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「積極的自粛生活」のススメ

2020-05-03 20:28:10 | ライフスタイル

今年のGWは、企業や業種によっては4月20日過ぎくらいから始まった方も、いらっしゃるかもしれない。
例年であれば、今日あたりからが本格的なGWとなり、夕方のニュースでは新幹線の乗車率が100%を超えている、とか高速道路の渋滞が○○㎞だったはずだ。
それが、新幹線の一部では乗車率0%という車両もある、というニュースが話題になっている。
ラジオなどを聞いていても、「新型コロナウイルス感染拡大を防止するため、県外へのお出かけはお止めください」という、アナウンスを度々聞くようになった。

人の移動が、新型コロナウイルスの感染拡大の最要因なのだから、当然といえば当然だ。
そしてこのようなニュースを聞くたびに「どこかへ出かけられないストレス」を、感じられる方も多いのでは?と、想像をしている。

だが、以前拙ブログでも指摘させていただいた通り、50年ほど前までは長期の休みに家族そろっての遠出、そのものができないのが、当たり前だった。
東名高速道路は開通していない、東海道新幹線も開通した直後だった頃は、自家用車そのものを所有している家庭も少なく、公共交通機関での移動の中心である新幹線に乗車することそのものが、憧れだったという時代が50年余り前にはあったのだ。

「遠出をしたりレジャーに出かける」ことが難しい今、様々な「暮らしの楽しみ方」を見つけようとしている人たちが、徐々に出てきているような気がするのだ。
その一つが「手作りマスク」だ。
学校の家庭科以来ミシンを使った、という方もいらっしゃるだろうし、ミシンが無いので手縫いで作っている、という方もいるだろう。
今では「手作り布製マスク」は、チョッとしてファッションアイティムとなっているかもしれない。
その切っ掛けをつくったのは、東京都知事の小池さんであったり沖縄県知事のデニーさんだろう。
小池さんはご近所の方がつくられた物だと言っているが、可愛らしいプリントのマスクだ。
一方沖縄県知事のデニーさんのマスクは、奥様が作られているようだが、使われているプリント柄が沖縄の「紅型」等で、マスクから「地域の産業をアピールする」ということなっている。

デニーさんにならへ!というわけでもないだろうが、最近では地域の繊維産業のアピールも兼ねるような首長さんの地元の織物やプリントされた柄のマスクをつけられる方も随分増えてきている。
昨日は、無地のマスクに県のゆるキャラ「むすび丸」を手描きした宮城県の村井知事が、話題になっていた。
With news:宮城県知事の「むすび丸マスク」無地から進化した理由

「たかがマスク、されどマスク」という状況になっているのが、今のマスク事情ということになるのかもしれない。
他にも、自宅でテントを張って「自宅キャンプ」をする、という家庭もあるようだ。
この「自宅キャンプ」のアイディアは、テレビドラマの「ひとりキャンプで食って寝る」の第5話に、登場している。
ストーリーは、「台風接近でキャンプに出掛けるのを諦めた」という設定だったのだが、この「自宅キャンプ」が案外、子どもたちに人気(というか、ウケている?)らしい。
いつもの自宅がキャンプ場に代わる、というほどの劇的変化ではないが、家の中でテントを張るだけでも「自粛生活」から一時期的に「お出かけ気分」に浸れる、ということらしい。

「手作りマスク」に励むのも良し、時折「自宅キャンプ」でアウトドア気分を味わうのも良し、「自粛生活」を癒鬱なモノにしないためには、その時を楽しむ想像力が一番重要だという気がしている。
これからのAI到来の社会で一番必要で、不可欠となるのは「想像力」だろう。
そう考えれば「コロナ自粛」を「積極的楽しむ自粛生活とは?」と考え・想像力をつけることが、「新型コロナ後の社会力」を身に着けるチャンスかもしれない。



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