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楽器のヤマハが、ネットワーク技術者を養成する理由を考える

2022-05-30 11:20:18 | ビジネス

毎朝、新聞とは別にネットニュースのチェックをする、というのが最近の習慣になっている。
やはり、紙媒体である新聞だけでは、モレてしまう情報やニュースがあるからだ。
当然、ネットニュースには「広告」が付きものなのだが、そのような広告にも、企業の動き等が分かる事がある。
今朝、たまたま目に留まったのが「ヤマハのネットワーク技術者養成」という広告だった。

「ヤマハ」というのは、楽器製造・販売を世界的に展開している「ヤマハ」のコトだ。
そのヤマハが、「LANネットワーク技術者養成」プログラムを展開しているのだ。
ヤマハ:ヤマハネットワーク技術者認定試験

ヤマハが楽器の講師養成ではなく、ネットワーク技術者の養成?と、不思議に思ったのだ。
このようなネットワーク技術者の認定試験は、独立行政法人の情報処理推進機構が実施している「ネットワークスペシャリスト試験」が一般的に知られていると思うのだが、民間企業がこのような技術者養成のプログラムを展開する、というのは珍しいような気がする。
そもそも、楽器製造の企業がIT産業の技術者養成、ということに違和感があった。

その疑問は、ヤマハのサイト内にあるインフォメーションやニュースリリースを見て、何となく理解することができた。
というのも、ヤマハはLAN機器等を含むネットワーク製品を発売している。
NECやBuffalo等の通信機器の企業ではない、ヤマハがネットワーク機器事業に参入するには、それなりの理由があってのコトだろう?と考えられるからだ。
それは、IT等の技術の進化によって「音楽を演奏する・音楽を聴く・ライブを観る」という、「音楽にまつわる環境の変化」が大きく関係している、ということからなのでは?という気がしたのだ。
特に、ライブ配信等はデータ量としても多く、LAN等のネットワークシステム構築には、ZOOM等とは違う考えが必要なのかもしれない。
コンサート会場等での、音響を事業の一つとして展開してきたヤマハとしては、コンサートや映画館、ライブ感のあるスポーツ施設等でのネット配信等は、それまでの事業の延長にあるということなのだろう。
だからこそ、その為の技術者の養成が重要だと、考えたのではないだろうか?
その考えは、ヤマハが音楽教室の先生を養成することで、全国各地に「音楽教室」が展開できた、ということと似ているような気がしている。

情報処理推進機構の「ネットワークスペシャリスト」のような一般企業向けではなく、ライブ会場等の配信に対応できる特化したネットワーク技術者の養成ということなのでは?と、いうことのように思える。




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