス)

CMで取り上げられているのは、いわゆる「町工場」といわれる零細企業だ。
従業員も数名の町工場で、今回の「コロナ禍」で一番ダメージを受けている企業の一つなのでは?という、気がしている。
「コロナ禍」というと、観光業や飲食業などばかりに目がいきがちだが、製造業の現場でも大手メーカーの売り上げ減少に伴い、下請け・孫請け・曾孫請けと呼ばれる「町工場」もまた、厳しい経営状況に陥っているはずだ。

そんな厳しい状況の中でも、頑張っている町工場はある。
しかも、若い世代がCMような特化した特徴ある技術を持っている零細企業に飛び込み、あるいは事業を親から引き継ぎ、奮闘している姿は、見ている人を元気にさせてくれる。

先日の自民党四役に決まった「前・後期高齢者」のおじいさんたちよりの頑張りよりも、このCMに登場する零細企業といわれる企業に飛び込み、特化できる技術を身に着けようとする若者たちに未来を託したい、という気がするのは私だけではないと思う。

問題は、若者たちをどうやって支援していくのか?ということなのかもしれない。
50代半ば~前期高齢者は、このような若者たちの「メンター(=助言者)」になる必要が、あるのかもしれない。
「生涯現役」は、人生を前向きに過ごす考え方だと思うのだが、そこに人を育てる「メンター」という役割を持つことで、それまで見えなかった若者の考えなどを知ることができるかもしれない。
経験のなさによる失敗は、当然あるだろう。
その失敗から何かを見つける種を、何気なく気づかせることができるのは、やはり豊かな経験を持つ世代なのだと思う。
それが、社会にイノベーションを生み出す力に、なるのではないだろうか?

「コロナ禍」だからこそ、効率や合理性中心の発想から、じっくりと人を育て技術を継承し、イノベーションの種を見つける、という「働く意味」を考えることが大切かもしれない。