北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

防衛省、“我が国の防衛と予算”平成26年度予算概算要求を公表

2013-08-31 23:09:49 | 国際・政治

◆4兆8194億円を要求

 防衛省は30日、来年度予算概算要求を公表しました。これはPDF文書として広く閲覧することが可能です。

Img_6624 来年度予算概算要求は、4兆8194億円、これは今年度予算4兆6804億円よりも3%の増額となっていますが、我が国GDPと比較しますと、1%未満の水準となっており、社会保障費の伸びと共に停滞する経済に起因した税収不足から成る財政難が防衛へ大きな影を落としていることが端的に見て取れます。

Ryimg_4289 防衛予算の概算要求について、毎年議論となる常備自衛官定数ですが、陸上自衛隊で26名、海上自衛隊で13名、航空自衛隊で36名の増員が認められ、非常に僅かではあるものの、言い換えれば昨年度に続き人員縮小の流れには辛うじて歯止めが付いたこととなり、自衛隊と内局等を併せ、人員は24万7362名と現状定員より全体で190名が増員されることとなるようです。

Ryimg_0664 重要な施策などは多々ありますが、全体として防衛省では、中国の我が国周辺海空域における活動の急速な拡大、北朝鮮ミサイル発射などの我が国周辺での脅威拡大に対応するべく、防衛力のあり方を再検討している過渡期の予算、という方針の下実施されており、警戒監視能力の強化と将来戦闘への対応が重要視される枠組み。

Img_4277 警戒監視能力の強化として、艦載型小型無人機と海上自衛隊艦艇との適合性に関する調査研究、高高度滞空型無人機の導入に向けた検討、そして155億円を投じ与那国島への沿岸監視部隊の配置に関する敷地造成や庁舎建築工事の開始と設置する監視機材の取得が要求されました。

Ryimg_4241 警戒監視能力強化では、25DD、所謂新5000t型護衛艦1隻の建造が733億円で、P-1哨戒機4機の取得や、そうりゅう型潜水艦1隻の建造が要求されています。特に新護衛艦は、あきづき型護衛艦と比較し対潜探知能力を強化すると共に平時の運用経費を低減するべく燃費の面で向上させたものが建造されますが、1隻ではどうにもなりません。

Ryimg_0631 艦艇不足は延命工事により既存護衛艦を更に長期間運用する方針で進められ、はつゆき型護衛艦、あさぎり型護衛艦、あぶくま型護衛艦、はたかぜ型ミサイル護衛艦、おやしお型潜水艦、とわだ型補給艦、エアクッション揚陸艇、以上について艦齢延伸の予算が要求されました。

Ryimg_0985 なお、予算不足による代替装備の調達への影響は、CH-47輸送ヘリコプターやP-3C哨戒機にSH-60J哨戒ヘリコプターの延命改修として実施されます。将来的には対戦車ヘリコプターや観測ヘリコプター、更には多用途ヘリコプターの延命改修などもその必要性が真剣に検討されるようになるのかもしれません。

Ryimg_4802 他方で、新規取得も進められ、C-2輸送機が3機、P-1哨戒機が4機、調達されます。多用途ヘリコプターUH-60JAも継続して1機が要求されていますが、初号機と同型の旧型仕様を同じ治具で製造しているため、却って高価格となっており、この点はもう少し柔軟に検討されるべきでしょう。

Ryimg_0331 島嶼部に対する攻撃への対応、これが続き、具体的には1990年代より検討が進められてきた水陸両用部隊の整備が具体化し、水陸両用準備隊の創設や教育基盤、現行輸送艦の能力向上に関する設計着手、水陸両用装甲車の昨年に続く参考品調達、米海兵隊との実動訓練の実施、回転翼機の取得と可動翼機導入に向けた検討は盛り込まれています。

Ryimg_1582 航空優勢の確保、上記島嶼部防衛を達成する手段としてこちらも重視され、三沢基地へ次期戦闘機F-35の導入に向けた教育訓練施設の整備を開始、更にF-15戦闘機12機の近代化改修や自己防衛能力向上と夜間暗視装置搭載改修、F-2支援戦闘機12機の搭載レーダー換装と精密誘導爆弾運用能力付与改修や新型ターゲティングポッドの搭載試作が行われるとのこと。

Aimg_2509 加えて南西諸島の防衛強化へ、精密誘導爆弾レーザー誘導装置や新規調達となる60mm迫撃砲、12式地対艦誘導弾や中距離多目的誘導弾の取得が行われ、続いて南西諸島有事に備えた初動担任部隊創設に関わる健闘と基本構想の研究が予算として盛り込まれています。

Ryimg_9746 なお、従来型脅威への対応も継続されており、10式戦車13両が131億円で、99式自走榴弾砲6門が58億円で、軽装甲機動車64両が21億円で、96式装輪装甲車21両が26億円で、それぞれ要求されています。実のところ、基本的な装備こそ柔軟性が高いのですから、戦車と火砲に装甲車はもう少し充実させるべきとは思うのですが、戦車調達は、毎年一個中隊で推移、装甲車も均衡は考えられている水準ではあるでしょう。

Mimg_0158 他方、87式偵察警戒車の調達は新年度も1両が3億円で要求されました。93式近距離地対空誘導弾も3セットが25億円で、調達再開となります。しかし、新規のNBC偵察車も1両が7億円で要求されており、装輪装甲車は数種類が同時に生産されている状況、新年度も継続されるというところ。

Img_5758 南西諸島防衛と共に我が国の需要な脅威対処能力として整備されるのは、弾道ミサイル防衛に関わるものです。実のところ、防衛予算が財政難によりその伸び率が停滞したころに北朝鮮弾道ミサイル事案が発生し、弾道ミサイル防衛が新規に必要、そこに情報RMAに代表される情報連携と協同交戦能力付与の必要性が生じ、情報基盤へ大きく予算措置を必要としたことが、禁煙の防衛力整備に関する最大の影響を与えたところなのですが。

Img_6920_1 弾道ミサイル防衛に関して具体的には、あたご型護衛艦へのミサイル防衛任務対処能力付与の継続実施とPAC-3迎撃ミサイルの取得、更にBMD能力向上型迎撃ミサイルSM-3blockⅡAの日米共同開発継続が行われ、護衛艦一隻分に匹敵する598億円が来年度も要求され、更に原子力施設への弾道ミサイル迎撃部隊展開の検討も開始されるようです。

