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「半導体」とNVIDIA

2024-06-06 20:19:51 | ビジネス

今朝、FM番組を聴いていたら「半導体メーカーのNVIDIA」の話があった。
私にとって、知らない半導体メーカーだったので、どのような半導体を作っているのか?と、興味が引かれた。
普段私たちが使うPC等に搭載されている半導体の大手と言えば、Intelだが、Intel等が作っているタイプとは違うらしい。
NVIDIAが作っている半導体は「GUP」と呼ばれる、画像処理半導体で、PC等に使われる演算機能等に対応していない、という話だった。
そして、このGUPの半導体が現在主に使われる場面というのが「生成AI」だという。
NVIDIA HP:人工知能コンピューティングで世界をリードするNVIDIA 

しかもこの「生成AI」の半導体市場における占有率は90%以上らしい。
生成AIの半導体市場における寡占状態にある、ということになる。
当然、「生成AI」に力を入れようとしている企業の多くが、NVIDIAのGUPを使っているということになるのだが、寡占状態が良いわけではない。
そこに競争というモノがあれば、切磋琢磨しより良い製品づくりの原動力となっていく、というのがこれまでの考えだからだ。

そして日本の半導体メーカーもGUPの半導体製造に向け、動き始めているようだ。
NVIDIAのような、特定分野に強いメーカーが、時代の需要にマッチすることで大きく企業が伸びる、ということになるのだが、NVIDIAという企業がこれほどまでに急速に注目され、飛躍してきたのは「時代を読む」ということに長けていただけではないのでは?という気がしている。

1980年代、日本の半導体は世界市場を席捲するほどだった。
しかしながら、同じことを繰り返していたため、市場価格と技術力で台湾等の半導体メーカーに負ける様になってしまった。
問題なのは「同じことを繰り返す=一点集中」あるいは「成功体験から変化を受け入れられなかった」ということが、背景にあるのでは?と、考えている。

NVIDIAが大きく伸びた理由の一つに、スマホ等の情報ツールが文字から映像・画像へと変わっていった、ということがあるだろう。
もう一つは、GUPという半導体は、PCに搭載されているIntelの半導体とは違い、シンプルなモノであり、そのシンプルな集合体がGUPという。
「人と組織」という関係に例えるなら、PCに搭載されている半導体は「一人でなんでもできる、オールラウンダー的人材」、それに対してGUPは「個性と特技を持った個性派集団」という感じのようだ。
しかも「個性派集団」だからこそ、「時度に合わせ、自由に組み替えることができる」、という特徴を持っているのでは?と、FMを聴きながら考えていた(AIや半導体について、詳しいとは言えないので間違い等があれば、ご指摘を頂きたい)。

とすれば、「生成AI」を動かす人もまた「個性派集団」の方が、有利なのでは?という気がしたのだ。
人の考えは一つではない。
バブル期によく言われた「一人十色」というくらい、一人の人の中に、様々な感性や感情、思考があり、その時々で私たちは考え、決断をし行動をしている。
1人のマルチプレーヤーではなく、様々な障害を持った人達、男女の性差だけではなく、生きづらさを抱えている人達等、様々な人達を組織の中に取り込むコトで、「生成AIを動かす組織」そのものがより充実し、時代の変化に対応できるようになるのでは?
生成AIの時代だからこそ、企業という組織もまた変化していかなくてはいけないのでは?ということも、感じられた内容だった。



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