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「税金」を党のお財布代わりにしていないか?自民党

2020-09-28 16:11:56 | 徒然

昨年、中曽根康弘氏が亡くなった。
100歳を超える大往生だった。
50代後半の方なら「ロン・ヤス関係」等と呼ばれた、故・レーガン大統領と中曽根氏との親密(といって良いのか?)外交スタイルが、話題になったことを記憶されていると思う。
以来、米国大統領と日本の総理大臣が会談するときには、「ロン・ヤス関係」に倣ったようなネーミングが付けられることもあったように記憶している。

その中曽根氏の葬儀に、政府の予算として9643万円が支出されるということが決まった、と報道されている。
朝日新聞:中曽根元首相の合同葬「必要最小限の経費」加藤官房長官

「合同葬」となっているので、自民党と何かが一緒になって行う葬儀、ということはわかる。
自民党と一緒になって葬儀をするのが、政府というのが解せないのだ。
確かに、中曽根氏は国会議員として長く務められたという実績もあるし、大臣経験なども豊富で何より総理大臣を経験した人物ということは、周知の事実だ。
だが、選挙中に倒れられた大平氏や、在任中の脳梗塞の発症により執務ができなくなり、その後亡くなられた小渕氏のように、現役で亡くなられたわけではない。
確かに自民党に対しての影響力はあったかもしれないが、多くの国民にとっては「過去の政治家」でしかない。
その「過去の政治家」の葬儀を政府が合同で行う、ということに違和感を感じる人は、多いのではないだろうか?
何より戦後の総理大臣経験者で、政府からお金を出して葬儀を行った国会議員は「吉田茂」と上述した「大平正芳」くらいだろう。
それほど、過去の政治家となった中曽根氏の「自民党と政府合同の葬儀」というのは、異例なことなのだ。

安倍さんになり「自民一強」と言われるようになってから、政府というか自民党の「お金の使い方」が荒くなったような気がするのだ。
それが「安倍首相主催の『桜を見る会』」であったり、河井夫妻に対しての「高額な選挙資金の提供」のような気がするのだ。
その使い方はまるで、「税金を自民党の財布代わり」にしているような気がするほどで、今回の中曽根氏の葬儀で支出される9700万円近いお金についても、「新型コロナウイルス」の政策に使ってほしい、と思う国民のほうが多いのではないだろうか?
都内のホテルで「合同葬」を行うようだが、本当にこれだけの費用が掛かるのだろうか?という、疑問も感じる。

一人の国会議員の選挙運動に1、億5千万円の選挙資金を投入できる自民党であれば、中曽根さんの葬儀くらい自民党葬で十分できるのではないだろうか?