Img_3558 このほか、近年の新しい脅威としてサイバー攻撃への防衛力強化が図られ、240億円の予算を以て防護分析システム整備や運用基盤の充実、ネットワーク内サイバー攻撃対処技術研究、諸外国との連携や民間企業との連携強化が予算として要求、自衛隊として電子空間での自衛隊への攻撃への対処準備が大車輪で進められます。

Gimg_8996 加えて、来年度予算ではこのネットワークの充実が、先に掲載した情報RMAと共同交戦能力の強化という方針の踏襲で煤得られ、例えば陸上自衛隊の地対艦誘導弾を海上自衛隊の情報伝送により投射する能力は付与、このほか、陸海空自衛隊の共通データ通信基盤が構築されるようになり、ようやく今日までの通信基盤投資が日の目を見る事となるでしょう。

Ryimg_1428 新装備開発では、47億円を投じ、96式装輪装甲車の後継となる装輪装甲車改、の開発が開始されます。これは不整地突破能力と防護力向上を主眼として開発、国際平和協力活動や島嶼部防衛などの各種有事への対応が主眼とされる新装備となるようです。

Ryimg_9811 このほか、開発が進められる装備としては原子力災害等の脅威状況下において、無人偵察車両や無人物資輸送車両に無人施設作業車両などの多用途性のあるロボットの開発研究が行われ、海中での長期間の情報収取に当たる無人潜水ロボットUUVの開発が行われ、前述の艦載用無人機の運用研究と共に防衛省は無人装備の開発にも注力してゆくことを示しました。

Ryimg_5934 技術開発では、ステルス機などを探知するためのレーダー及び射撃安政システムの研究が盛り込まれます。これは、いわゆるアンチステルスレーダーですが、ステルス機であってもF-35やF-22でも週刊誌や電話帳を垂直に立てた程度のレーダー反射があるため、継続して移動する目標のノイズからの抽出や雑電波位相の不規則な連続変化を情報処理することで探知は可能です。

Ryimg_4815 加えて、潜水艦救難母艦の代替に、508億円を以て災害派遣にも対応可能な多目的救難艦を建造します、これは5600t型として建造され、手術室や病室などを従来の潜水艦救難母艦よりも充実させ、本来任務などとともに有事の際には被災者の収容や病院船としての機能を付与させる観点にて建造されるようです。

Ryimg_6558_1 防衛省、“我が国の防衛と予算”平成26年度予算概算要求を公表、として紹介しましたが、これは今後、防衛産業に関する北大路機関特集記事に続く新しい特集記事として掲載を開始する予定です、予算の閣議決定まで、重要施策として注目する部分をみてゆくこととしましょう。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成二十五年度九月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2013.09.01)

2013-08-30 22:59:03 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 呉まで行ったのに豪雨で護衛艦へ乗れなかった当方と同じ境遇の皆様、富士総合火力演習で雨に見舞われた皆様、その他の皆様、今週末も台風が接近する中、如何お過ごしでしょうか。

Gimg_2747 今週末の自衛隊行事は、いよいよ九月となり、列島に迫る台風の影響が少しは少ない北海道で白老駐屯地創設記念行事、幌別駐屯地創設記念行事、この二行事が行われます。ふたつとも第七師団管区の行事ですが、戦車部隊の駐屯地ではなく、弾薬庫と施設隊の駐屯地です。

Gimg_2585 白老駐屯地は陸上自衛隊最大級の弾薬庫の一つで、大量の弾薬は奥が見えないほどの深いトンネル化された弾薬庫にて有事に備えています、恐らく装備品展示中心となるのでしょうが、どんな行事なのか、ちょっとわかりません。幌別駐屯地は、北部方面施設隊第13施設隊の駐屯地です。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北大路機関特集『第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報』特集全十二回総集編

2013-08-29 22:30:04 | 詳報 陸海空自衛隊関連行事

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報

第4師団創設記念行事福岡駐屯地祭詳報は、前回を以て完結、全12回を半年にわたる掲載へお付き合いいただきありがとうございました。本日はその総集編を紹介しましょう。

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報① 福岡駐屯地開門と記念式典
01_fimg_5096
2013-02-15
第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報① 福岡駐屯地開門と記念式典
◆九州の精鋭 第4師団祭
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>02/post<wbr></wbr>_3e52.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報② 第4師団長武内誠一陸将
02_fimg_5166
2013-02-25
第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報② 第4師団長武内誠一陸将
◆武内師団長の部隊巡閲と指揮官訓示
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>02/post<wbr></wbr>_d26c.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報③ 観閲行進、普通科連隊前進!
03_fimg_5296
2013-03-08

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報③ 観閲行進、普通科連隊前進!
◆機動力と打撃力を併せた機械化部隊
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>03/post<wbr></wbr>_abca.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報④ 野戦特科・高射特科・施設科
04_fimg_5600
2013-03-22

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報④ 野戦特科・高射特科・施設科
◆師団火力と防空を担い前進を支える
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>03/post<wbr></wbr>_c397.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑤ 通信・後方支援・特防部隊
05_fimg_5765
2013-04-02

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑤ 通信・後方支援・特防部隊
◆師団任務を通信と整備で支える部隊
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>04/post<wbr></wbr>_1195.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑥ 戦車大隊・飛行隊・音楽隊
06_fimg_5946
2013-04-16

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑥ 戦車大隊・飛行隊・音楽隊
◆観閲行進の最後を飾る師団の花形 
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>04/post<wbr></wbr>_3047.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑦ 訓練展示状況開始!
07_fimg_6176
2013-04-29
第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑦ 訓練展示状況開始!
◆航空偵察と偵察隊の情報収集開始
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>04/post<wbr></wbr>_5eec.h<wbr></wbr>tml


◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑧ 火力戦闘部隊の打撃戦
08_fimg_6416_1
2013-05-15

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑧ 火力戦闘部隊の打撃戦
◆特科火砲・誘導弾の展開と戦車前進
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>05/post<wbr></wbr>_8e52.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑨ 機甲部隊の対戦車戦闘
09_fimg_6345
2013-05-31
第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑨ 機甲部隊の対戦車戦闘
◆戦車の天敵は、戦車そのもの
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>05/post<wbr></wbr>_cf22.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑩ 決着をつける普通科の突撃
10_fimg_6456_1
2013-06-12

