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女性マーケターから見た日々の出来事

情報を整理して、予防策を考えよう

2020-09-22 22:36:15 | ライフスタイル

Huffpostに、気になる記事があった。
Huffpost:小さな飛沫、ほぼ100%漏れている…。フェースシールドの効果は?

以前から、フェースシールドによる飛沫漏れについては、疑問の指摘があったような気がしている。
それを改めてスーパーコンピューター・富岳を使って検証してみた、というのが記事の内容だ。

疑問に思ったことは
1.以前からフェースシールドに関しては、飛沫漏れの指摘がされていたのでは?
2.小さな飛沫が100%防止できない、ということが問題なのか?
という2つの点だった。

そもそも「新型コロナウイルス」に限らず、ウイルス感染症に関しては「濃厚接触を避ける」ことが、一番の予防策と言われている。
「ソーシャルディスタンス」と呼ばれる距離を保つこと、「手洗い・うがいをする」などの徹底が、予防策の第一歩のはずだ。
「ソーシャルディスタンス」の距離が保てないという状況を踏まえ、「マスク着用」が励行されることになったはずだ。
だからこそ、熱中症が懸念された頃は「熱中症予防の為、ソーシャルディスタンスが保てる街中などでは、マスクを外すことも大事」と、言われたのだ。

Huffpostの記事以外にも、今週になってCNNの「新型コロナウイルスによる空気感染」という記事があった。
CNN:新型コロナウイルスは空気を介して感染しうる 米CDCが確認

この記事を読むと、呼吸をするだけで「新型コロナウイルス」に感染してしまうのではないか?と、思い込んでしまう人がいるのでは?と、思ってしまうような内容だ。
だがこのような情報も、実は以前から指摘されている内容であり、必要以上に不安がる必要もないのでは?という、気がしている。

東日本大震災で起きた「東京電力福島第一原子力発電所事故」が発生し、福島県だけではなく風によって運ばれた放射能が関東一円で観測され、その報道によって「放射能疎開」をされた方も数多くいたと記憶している。
当時は「放射能=悪(あるいは毒)」のような捉えられ方がされていて、「放射能が0であれば安心」という、社会的雰囲気があった。
ただ残念なことに、私たち自身が微量の放射能を出している為「放射能0」ということは、あり得ないことだったのだ。

それと同じようなことが「新型コロナウイルス感染」でも、起きているような気がしている。
「ウイルス=悪」のような社会的風潮だ。
元々日本人は、「ウイルスや菌」に対して、負のイメージを持っている。
だからこそ「新型コロナウイルス」が流行する前から、ドラッグストアーには「除菌」を謳う商品が、あふれかえっていたのだ。
日本人の「衛生意識の高さ」ともいえるのだが、それが過剰反応となっているのが、今のような気がする。

フェースシールドとマスクの比較などや空気感染する、という記事は生活者の不安を煽り、本来の第一予防策である「ソーシャルディスタンス」と「手洗いうがい」の重要性が飛ばされ、「マスク信望者」を増やし(=これからのインフルエンザ流行を前に、再び「マスク買い占め」に走る人を増やす)、「マスクをすれば予防できる」と思い込んでしまう人を増やすだけなのでは、ないだろうか?