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【G3X撮影速報】令和6年第1空挺団降下訓練始め【7】防衛大臣訓示と能登半島地震黙祷(2024-01-07)

2024-06-27 20:00:13 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■国際空挺訓練完了
 第1空挺団の行事という領域を超えて多国籍空挺部隊による国際空挺訓練展示ともいうべき展示は完了しました。

 空挺部隊、自衛隊は精鋭主義を通していますが、例えばオランダ軍などを見ますと陸軍には第11空中機動旅団と第43機械化歩兵旅団だけという、陸軍の半分が空挺部隊ということになっている。自衛隊も南西防衛を考えれば空挺部隊強化が必要だとおもう。

 空挺団の隊員さんも状況終了という事で大臣訓示へ向かう。しれっと84mm無反動砲カールグスタフを抱えている様子も。CH-47が改良型となり値段が三倍になったのは前述しましたが、カールグスタフも自衛隊のM2,M-3と比べM-5は7割高いという。

 状況終了、そして防衛大臣訓示に併せ各国駐日大使さんたちが並び、この年の元日に発生しました能登半島地震被災者へ黙とう。有事即応とは言いますが実行は難しく、しかし金沢の第14普通科連隊の即応は早く、流石は郷土連隊、と感心したものです。

 防衛大臣訓示、第1空挺団降下訓練始めというのはひと昔には空挺団だけの行事でしたが水陸機動団が参加し始めた頃から第二の富士総合火力演習というべき、大臣視察による国家的行事となり、アメリカ軍の参加で日米同盟の象徴的な行事となりましたが。

 自由主義圏の空挺部隊行事、オーストラリアとか包括防衛協力協定を結んだ諸国の参加で時代は変わったものだという認識がありましたが、いまではNATO各国も挙ってお正月はニホンのナラシノでクーテイコーカだ、という時代になった訳ですね。

 クリスマス休暇の後にはナラシノでクーテイコーカクンレンハジーメ、習志野訓練場は狭く、風で北に流れれば新京成線か空港アクセス線、南に流されれば総武線と京成本線の特急や快速に轢かれ東西に流されれば全部に轢かれる、高い練度の証明のような。

 防衛大臣のEC-225特別輸送ヘリコプターが到着しました。このヘリコプター、日仏貿易摩擦を背景にAS-332を3機導入したところから始まったのですが、輸送能力が大きく武装にも対応するためにもう少し配備してよかったのでは、と思う装備だ。

 EC-225,なにしろUH-1Jの二倍以上運ぶことができましてUH-60よりも機内容積が広い、重装備も運べる。UH-60はC-130輸送機で運べるのが強みでしたが、自衛隊はそれほどヘリコプターの輸送機での空輸を行わないのですから活用できていない、とも。

 UH-60JAとEC-225は取得費用で同程度、昨今例えばUH-60はロッキードマーティンが無人航空機母機に転用し、情報収集と徘徊式弾薬を運用する構想をFALA将来攻撃偵察機計画の後継に提案しているのですが、そろそろ自衛隊も本腰を決めてほしい。

 COVID-19の時代もひと段落しまして、装備品展示をサンミツとか考えずに撮影したいところですが、アンミツといいますかちょっと小腹が空いてきました頃合いですので、防衛大臣も帰ったしわたしたちもかえりましょうか、という日本的な発想で帰路に。

 第12偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車と中央即応連隊の96式装輪装甲車、遠くない将来にこの96式装輪装甲車のパトリアAMVへの置き換えが始まるという。防御力の高い車両ですが取得費用も高い車両となる、日本製鋼はスカニアからエンジン140基を既に。

 16式機動戦闘車とそのファミリーで装備体系を構成したかった自衛隊ですが、一応偵察戦闘車と歩兵戦闘車、自衛隊装備に歩兵という名がつくのは初めてか、こうしたもので置き換えられる。こうした時代の変容を眺めつつ、上野経由での帰路に就きました。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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