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑩ 決着をつける普通科の突撃
◆土地の奪取奪還、変わり得ぬ戦闘の本質と決着
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>06/post<wbr></wbr>_b68b.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑪ 航空機着陸と迫力の太鼓演奏
11_fimg_6586_1
2013-06-26

第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑪ 航空機着陸と迫力の太鼓演奏
◆訓練展示状況終了後の駐屯地祭
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>06/post<wbr></wbr>_3c44.h<wbr></wbr>tml

◆第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑫ 装備品展示と師団司令部
12_fimg_5031
2013-07-31
第4師団創設58周年 福岡駐屯地創設62周年記念行事詳報⑫ 装備品展示と師団司令部
◆都市部と離島を護る第4師団の装備品展示
http://<wbr></wbr>harunak<wbr></wbr>urama.b<wbr></wbr>log.ocn<wbr></wbr>.ne.jp/<wbr></wbr>kitaooj<wbr></wbr>i/2013/<wbr></wbr>07/post<wbr></wbr>_9f43.h<wbr></wbr>tml

◆福岡駐屯地祭、中部方面隊管区と東部方面隊管区を中心に撮影する当方にとりはじめての西部方面隊行事への展開となりました。この第4師団は、改めて説明するまでもなく、対馬海峡を隔て朝鮮半島に隣接し、大都市福岡を中心とした防衛警備管区を有する九州北部の師団です。 朝鮮半島と共に、中国大陸からの軍事圧力が増大し、南西諸島有事の危険性が指摘される今日では離島防衛を経験し、管区内には西部方面隊直轄の西部方面普通科連隊も駐屯する第4師団の任務は今後一層高まることが予想され、これに身を以て対応する隊員一人ひとりの姿を、少しでもお伝えできれば幸いです。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歴史地震再来と日本安全保障戦略⑤ 沖縄トラフ、南西諸島は地震津波に対しても無防備

2013-08-28 23:51:46 | 防災・災害派遣

◆歴史地震を想定外のまま放置するという現状

 思い起こせば阪神淡路大震災は、歴史地震として過去に地震災害の兆候がありながらも想定外のまま対策なしに迎え、被害が拡大したものでした。

Thimg_4580 八重山地震は、これまでの特集で示したように非常に広範囲の被害を及ぼす地震として過去に発生しています。仮に今日、同規模の地震が派生した場合、先の八重山地震と異なり被害地域には人口密集地域が増大しているため、被害は、八重山諸島の人口が震災復興の失敗による飢餓も含め半減したという先の地震よりも広域化することは間違いありません。

Thimg_4489 歴史地震の再来、八重山地震においては考えられる被害は以下の通り。八重山諸島へ地震被害及び甚大な津波被害、沖縄本島へ津波被害、九州南部への津波被害、台湾北部へ津波被害と高層建築物へ長周期振動被害、中国沿岸部へ津波被害と高層建築物への長周期振動被害、こういったものが想定されるところです。

Thimg_3398 こうした被害そのものも恐ろしいものではありますが、何よりも恐ろしいのは八重山諸島における津波被害が過去の八重山地震で実際に甚大なものが発生している歴史がありながら、沖縄県庁が具体的な防災行政を放棄しており、八重山諸島における津波対策はもちろん、建築物に標高を明示する以外の対処想定や行動計画を行っていない、という事が大きい。

Thimg_0734 八重山地震の再来が現実となった場合、どの飛行場が津波被害から飛行場機能維持できるのか、自治体の防災機能はどの程度維持出来るのか、津波被害時の港湾機能復旧は自治体と協力企業により自己完結可能であるか否か、病院施設等の設備の高台移転への取り組みの度合い、など。

Thimg_3423 また、最大の被害をうける八重山諸島は我が国が中国政府より軍事的脅威を受けている尖閣諸島から170kmの距離にあり、この海域に災害派遣名目での大規模な部隊展開を行った際、災害派遣部隊に対し中国海空軍が尖閣諸島方面での挑発を行う可能性は無いのか、という点も考えねばなりません。

Thimg_0233 加えて、これは沖縄県の防災計画ではなく、日本政府としての対外的な立場の明示が必要となるのですが、台湾北部における津波被害が生じた場合に台北の中華民国政府より米政府へ要請があった場合、在沖米軍が台湾方面へ物資輸送や急患収容等を実施することとなりますが、日本政府として日米が協同する際に北京との調整を如何に行うのか、ということ。

Thimg_6794 無論、中国本土も沿岸部の福州や上海は津波被害を受け、南京には長周期振動被害が及ぶため、中国政府が四川地震の際のように断らなければ、米海軍が中国沿岸部での人道支援を受ける事となりますが、仮に在沖米軍や在日米軍の台湾方面での人道支援を中国軍が妨害した場合、緊張が高まることとなるでしょう。

Thimg_4686 幸い、南西諸島での大規模な防災訓練を実施した場合では、先の北朝鮮弾道ミサイル事案に際しての八重山諸島弾道ミサイル迎撃部隊前方展開時に中国政府は、ペトリオットPAC-3について、対航空機用のPAC-2に装填し換えればかなりの射程を有する装備の搬入に際しても理解を示しており、大規模な災害派遣演習を石垣島や宮古島で実施した際にも影響は考えられないところではあります。

Thimg_9738 しかし、地震災害を念頭に台湾への人道支援の枠組みを考えた場合、これは非常に中国の掲げる一つの中国という国是とは関わる事ではありますが、必要性の反面に大きすぎる政治的障壁を感じざるを得ないものでしょう。対して、過去の台湾中部地震等では各国援助の申し出を北京政府が干渉し中止させ、しかし一つの中国という政策に矛盾するように、北京として台北への必要な人道支援は実施しませんでした。

Thimg_7584 実は八重山地震とは、地震と津波による被害よりも、これが紛争の引き金と成る、即ち二次被害の方が大きいのではないか、という危惧を前回の掲載で示したところですが、こうした想定されている二次被害であっても政治的障壁から、防災上の想定外ではなく、政治的に想定外とせざるを得ないところが大きいと考えます。

Thimg_8049 理想としては、被災地の被害管区を明確に分け、自衛隊と中華民国軍に人民解放軍と米軍を多国間部隊に編入し、被災地の管轄権に応じ統合任務部隊を指揮することが望ましいのですが、沖縄での防災部隊で自衛隊が人民解放軍を隷下に置く、台湾で中華民国軍が人民解放軍の運用を統制する、という方式は、簡単にはできない問題があります。

