今日から、東京を除く道府県を対象に「全国旅行支援」という名のキャンペーンが始まった。
東京新聞:全国旅行支援、11日から始まる 東京は20日から コロナ禍からの経済再生を目指し 入国上限撤廃、イベント割も
Bloomberg:今日から入国規制緩和ー外国人の個人旅行解禁 ビザなしも
今日から全国で宿泊を伴う旅行に関して様々な特典(=割引)がされ、「コロナ禍」で落ち込んだ観光業を盛り立てよう、という政策だ。
昨年(だったか?)の「Go to Travel」のカタチを変えた、観光支援策ということになる。
と同時に、海外からの観光客を対象に入国規制も緩和されることとなった。
海外からの観光客入国規制を全面的に緩和するのに、国内向けの政策が何もない、というのでは流石に整合性が無い。
国内の観光事業においても、まず国内の観光が以前の様になることで、「観光事業の安定」を目指したい、という気持ちもあったのではないだろうか?
タイミング的にも、国内旅行と海外からの入国規制緩和を同時に行うことが、国民の理解を得やすいと考えたのではないだろうか?
それにしても「コロナ禍」になってから、今日までの時間はとても長かったように感じる。
「Go to Travel」のキャンペーンが中止となったが、今年に入りWeb等では少しづつ旅行の広告を見かけるようになった。
もちろんWeb広告なので、テレビCMと同様のような内容になっている。
旧来と同じような感覚のテレビCMもあれば、新しい感覚のWeb広告もある。
個人的に目を引いたのが「OKU」というWeb広告だった。
サイトを見ると、「OKU Japan」という会社が手掛けているようだ。
ツアー内容も「熊野古道」や「中山道」、「四国巡礼」のように「歩く」ことを目的とした、「体験型」旅行と考えてよいだろう。
これまでのような、「観光地を巡る旅行」ではなく「自分の足で歩くことで感じられる、街の風景やその時々の季節」等、五感で楽しむ旅という提案の様だ。
このような「旅」の提案がされるようになると、今まで観光地ではなかった地方も「旅の目的地」となるのではないだろうか?
それは丁度1964年の東京オリンピックで、日本中がわいていた頃一人四国巡礼の旅していた白洲正子のような、「自分の為の旅」のような「内省と共感しあうような旅のカタチ」かもしれない。
とすれば、行政と一丸となり「地域のルーツ」という資産を、見つける事で新しい「旅」の提案を地方の行政が行う時代になるのかもしれない。
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