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「新型コロナ」だけが、感染症ではない

2022-07-24 19:36:52 | アラカルト

今朝、Webのニュースチェックをしていたら、WHOが「サル痘に対する緊急事態宣言」を出した、という記事があった。
Reuters:WHO、サル痘で緊急事態宣言 感染抑制へ協調対応促す

聞きなれない感染症の為、まず「どのような感染症なのか?」というところから、知る必要があると思い情報を探してみた。
NIID国立感染症研究所:サル痘とは
厚労省HP:サル痘とは

厚労省が発表している、今年7月6日時点の感染地域の中には、日本は含まれていないようだが、中国での感染は認められているようだ。
とすれば、日本でも感染者が見つかるのは想像以上に、早いかもしれない(という危機感を持つ必要があるだろう)。
そもそも感染症は、人が動くことで感染地域が拡大していく。
これは、「新型コロナウイルス」だけではなく、過去の感染症全般に言えることだ。
だからこそ、諸外国は「ロックダウン」という「都市封鎖」をし、感染地域内での封じ込めをしようとしたのは、記憶に新しいと思う。

問題は、この「サル痘」が感染症の分類として「第4類感染症」に指定されている、という点である。
確かに、「天然痘ワクチン」の接種が有効である、ということが判明しているとは言え、「天然痘」そのものが「唯一撲滅させることができた感染症」と言われているように、先進諸国だけではなく世界中で「既に過去の感染症」という認識をされてきた。
そのため「ワクチン」の保有そのものが、どれほどあるのか?という懸念があるのだ。
その懸念からWHOが「感染抑制へ協調対応を促す」ことになっているのだろう。

「サル痘」以外にも、毎年夏になると子どもたちにあいだで流行する感染症がある。
毎日新聞:子どもの感染症が急増 コロナ以外にRSなど・・・救急搬送困難に

今の状況は、「新型コロナ」という感染症の対応だけをしていればよい、という状況ではない、ということになる。
とすれば、「新型コロナ」をいつまで、「第2類感染症」としておくのか?という点も、問題になってくるのでは?と想像している。
確かに現在流行している「オミクロン株BA5」は、感染力が強いとされているが、重症化はしにくいといわれている。
人は「重症者数や死亡者数」という、人数に注目しやすいが「感染者数全体に対して、重症者率や死亡率」等を見ていかなくては、対応策を見誤てしまうことになる。
決して、一人ひとりの患者さんをないがしろにしているのではなく、一人ひとりの患者さんに適切な治療を受けてもらう為には、そのような数字による判断が必要である、ということなのだ。

果たして岸田政権は、このような状況下を把握し、いち早い医療体制を整え、違う感染症患者一人ひとりに、適切な医療を提供する為の判断が、いつできるのか?今、その状況判断が求められていると思うのだ。



 



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