Thimg_5911 しかしながら、予測不能な地震を契機として有事へ、というのも論理飛躍が大きすぎるのではないか、という視点はあり得るかもしれませんが実態はそうではありません。短期的には、奇襲の準備などは成り立たないものであるところですけれども、地震被害は長期化するものです。

Img_6228 例えば李氏朝鮮の世宗が大軍で対馬へ侵攻し数百の対馬領主に撃退された1419年応永の外冦は1361年の南海トラフ連動型地震である康安地震の被害が長期化し、1408年の紀伊地震により室町幕府の統治機構が麻痺している状況下で発生した我が国への侵略です、応永の外冦の要因は、倭寇への反撃という名目でしたが、倭寇の要因は室町幕府が震災により税収が悪化し、取締の能力が喪失したためでした。

Thimg_1022 幕末の安政大地震などは、1853年の黒船来航で中央集権や海防の在り方を再検討している翌年の1854年に安政東海地震が発生しその翌日に安政南海地震が発生、翌月に安政豊予海峡地震が発生、翌1855年に安政江戸地震が発生し、幕府の統治能力が弱まり、その後の混乱へと続きました。ほか、1923年の関東大震災による政情不安がその後の我が国対外政策へ影響した要素も無視することはできません。

Thimg_9363 もちろん、沖縄トラフ地震を過度に警戒する必要はありません。しかし、台湾と中国本土に日本が同時に被害に遭う可能性と、津波災害への対応と部隊集中の可能性を事前調整していない、この沖縄トラフ地震への準備が政治的に難しい障壁があるため、結果的に無防備の状態を維持しなければならない現状こそが、この歴史地震再来を考える上で最大の脅威です。

Thimg_9349 想定外と政治的にせざるを得ない実情はあっても、必要な措置は採らねばならない東日本大震災での教訓は活かされるべきでしょう。さて、今回で八重山地震と沖縄トラフ地震に関連しての想定は完結しますが、次回からは現在、南海トラフ連動地震と首都直下地震の脅威を最重要視している陰に隠れた、過去の災害についても考えてゆこうと思います。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新防衛大綱と我が国防衛力の課題① 閣議決定の年末に向け検討続く日本防衛の長期政策

2013-08-27 23:38:16 | 防衛・安全保障

◆今後十年間を考える北大路機関特集新企画

 北大路機関“防衛・安全保障”特集は今回から新防衛大綱を扱います。防衛大綱、いよいよ年末の閣議決定に向け防衛大綱改訂の検討が進められています。

Bs_img_4312 防衛計画の大綱、これは防衛予算が毎年の防衛力整備を進めるものですが、そもそも我が国の防衛力はどのような水準のものが必要であるかを明示し、五年単位での中期防衛力整備計画を積み重ね、防衛力を構成する指針としてゆくものが防衛大綱です。即ち、防衛力の将来を示す原点が防衛大綱、というべきでしょう。

Bs_img_8428 防衛力、しかし、この構築にはかなりの時間を要するのも事実で、防衛計画の大綱画定と共にどういった防衛政策を展開するか、言い換えれば現在までの指針を転換するのか、装備体系や運用体系を置き換えるのか、という分岐点は、実のところ簡単に転換し、事業評価が芳しくなかったとしても再構築は容易ではありません。

Bs_img_0653 加えて、想定脅威を如何に冷静に認識し、その脅威度を評価するか、という作業は慎重に行わなければなりませんし、これは反面、相手が充ての双務関係で防衛力は成り立つのですから、現在の防衛力と抑止力を如何に正しく評価できるのか、というところも、同時に正しく行われなければならない。

Bs_img_7985 このほか、財政的裏付けなしに無理な防衛計画を作成したとしても、実現するまでに他の装備体系が維持できなくなり自然減耗し、防衛破綻となってしまいます。予算が不十分な状況で、例えば緊急展開部隊を創設しようとしても、肝心の機動能力を十分揃えられない、ということもありえます。

Bs_img_3028 また、最低限これだけの装備が我が国防衛には必要だ、という指針を示し、閣議決定を経たとしても、その実現に十分な予算を確保できない場合には、その必要な装備数を揃えることが出来ず、これも防衛破綻という状況に繋がってくるわけですが、代替方策を明示しなければ、抑止力も同時に破綻し、我が国土が戦火に見舞われることにもなる、ということ。

Bs_img_7272 以上の点を踏まえ、画餅に帰する防衛計画を省き、実際に実現可能な防衛力を模索しつつ、様々な脅威や対処法とともに、基本となる防衛力や、革新的な防衛力の整備、これらをどう両立してゆくか、という視点を今回の特集では考えてゆこう、こうした特集となります。

Bs_img_1945 課題は多々あります。例えば、防衛力を機動力に重点を置く方向へ転換する場合、機動力を展開する装備は比較的取得費用と維持費が大きくなるため総数が削減されることを意味し、基盤的防衛力、言い換えれば地域に密着した師団管区制度に基づく防衛基盤の継続についてその可否が問われることとなるでしょう。

Bs_img_0277 このほか、現在の護衛艦隊の規模では多数が建造される周辺国のコルベットクラスによる同時多数の領域接近や領海侵犯事案の発生に対応できるのか、という視点や、護衛艦以外の艦艇を作戦部隊として導入する護衛艦数という命題への一視点も必要となるかもしれません。

Bs_img_0860 このほか、既存装備の旧式化が大車輪で進む中、新戦闘機や新輸送機などの新装備調達と共に、併せて旧式装備を代替するにはどの程度の予算が必要なのか、言い換えれば現状予算の下での新装備導入におけるリスクなども検討しなければ、防衛力維持は簡単ではないでしょう。

Bss_img_4057 また、防衛計画の大綱が改訂されるたびに削減され続ける陸上装備体系の頂点、戦車ですが、これ以上削減する場合の機動打撃力代替手段整備に関する課題と、陸上装備体系で最も大きな批准を占める航空機と防空装備体系に対し、戦車削減の事業評価なども検討しなければならないはず。

Bs_img_2282 護衛艦隊、これまで北大路機関ではミサイル艇の評価や多用途哨戒艦の必要性などを提示しましたが、現在の領海警備に関するミサイル艇の運用や護衛艦の位置づけを考え、平時の哨戒任務にはどういった装備体系が必要となるのかを、もう少し事実関係を踏まえたうえで考えてゆこうとも考えています。

