日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「プッツン」する党首

2007-11-04 23:26:49 | 徒然
今日、突然民主党党首・小沢さんが辞任を発表した。
先日の「大連合による、民主党内の混乱を招いた」というのが、その辞任理由のようなのだが、なんとなくスッキリしない。
「自分の考えが、党内で了承されない=不信」というコトも、話していたのだが「自分の考えが理解されない=不信」というのも、乱暴すぎる結論と言う気がする。
「自分の考え」を理解してもらうために、話をするのだし、意見を聞く必要があるのではないだろうか?

小沢さんの辞任で、「プッツンする」党首が2人目となった。
一人目は、言わずと知れた安倍さんだ。
その後、機能障害による胃腸炎(だったと思う)と言う、健康問題が本当の理由だったと言うことになったが、今度の小沢さんはどうなのだろう?
以前から、小沢さんには「健康的問題がある」と言われつづけてきた。
それが悪化したと言う訳でもないだろうし・・・。

小沢さんの辞任で感じるコトは、党首と言う職責だ。
安倍さんのときにも感じたのだが、「自分の思い通りにいかないから、や~めた」と言うのでは、党首として問題なのではないだろうか?
それとも、小沢さんの性格と民主党の党内事情を分かった上で福田さんが、「大連合(福田さんの言う「新体制)」をもちかけたのだろうか?
とすれば、福田さんは相当な策士だろう。
飄々と「他人事」のような発言を繰り返し、周囲を欺いて自分の思い通りに進めているのだから。

週明けから、又暫く「政治の空白」となるのだろうか?
選挙と党利党略にしか興味の無い、政治はもうコリゴリなのだが・・・。

誰のための政治なのか?

2007-11-02 23:00:55 | 徒然
今夜のんびりテレビを見ていたら、突然流れてきたニュース速報。
福田さんが、民主党の小沢さんに「連立」を打診したと言うのだ。
その後、民主党が福田さんの提案を拒否したと言うことなのだが、今回の「連立打診」と言うニュースを見たとき、「一体誰のための政治」と言う疑問が湧いてきた。

昨日で期限が切れた「テロ特措法」など、今の政権には「問題」が山積している。
ただ、今の政権だけではなく「政権は常に問題が山積している」状態が、普通なのではないだろうか?
なぜなら、国民生活を(経済的にも文化的にも)豊かにするためには、何をしなくてはいけないのか?と言うことを常に考え、問題解決をしていかなくてはいけないからだ。
そのための「論議」が白熱することを国民は、決して嫌なことでもないだろうし、そのために立法が遅れても、文句は言わないと思うのだ。

問題なことは、「政争の具」となったり「選挙のネタ」になることなのだ。
もちろん、今直ぐに解決しなくてはならない問題はある。
「薬害C型肝炎」などは、与野党一緒になって至急解決しなくてはならない問題だろう。
反面、「テロ特措法」に代わる新しい法律などは、今ではなく長い時間をかけ「日本ができる、紛争国における貢献策」というコトを、考える問題なのではないだろうか?

先の参院選で、与党が大敗し民主党が大躍進を遂げた。
このことで「ねじれ国会」と言われるようになった。
しかし、多くの国民にとっては「ねじれ国会」などとは、思っていないのではないだろうか?
「国民にとってより良い政治」をするために、与野党一緒になって真剣に考え、議論し法案を作り、議決してくれれば「ねじれ」ではないからだ。
むしろ「ねじれ」と呼ぶことで、様々な問題を「政争の具」として扱い、「だからやっぱり、衆参与党が多数を占めなくてはいけないのだ」と思わせたいのでは?と感じるのだ。

様々なニュース番組を見ていると、どうやらこの「連立(福田さんの言う「新体制」)」には、メディアの大物が橋渡しをしているらしい。
某新聞社の主筆で、某球団の実質的影のオーナーのようなあの人だとすると、政治そのものが、一つのメディアによって作られているようにも思えてしまうのだ。
政治とメディアが結びついた時どんなコトが起きるのか、私たちは悲惨な過去から学んでいるはずだ。
そろそろ、「誰のための政治なのか?」と言うことを、政治家も官僚もメディアも考える時期にきているのではないだろうか?
そんな「社会の空気」が読めない人たちには、退場してもらいたい。







これから本格的な反撃な始まり?-Docomo新機種-

2007-11-01 23:10:19 | トレンド
今日、Docomoが冬バージョンを発表した。
現行機種総てをリニューアルと言うくらいの、大規模な新機種発表となったようだ。

「反撃してもいいですか?」と高らかに謳ったDocomoだったはずなのだが、「反撃」そのものがなかなか見えてこず、ここ暫くは「一人負け」状態が続いていた。

「反撃」の狼煙は、「若い女性層を意識したコンテンツの充実」としてゲームの充実を図ったはずなのだが、結局のところ「ひとりWii」のようなゲームを楽しむような若い女性は余りいなかったようだ。
マーケターとしては、最初から「ゲームを充実させた携帯電話」に若い女性が飛びつくとは思ってはいなかったし、テレビCMを見ていても「Wii」を友人や家族で楽しんだほうが、はるかに楽しい時間が過ごせると感じていた。
「ゲームをする」と言う時間の過ごし方に対して、その目的「楽しい時間の過ごし方」とツールと言う関係を読み間違ったと言う意味で、「失敗したマーケティング」としてとても勉強になったのではないだろうか?

以来、DocomoのテレビCMは「価格競争」へと巻き込まれていく。
すなわち、昨年暮れにソフトバンクが打ち出した「想定外な料金設定」に対抗せざる得なかったのだ。
「Docomoの強みとは何なのか?」と言うことを、忘れてしまったが為に様々な「反撃」が「空反撃」となってしまった。

その「空反撃」挽回策が、今回の新機種なのかも知れないのだが・・・果たして、本当に生活者が求めているサービスや料金システムとなっているのだろうか?
まず目を引くのは、「高多機能化」だ。
auが、若年層を中心に人気となったのは、「くりこし」や「パケット定額制」などだけではない。
「着メロ・着うた」などの音楽配信と「パケット定額制」を、結びつけることによってサービスの充実とポイントを分かりやすく、伝えることができた。
ソフトバンクは、「想定外割引」をはじめとした「利用料金」に特化性を持たせるコトで、ソフトバンク利用者を増やすと言う戦略が成功した。
もちろん、機能などの充実があってのことだが、だからと言ってDocomoとソフトバンクの機種の間で、それほど大きな違いを利用者は感じていなかったのではないだろうか?

すなわち「高多機能」機種を利用者が求めているのではなく、「携帯電話で何をするのか」と言う使う目的で選んでいる、と言う点があるのではないだろうか?
「様々な機能をもっている機種を提供することで、利用者の選択肢を増やす」というコトなのだろうが、利用者が何故auやソフトバンクを選ぶ人がいるのか?と言うことを、分析し、Docomoの強みをもう一度見直すことが、本当の「反撃」となるのではないだろうか?