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ライバルを知る事から始めよう

2022-07-23 08:29:47 | ビジネス

朝日新聞のWebサイトに、「ライバルを知る」為には必要かもしれない、という記事があった。
朝日新聞:中国製50万円EV車をバラバラに 岐阜の廃校で見た安さの秘密

日本では、ハイブリッド車が主流になっているために、EV車そのものの普及にはまだまだ時間がかかりそうな状態だ。
とはいえ、日産は「SAKURA」という軽のEV車を発売している。
「SAKURA」というネーミングを付けた、日産の意気込みのようなものを感じる。
ご存じのように日産は、この「SAKURA」というEV軽自動車を発売する前から、普通乗用車「NOTE」というEV車を販売している。
EV車の先陣を切っていたのは、三菱だったような記憶があるのだが、一般道を走ることができる普通のクルマという点では、日産が一歩リードしている、というところだろうか?

上述したように、日本ではハイブリッド車が主流になっているために、EV車そのものの普及は中国よりも遅れを取っている、というのが現状だろう。
何故なら、いち早く「EV車の普及」を言い始めたのが、中国だからだ。
中国という巨大な市場を考え、欧州ではハイブリッド車ではなくEV車への研究を加速させたといっても加減ではないかもしれない。
とはいうものの、欧州のEV車についてもまだまだこれから、という印象を持っている。
そんな状況の中で、このような展示が常設されているとなると、自動車メーカーの研究者にとっては嬉しいのでは?
いくら安い中国製EV車と言えども、「ライバルを知る」という機会となるからだ。

何となくだが、日本で研究されているEV車というのは、とても難しい技術を要するEV車のような気がしている。
それが悪いわけではない。
おそらく日本の自動車メーカーが考えているのは、「給電から蓄電、走行に至るまでトータル的な自然エネルギーの活用」であったり、「循環型社会を見据えた水素自動車」であったりするのでは?という気がしているからだ。

将来的には、そのような「循環型エネルギーを最大限に生かしながら、自動車そのものも循環型社会に対応できる」というクルマになっていくのでは?と、想像することができる。
そのための様々な「金・技術・時間」というモノが、膨大過ぎて道半ばという状況なのだと思う(というか、信じたい)。

それに対して、今回展示されている中国製EV車は、「電気で走行するクルマ」というレベルなのではないかと、思っている。
とはいえ、「たいした技術ではない」と考えるのではなく、相手の「EV車に対する考え方」や「EV車開発の技術」ということを知る事は、中国の自動車メーカーを知るということでもある。
ライバルの現状を知る事で、安心してしまうのではなく、「何を考えて開発をしたのか?」とか「その将来的な方向性を知る」という視点で、これらの展示を見る事で、中国の自動車メーカーの現在地を知るきっかけとなるような気がするのだ。



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