Bs_img_1499 戦闘機部隊についても、南西方面航空混成団の一個飛行隊基幹という現状から二個飛行隊化への拡大が現防衛大綱により決定していますが、戦闘機定数をどう考えるのか、取得費用が大きいF-35の数的多数の導入は現実的であるのかという視点や、策源地攻撃の必要性が叫ばれる中、防空管区を有する現状の航空団体制は妥当なのか、これについても論議が必要でしょう。

Bs_img_1177 航空機については、陸上自衛隊航空部隊についても重なり、戦闘ヘリコプターの調達中止の影響や、将来導入の方向性が示されたMV-22可動翼機について、その高い取得費用が及ぼす陸上自衛隊航空科部隊への重大な影響の可能性について、というものも検討しているところです。

Bs_img_2819 八八艦隊、海上自衛隊は現在のヘリコプター搭載護衛艦四隻とミサイル護衛艦八隻を以て護衛艦隊四個護衛隊群隷下の八個護衛隊を編成している現状に、全通飛行甲板型護衛艦を全ての護衛隊に配置する案を提示していますが、これは一案としても、今後我が国周辺国での航空母艦多数の整備を行う戦力増強が行われる中、如何にして抑止力を維持してゆくか、という視点もまた必要と考えています。

Bs_img_1997 ほかにも、国際平和維持活動と自衛隊の関係を考えた場合の防衛力や、政府が今後どのような想定外の任務を行う得るかという指針にたっての防衛力の余裕に関する在り方、日本型の国際貢献の在り方、という視点から防衛力も考えてゆかなければ、必要な能力だけに最適化した装備体系では想定外に対処できません。

Bs_img_1295 更に陸上自衛隊の機械化、自衛隊はどのような手段を以て日本を防衛してゆくのか、もちろん専守防衛政策を堅持するか否かでも大きく変わってくる命題ではありますが、自衛隊普通科部隊の機械化という方向性をどう考えるか、特に現防衛大綱では機甲科部隊と特科部隊を縮小する半面、普通科部隊を強化するという指針が果たされなかったことをどう考えるか、これも必要です。

Bs_img_4575 などなど、挙げた命題は数知れず、この一つ一つが北大路機関特集記事として、半年程度をじっくりと考えてゆかなければならない大きな課題ではあります、しかし、一つ一つを精査してはとても時間がありませんので、我が国防衛の課題を概括する、というようなかたちで、毎回の特集を考えているというもの。

Bs_img_3181 もちろん、散発的な記事になり、深めようにも時間的な限界から深められない、という部分は多々あるでしょうが、防衛計画の大綱を改訂するという今後の長期的な防衛力画定に際して、我が国防衛力の課題を総括したい、という視点から作成しますので、お付き合いいただければ、と。

Bs_img_5371 ただ、防衛大綱は近年、改訂され過ぎではないのか、という気はしないでもありません。防衛大綱は1976年にそれまでの四次にわたる防衛力整備計画を置き換えるものとして画定され、その後初めて改訂されたのは19年後の1995年です。しかし、僅か9年後の2004年に再改訂され、次は僅か6年後の2010年に改訂、更に短く今回は3年後の2013年に改訂されることとなりました。

Bs_img_6663 これは財政難とはいえ、長期的展望に立った、必要に応じ脅威度の変化を受容し抑止力を維持できる防衛計画を建てられなかったという要因が透けて見えます。それならば、現在の防衛力は破綻の危機に瀕しているのではなく、既に実質的に破綻していると認め、脱構築ではなく防衛計画の大綱を凍結し、第一次防衛力整備計画から再構築する必要があるのかもしれません。

Bs_img_6390 しかし、これは多くの方々の中で悲観的に受け止められることかもしれませんが、本日発表の海上保安庁来年度概算要求、人員が一年間で4%増勢と予算は14%増を要求し大型巡視船6隻の建造を要求した予算概算要求を見ますと、防衛力もいよいよ破綻する瀬戸際になった際には、破綻前に解決策と予算増の余地はあるのではないか、という光明も見出すことが出来るものでした。悲観的になりすぎず、建設的に検証してゆきたいと思います。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (13)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

残念! 平成25年度呉地方隊広島湾展示訓練は二日間とも雨天中止

2013-08-26 22:47:15 | 海上自衛隊 催事

◆苦労して集合した参加部隊の努力も報われず

 PowerShotG-12の写真です。富士総合火力演習は後段演習から天候が崩れたようですが、呉地方隊展示訓練は豪雨に見舞われ二日とも中止となりました。

Gk_img_2661 掃海母艦ぶんご、23日に着任したばかりの三木伸介新呉地方総監は、本艦より観閲を行う予定でした。しかし、24日と25日共に北九州と山陰山陽地区を猛烈な豪雨が襲い、新総監は厳しい決断を迫られたわけです。提督の決断2013、という表現をよくご一緒になる方が述べられていましたが、そんなところ。

Gk_img_2662 今回の呉地方隊展示訓練は関係者の物凄い努力のもと行われています。今回、中国海軍の我が国周辺での行動増大などを含め、警戒艦など実任務艦が多く展示訓練参加艦艇がなかなか集められず、一時は実施の可否が真剣に検討されたと聞きます。人員不足から、広報室も数名のみの切り盛り、手書きで一人当たり数百枚の乗艦券を書き上げた、とのこと。

Gk_img_2663 艦艇も、掃海母艦ぶんご、はつゆき型2隻、あぶくま型2隻、掃海艇2隻、訓練支援艦、試験艦、潜水艦などなど集めるのに苦労したようで、この中で当初参加予定のミサイル護衛艦しまかぜ、が佐世保で岸壁に接触し展示訓練に参加できなくなったことから、木曜日に太平洋で実弾訓練中であった護衛艦あぶくま参加が急遽決定したほどの忙しさです。

Gk_img_2763 展示訓練は、こうして苦労して集めた艦艇が参加し、広島湾にて展示訓練を行う事となっていましたが、雨天となり、集まった方も、広報の方も、参加部隊の方も残念でした。更に、あぶくま、しまかぜ、はるゆき、せとゆき、等は本日月曜日から海上訓練指導隊群の評価試験へ佐伯に展開する必要があったとのことで、文字通り僅かな艦艇の動ける時間を活用しての準備、悪天候は非情です。

