■二〇二〇年一年間に感謝
2020年大晦日、みなさま今年一年お世話になりました。今年は何か雰囲気は違いますけれども大晦日という一年の締めくくりは大切にしたい。
2020年といえばCOVID-19感染拡大により他のあまたの出来事がかき消されるという不思議な一年となりましたが、多くの方にとりまして、これほど“健康”というものを考えさせられた事も無い一年となったように思い、みなさまご壮健でしょうか。2020年、この一年は愉しみ方を知っている方や情緒情感の嗜みが、一年を大きく変えたのかもしれません。
武漢新型肺炎、いや習志野での空挺降下訓練始めの際に、咳き込んだお友達を、おお中国の奇病だ、とからかっていたものが一転、当時最悪の状況を想定したのは2002年のSARS重篤肺炎でしたが、一月下旬に武漢封鎖以降、1959年アジア風邪の規模に達するのか、スペイン風邪や黒死病の再来となるのか、と緊張が高まっていった事には、想像力の欠如を知った。
自衛隊関連行事。Weblog北大路機関と云えば毎年執り行われる膨大な自衛隊行事を紹介し、また防衛第一線というものの解説を通じ国の安全保障の概説へ理解の一助と視野の転機を示す内容を構成していますが、こうした中で考えますと、今年唯一行われた公開行事、第一空挺団降下訓練始めを撮影出来た事で、全行事を網羅する事となったのは不思議の極み。
自衛隊行事という視点から見ますと、何も行われていないよう見えて2020年は練習艦隊近海練習航海部隊外洋練習航海部隊の緊張下での出航、感染拡大が進む中での伊勢湾機雷戦訓練、また毎月の舞鶴基地か岐阜基地撮影、その他行事や最新鋭イージス艦まや神戸港入港と、COVID-19緊張下ではありますが、不思議な日常を比較的愉しむ事も出来ました。
ファントム。1971年から我が国の航空防衛第一線に在ったF-4EJ,F-4EJ改戦闘機が2020年に遂に第一線での運用を完了しました、実はこのCOVID-19が無ければ、予定されていました百里基地での航空観閲式に併せて記念塗装機を撮影へ茨城へ、とも考えていたのですが、こちらは実現せず、しかし今年は久々に何度も岐阜基地を探訪する事ができている。
三重塔。実はCOVID-19流行禍下ではありますが、今年重点を置いて散策探訪しましたのは、近世以前の古い三重塔を幾つも行脚する事でした。朱印巡りのような高尚ではなく、文字通り日常の合間の幕間旅情、という趣きではありましたが、自衛隊行事が執り行われない最中でも、一つ明確な軸線を描きますと撮影と考証、併せて中々に興味深いものです。
COVID-19流行禍では、精神的な息苦しさを覚える方も多々思い当るところでしょうけれども、なにかこう、気張って消耗を重ねるのでなく切替えて日々の習慣と趣向を組み立ててみますと、敢えて雑踏に身を投じて買い物に右往左往し、はるか遠くの有名観光地を行脚せずとも好奇心を満たすものは案外、身近に関心が向くのを待っていてくれるのですね。
さてさて、長々となりましたが、2020年は色々ありましたけれども、COVID-19に驚かされ、ワクチン完成の後の変異種出現と、もう少し緊張は続くようです。こうした中で、大晦日、というものもだいぶ印象は変ってしまいましたが、思い返せば万全の感染対策は安心を生み、その結果として案外楽しい一年ではありました。皆様もどうか良いお年を、です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
2020年大晦日、みなさま今年一年お世話になりました。今年は何か雰囲気は違いますけれども大晦日という一年の締めくくりは大切にしたい。
2020年といえばCOVID-19感染拡大により他のあまたの出来事がかき消されるという不思議な一年となりましたが、多くの方にとりまして、これほど“健康”というものを考えさせられた事も無い一年となったように思い、みなさまご壮健でしょうか。2020年、この一年は愉しみ方を知っている方や情緒情感の嗜みが、一年を大きく変えたのかもしれません。
武漢新型肺炎、いや習志野での空挺降下訓練始めの際に、咳き込んだお友達を、おお中国の奇病だ、とからかっていたものが一転、当時最悪の状況を想定したのは2002年のSARS重篤肺炎でしたが、一月下旬に武漢封鎖以降、1959年アジア風邪の規模に達するのか、スペイン風邪や黒死病の再来となるのか、と緊張が高まっていった事には、想像力の欠如を知った。
自衛隊関連行事。Weblog北大路機関と云えば毎年執り行われる膨大な自衛隊行事を紹介し、また防衛第一線というものの解説を通じ国の安全保障の概説へ理解の一助と視野の転機を示す内容を構成していますが、こうした中で考えますと、今年唯一行われた公開行事、第一空挺団降下訓練始めを撮影出来た事で、全行事を網羅する事となったのは不思議の極み。
自衛隊行事という視点から見ますと、何も行われていないよう見えて2020年は練習艦隊近海練習航海部隊外洋練習航海部隊の緊張下での出航、感染拡大が進む中での伊勢湾機雷戦訓練、また毎月の舞鶴基地か岐阜基地撮影、その他行事や最新鋭イージス艦まや神戸港入港と、COVID-19緊張下ではありますが、不思議な日常を比較的愉しむ事も出来ました。
ファントム。1971年から我が国の航空防衛第一線に在ったF-4EJ,F-4EJ改戦闘機が2020年に遂に第一線での運用を完了しました、実はこのCOVID-19が無ければ、予定されていました百里基地での航空観閲式に併せて記念塗装機を撮影へ茨城へ、とも考えていたのですが、こちらは実現せず、しかし今年は久々に何度も岐阜基地を探訪する事ができている。
三重塔。実はCOVID-19流行禍下ではありますが、今年重点を置いて散策探訪しましたのは、近世以前の古い三重塔を幾つも行脚する事でした。朱印巡りのような高尚ではなく、文字通り日常の合間の幕間旅情、という趣きではありましたが、自衛隊行事が執り行われない最中でも、一つ明確な軸線を描きますと撮影と考証、併せて中々に興味深いものです。
COVID-19流行禍では、精神的な息苦しさを覚える方も多々思い当るところでしょうけれども、なにかこう、気張って消耗を重ねるのでなく切替えて日々の習慣と趣向を組み立ててみますと、敢えて雑踏に身を投じて買い物に右往左往し、はるか遠くの有名観光地を行脚せずとも好奇心を満たすものは案外、身近に関心が向くのを待っていてくれるのですね。
さてさて、長々となりましたが、2020年は色々ありましたけれども、COVID-19に驚かされ、ワクチン完成の後の変異種出現と、もう少し緊張は続くようです。こうした中で、大晦日、というものもだいぶ印象は変ってしまいましたが、思い返せば万全の感染対策は安心を生み、その結果として案外楽しい一年ではありました。皆様もどうか良いお年を、です。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)