Gk_img_2664 しかし、一般公開は実施、広島港や松山港でも行われていまして、一部の会場では相当の豪雨となり、艦内が雨宿り場所ともなってしまいましたが、除籍が年度内ともいわれる護衛艦はるゆき等、操砲展示も実施、通常の呉基地日曜日一般公開よりは展示艦艇も多く、まあ、仕方ないよね、というところ。

Gk_img_2686 そうはいっても、展示訓練一回分の大勢が行き場を失ったわけですから、一斉に荒天のもと、呉軍港めぐり遊覧船へ転進です。呉基地は陸側を艦首に停泊するので、洋上からは後ろ姿しか見ることが出来ないのですが、まあ、遊覧船ですので、せめて船の気分を味わいたい。

Gk_img_2705 そして次には江田島へ、江田島小用港へ向かうフェリーにて進みます、呉空襲ではこのあたりで、多くの艦艇が大破したり沈んだ、とおもうと少々感慨深いものがあるのですが、いまは沖留として輸送艦しもきた、の姿がみえます。雨に曇る輸送艦ですが、水墨画のようで、これも映える情景といえるでしょう。

Gk_img_2711 旧海軍兵学校、現在の海上自衛隊幹部候補生学校、所謂赤レンガです。実は恥ずかしながら、江田島には何度か足を運び、北大路機関詳報でも幹部候補生学校卒業式の練習艦隊出航の様子を紹介していますが、ここ江田島基地へ足を運ぶのは、実は初めて。

Gk_img_2712 戦艦陸奥主砲、41センチ連装砲です。隣は旧海軍時代の建物で、建築物配置は巡洋艦の船体と上部構造物の配置を考えて建設したとのことでした。隣には長く初の国産護衛艦はるかぜ、が隣に第一術科学校停泊実習艦、実質桟橋扱いではありましたが2002年まで停泊していました。はるな、ひえい、も停泊実習艦で残れたならなあ、とも思ったりしましたが。

Gk_img_2710 海軍兵学校講堂、毎日数回、平日も含めて見学ツアーがくまれていまして、教育参考館を含めて巡回してゆくことが出来ます。呉港からは小用港行フェリーで、そこからバスに乗り換え、五分ほど、不案内な場合は少々乗り換えが面倒ですけれども、時間としては長くはかかりません。

Gk_img_2715 江田島は、行こうと思いつつも、船の時間を考えれば半日ほど予定を空ける必要が出てきますから、行く機会がこれまでありませんでした。卒業式も中に入って撮影するわけにいけませんので、縁がありそうでない近くて遠い場所だったのですが、今回、展示訓練中止ということもあったこれも縁と行くことが出来たわけです。

Gk_img_2773 そして翌日、本格的な豪雨で呉線は全線運休、山陽本線も途切れ途切れ、青春18きっぷでのんびり帰ろうと思ったのですがこれも適わず、呉駅前は代行バスへ長蛇の列、これはたまらないと呉と広島のフェリーを利用、フェリー利用は数名、非常にゆったりとした中で、初対面の、1950年代から航空機や艦艇の撮影を続けているというかたと楽しい雑談の機会に恵まれ、ついで呉基地へ向かう潜水艦も撮影でき、展示訓練は中止でしたが、意義はある週末を過ごし、新幹線にて撤収しました。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新装備“12式地対艦誘導弾システム” 平成25年度富士総合火力演習にて本邦初公開

2013-08-25 16:43:47 | 先端軍事テクノロジー

◆本土防衛の切り札、自衛隊最新装備登場!

 PowerShotG-12にて撮影した写真ですが、富士総合火力演習に最新装備が登場しました。

Gfimg_2417 12式地対艦誘導弾システム、富士学校特科教導隊に配備された試作車両で、88式地対艦誘導弾の後継として開発された、陸上自衛隊最新の地対艦ミサイルシステム、内陸部や島嶼部に配備し、遠距離の上陸船団などを同時多数による飽和攻撃にて一挙に制圧する日本独自の地対艦ミサイルです。

Gfimg_2427 新旧揃い踏み、88式地対艦誘導弾と12式地対艦誘導弾、本装備は今年度の富士学校祭にて観閲行進への参加が期待されていたものの実現しなかった装備ですが、富士総合火力演習装備品展示にて本邦初公開となったもので、演習には参加しませんでしたが、この一幕だけでも大きな意味があります。

Gfimg_2445 12式は88式と比較し、データリンク迅速化、迅速な展開と投射、再装填の迅速化、目標識別能力向上、過剰集中着弾回避能力強化、対妨害性向上、射程延伸等の面でさらに前進したものです。これにより、我が国への着上陸はさらに難しくなったことを意味し、専守防衛の下での防衛力は万全に近づきました。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士総合火力演習と雨天豪雨時対応 2008年富士総合火力演習の写真から

2013-08-24 00:25:36 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆荒天下の富士総合火力演習、傾向と対策

 ここ数日間、“富士総合火力演習雨天”という検索文章が増えています、いよいよ明日富士総合火力演習本番という事で本日はこちらの話題を。

Fs_img_3907 富士総合火力演習、幸いにして当方は富士にて豪雨に見舞われたことがあまりなく、数年前に一回それはそれは凄いことになりましたが、夜間演習でしたので、逆に悪天候時らしい写真を撮影することが出来ました。したがって、あまり参考にはならないかもしれませんが。

Fs_img_3785 まず第一に、落雷の危険などが無い限り、富士総合火力演習は実施されます。なお、落雷に関しても会場近くに避雷針が多数配置されており、避雷針より4m以内に立ち入らなければ、という安全上の配慮は為されています。ただ、いくつかの注意点があります。

Fs_img_3762 注意点として、富士総合火力演習は数万の来場者が集まる我が国最大の公開実弾演習ですので、会場の人口密度はかなりのものとなり、従って傘は豪雨でも使用できません。雨合羽、雨衣等で雨を防がねばなりません。ポンチョなどは海上売店でも5000円ほどで売られていますが、コンビニなどで小型のものを事前に用意するのが理想でしょう。

Fs_img_3886 ただ、傘が不要か、と問われれば、そうでもなく、演習中の見学席では使用することはできませんが、御殿場駅や駐車場とのシャトルバスの待ち時間が長くなりますので、この時間帯を考えて折り畳み傘の用意は必要です。長い傘は着席時に邪魔となりますので、ご配慮を。

Fs_img_3819 富士総合火力演習、雨天時に必要なのは敷物です。折畳椅子などは広報の方の邪魔となりますので、当然使用禁止、巡回の隊員からも注意されますが、レジャー用の薄手敷座布団は座っているところに雨滴が沁み込むためあればいい一品、晴天時でも座布団は重宝するものですが、ね。

Fs_img_4160 もうひとつ、雨天時に絶対必要なものは大型のポリ袋です。当方は京都市指定家庭ごみ袋を数枚携行しているのですが、折りたたんである状態では傘ばならない一方、これはいよいよ豪雨が本番となった時、カメラバックにその他小物まで全てを放り込んで防水措置を執るために重宝します。

Fs_img_4336 ポリ袋と豪雨、2006年東千歳駐屯地祭で痛感したもので、昨年の岐阜基地航空祭の豪雨、2009年のサンダーバーズ飛来浜松航空祭でも大活躍ですし、最悪、敷物替わりとして沁み込みを防止するのにも使えますし、カメラの防滴カバーなどの補完用にも活躍すること間違いなし。

Fs_img_3970 なお、富士総合火力演習は雨が飛ぶだけではありません。もちろん、的に向かって銃弾砲弾が飛びますが、それ以外に観客席へ飛んでくるものは雨滴のほか、風向きによって泥飛沫が飛んできます。泥飛沫は戦車などの車両が泥濘を生み、それがヘリコプターのローターで飛沫となて飛ぶもので、これは最前列から一番離れたスタンド席最上段にも来ますので、レンズを拭く装備も必須です。

Fs_img_4022 カメラ用防滴装備は、勿論必須です。コンパクトデジカメなどでしたら防水のものがありますし、何よりコンパクトですので袖口に仕舞いこむ器用な雨天時対応も可能ですが、一眼レフは銀塩やデジタル問わず、防滴が必要です。最悪はコンビニ袋でも代用できなくはありませんが、レンズフードとともに防滴用の専用のものを専門店で購入するのがお勧め。

Fs_img_4053 なお、富士の天候は急変します。御殿場駅前が曇っていても、東富士演習場は豪雨で、数時間東富士演習場の総合火力演習が実施される畑岡地区が豪雨に見舞われていても、帰路に通ったすぐ近くの板妻駐屯地付近の路面が乾いていた、なんて話も聞きます。

Fs_img_4174 雨天時と晴天時問わず、当方ならばどうするか、という視点ですと、まず0630時前には畑岡地区に行き、点検射という早朝の戦車や火砲に装甲車や航空機の点検射撃を撮影しておきます、撮れるものは早めに、ということ。早く行けばシート席最前列や一般用スタンド席が確保できますから、ね。

Fs_img_4262 演習は豪雨で中止にならないのか。これは、実を言いますと段階に寄りますが、在ります。まず、視界不良時は支援戦闘機などの近接航空支援の展示が行われません。また、対戦車ミサイルなどの射撃にも視界は安全管理上影響します、これは照準装置で目標を感知示威別出来ても、安全員が直接確認できないからです。

Fs_img_4322 そして火砲や戦車砲も、例えば90式戦車や10式戦車に89式装甲戦闘車などは熱線暗視装置を搭載し、霧を含めた悪天候時でも正確な照準は出来ますが、これは実戦ではなく演習、したがって、まあ、雨天時に限らず強風時の土煙も含めてですが、安全員が的を確認できない場合は射撃が出来ません。

Fs_img_4482 過去には、前段演習と後段演習の大半が安全員から目標を確認できないほどの豪雨と霞が覆ってしまい、後段演習がいよいよ時間的に厳しくなってきた、という時間帯になり漸く的を確認できる状態となったため、戦車が一斉に展開して物凄い勢いで連続射撃をしたこともありました、その日当方は豪雨の中横田基地に行っていたのですが、ね。

Fs_img_4416 結果的に、当方は過去の様々な自衛隊行事での雨天の教訓から、カメラバックには以下の通りの防滴器材を、たとえ快晴の予報でも携行しています。カメラバック用レインカバー、カメラ用防滴カバー、大型ポリ袋数枚、超小型折り畳み傘、以上を詰め込んでも意外と嵩張りません。

Fs_img_4493 また、多少でも曇りの予報がある際には薄手のレインコート(YAMAMOTOで購入したフランス海軍仕様)、予備超望遠レンズカメラ用防滴カバー、電子機器から文庫本までを含めた防水用ビニールの準備、こんなところの装備を大型のカメラバック用サイドバックに詰め込み傾向たこともあります。

Fs_img_8966 一方、一転して快晴と猛暑の可能性もあります、日焼け防止措置は必要で、長袖と帽子は常に携行しているほか、水分補給も忘れてはなりません。先日の舞鶴展示運連では1?ミネラルウォーターと500mlペットボトルを携行しました、熱中症は生命の危険につながります、油断は大敵です。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロシア機が領空侵犯、2013年8月22日1209時に福岡県沖領空へTu-95爆撃機二機が侵入

2013-08-23 12:53:25 | 防衛・安全保障
◆築城基地よりF-2支援戦闘機四機が緊急発進
 約24時間前、ロシアの爆撃機が昨日正午過ぎに福岡県を領空侵犯しました。領空侵犯機はロシア空軍のTu-95爆撃機二機で、航空自衛隊の創設と米空軍からの対領空侵犯措置任務移管後から数え、36回目の領空侵犯事案となりました。
Simg_7857 ロシア機の進路は沿海州側方面より飛行、日本海側より対馬海峡沿いに朝鮮半島南部を黄海方面へ飛行する経路上で領空侵犯にいたったもので、航空自衛隊はロシア機が我が国防空識別圏に侵入と同時に西部航空方面隊は福岡県にある隷下の築城基地第8航空団へ緊急発進を命令、即座にF-2支援戦闘機二機が対領空侵犯措置任務にて離陸しています。
Simg_8640_1 緊急発進したF-2二機は、Tu-95二機へ接近し、我が国領空へ接近している経路にあることを通告し、しかし、ロシア機は警告に従わず玄海灘北方空域にて我が国領空を侵犯しています、これを受け大量工侵犯措置任務のF-2支援戦闘機二機は領空侵犯機に対し退去するよう警告を行うと共に築城基地では更に二機のF-2支援戦闘機を緊急発進させました。
Simg_78620 領空侵犯発生は福岡県沖ノ島北西領海上空で東経129度52分北緯34度15分の空域に12時09分31秒侵入、東経130度00分北緯34度27分の空域を12時11分10秒に退去しました。領空侵犯事案の発生と共に警告を受けロシア機が領空外へ退去する進路を採ったため、航空自衛隊機による警告射撃などは実施されていません。
Simg_0157 警告射撃は航空自衛隊では1987年12月9日に一度だけ実施されています。これはソ連空軍Tu-16J偵察機が緊急発進したF-4EJ戦闘機の領空接近の通告を無視し、沖縄本島へ領空侵犯したのち、領空外へ退去する警告に従わず、高高度を嘉手納基地上空へ針路をとったため進路上へ警告射撃を実施しています。今回の領空侵犯事案も仮に警告に従わず、九州島内陸部へ飛行を継続した場合、より厳しい土地が採られた可能性があります。
Simg_45770 今回の領空侵犯事案は、意図的なものよりは航法上の錯誤による領空侵犯が考えられます。理由は以下の四点です。第一に対馬海峡沿いの領空外に沿った飛行経路上を逸れて領空侵犯していること。第二に領空侵犯時間は約二分間と短時間であったこと。第三に領空侵犯機は中国沿岸黄海への飛行経路の途上を領空侵犯しており九州への進出が目的ではないこと。第四にこの空域でのロシア機の飛行は稀有な事例ではない、ということ。
Simg_2357 日本政府はただちに外務省を通じ抗議する措置を執り、外務省欧州局宇山ロシア課長よりロシア大使館ジョスキー参事官へ電話にて厳重抗議し、速やかな事実関係の調査を申し入れたのに対し、参事官は本国への事実関係の確認を約束しました。今回の事案は中国の南西諸島においての過度な領海侵犯を繰り返しつつ軍事侵攻を仄めかし恫喝する現状のような悪質さというよりは、まともです。
Simg_6050 なお、過去一年では領空侵犯事案として2012年12月13日に中国機による沖縄県尖閣諸島への領空侵犯事案が発生したほか、今年2月7日には北海道利尻島南西空域をロシア空軍のSu-27戦闘機二機が領空侵犯しています。過去には一年間に三回程度の領空侵犯事案の発生があった年もありますが、一年間で複数回の領空侵犯事案発生は、冷戦後としては稀有な事例と言えるものです。
Simg_6604 領空侵犯事案は、北海道周辺や沖縄県への領空侵犯事案が多く、他方九州での領空侵犯事案は1992年7月28日に発生した長崎県対馬東方空域へのロシア空軍Tu-154二機の領空侵犯事案以来21年ぶりとなっており、福岡県への領空侵犯事案は今回と同じ空域に侵犯した1983年11月23日のTu-16爆撃機の福岡県沖の島北西空域侵入事案以来30年ぶり。
Simg_8712_1 このほか、航空自衛隊は全国を北部航空方面隊、中部航空方面隊、西部航空方面隊、南西方面航空混成団、この四管区に分け対領空侵犯措置任務を行っていますが、中国機の接近と共に急増する南西方面航空混成団や、ロシア空軍の再活性化を受けての緊急発進が増加している北部航空方面隊に対し、緊急発進の実施件数が近年最も少ない西部航空方面隊管区への領空侵犯事案は意外でした。我が国周辺の防空を考える一つの視点とするべきでしょう。
北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成二十五年度八月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2013.08.23/24/25)

2013-08-22 23:17:46 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 ロシア機の福岡県領空侵犯事案があり、今年は多いなあ、と思う今日この頃ですが、皆様如何お過ごしでしょうか。

G_img_2693 今週末は八月終わりの風物詩、富士総合火力演習と広島湾展示訓練にブルーインパルスが、と豪華絢爛百花繚乱です。富士総合火力演習は入場券が必要で、毎年その競争率の高さは有名なところですが本年、ガールズ&パンツァーのブームで更に高まり入場券倍率は19倍という凄い事となりました。

G_img_9038 広島湾展示訓練、海上自衛隊呉地方隊が実施する展示訓練で、前回は2011年に大阪湾展示訓練として行われました。艦隊は観閲式と展示訓練として行われ、中々の迫力です。こちらも乗艦券が必要ですが、競争率が凄かった先日の舞鶴展示訓練よりは競争率が常識的な範疇だった、とのこと。

G_img_4291 東松島夏祭りブルーインパルス飛行展示、土曜日の1400時から会場上空にて展示飛行が行われます。なお、8月25日の松島基地航空祭は中止、津波被害から復興途中の松島基地は当初基地を開放せず飛行展示のみを予定していましたが、残念ながら飛行展示そのものが中止となりました。

G_img_5183 さて、富士総合火力演習ですが、入場券が抽選で落選した場合はどうするのか、模擬店や装備品展示だけならば改札は無いようですが、それはさておき、この演習はYOUTUBE陸上自衛隊広報チャンネルにて中継されます。25日1000時から1200時まで、日曜日ビール(未成年者はカフェオレ推奨)片手に中継へ熱くなってみてはどうでしょうか。

G_img_9184 広島湾展示訓練ですが、こちらは乗艦券が必要なのですが、明日金曜日に乗艦券不要の艦艇一般公開が行われます。土曜日と日曜日には乗艦券が必要ですが、出入港なども呉線かるが浜駅近くから進む様子が見えますので、幾度か撮影したことがありますが、ここも迫力は中々のもの。

G_img_9352 柏崎港ミサイル艇一般公開、展示訓練あ見てみたいが広島はちと遠いという方にはこちらも。新潟地方協力本部によれば、24日と25日、ミサイル艇はやぶさ、ミサイル艇わかたか、が柏崎港にて一般公開されます。ミサイル艇は小型ですが二隻揃う一般公開は貴重でしょう。

G_img_4365 このほか、海上自衛隊HPには土曜日の別府ポートフェスタへ、艦艇一般公開が紹介されていました。ただ、こちらについては主催の大分地本HPに明示が無く、別府ぽーとフェスタ関連のHPにはそれらしい記載が見つかりません、昨年はミサイル艇が参加したようなのですが。ですので、足を運ばれる方は主催者などへ、ご確認ください。このほか、お気づきの点や、ご存知の自衛隊行事がありましたら、コメント欄などでお教えいただければ幸いです。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする