■東福寺散策
11月29日2233時、Weblog北大路機関はアクセス解析開始から25万アクセスを突破しました。25万アクセス突破記念企画として近く、沢山写った特集なんかを計画していますのでお楽しみに。
本日の記事は11月19日撮影の東福寺紅葉特集。11月も終わりの本日に掲載するのは、紅葉がまだ残っているうちに掲載しようという主旨である。2006年の11月19日といえば今津駐屯地祭当日で、昨年と比べると十月上旬までは暑かったが、時十一月中旬から急激に冷え込んだ印象。その為、紅葉も突如朱に染まり、秋夜の夢の如く終わりを迎えつつある。
しかし、本日の状況を挙げれば、伝聞情報にて恐縮ながら、終わりが近付く紅葉にあって、同じ京都市内、しかも高地とかではない下賀茂神社なんかが、まだ紅葉が始まったばかりという。安易に地球温暖化に伴う気候変動とは結び付けたくは無いが、気象庁長期発表が暖冬から厳冬に大転換したあたり、何か考えさせられるものがある。
閑話休題、この東福寺は京都市東山区本町にあり、交通ではJR京都駅から奈良線で次の駅に東福寺、とある。ちなみに、奈良線は新幹線のホームから一番近い在来線ホームである。写真では東福寺と“きょうと”と記されているのがご覧いただけるだろうか。次の駅に当たる“いなり”というのは伏見稲荷大社のことを意味し、東福寺からならば徒歩でも15分ほどで行くことができる。
さて、この東福寺駅、JR東福寺駅と京阪電鉄東福寺駅が並んでおり、入り口も駅名が併記されている。先日筑波行った際に、品川駅で“京都に行くなら京阪で”という大きなポスターがあったが、京都駅の説明表示ではこの東福寺駅にてJRから乗り換え、清水寺や高台寺までは京阪五条が便利、と書かれている。なお、八坂神社や祇園へは京阪四条、鞍馬山へは出町柳にて叡山電鉄乗り換えが、市内の混雑を迂回する方法として知られる。
東福寺は釈迦如来を本尊とする臨済宗東福寺派の大本山で、1255年に九条道家が釈迦像を安置する寺院として建立した。東福寺という名前には奈良の東大寺と興福寺から文字を用いたと伝えられる。
写真は、三門で、その後ろに本堂が見える。この三門は禅寺の三門としては日本最古のものだという。
本堂は1881年に火災の憂き目に遭い、1917年から再建に着手、1934年に落成した。この本堂は高さが25㍍以上あり、昭和期以降の木造建築物再建では最大のものといわれている。
通天橋へ、ここからは拝観料が必要である。拝観料は平日の午後ということもあって、十名ほどが並んでいる程度。休日ともなると物凄い混雑との事。この通天橋は本殿から開山堂にいたる途中の谷に架けられたもので、1380年に建設された。1959年に台風による突風で倒壊したが、損傷の度合いも低く、橋脚部分を強化し、1961年に再建されたとのこと。
昨年、東福寺の紅葉を撮影した際には、やや落葉後の木が多く、寂しい情景となってしまったが、今年は絶頂期に行くことができたと素直に喜べる写真。1530時に展開ということで、やや傾いた陽光が若干残念とも思うが、これ以上贅沢はいえない。
彩り鮮やかな木々からの木漏れ日とともに、多くの観光客が流れとなって、この谷へ降りてゆく。ここは洗玉潤とよばれており、下まで降りてゆくことが出来る。
ちなみに、このあたり、祝日に足を運んだ友人の話では、やはり混雑していたとの事。ここは新緑の季節も、瑞々しい光が美しく、更に余り混雑していない。
臥雲橋を望む。この臥雲橋は重要文化財指定を受けている。ちなみに、先日、何も見えないのに長時間露光撮影を行った場所がここである。降りてゆくと、まだ青葉が多いことに気付かされる。今日あたり、ここが紅葉の絶頂を迎えているのではないだろうか。
開山堂の方にも足を運びたかった、白砂の庭園をゆっくり観て過ごしたかったのだが、紅葉観覧の観光客が列を為して進んでゆくのをみて断念した。龍安寺の庭園もそうであるが、心の平安を得ようにも人が多すぎるのだ、他方、駐屯地祭のように朝一で足を運ぶのもなんだし。新緑の季節、人の居ない頃に改めて足を運びたい。
紅葉の季節が終わると、緑の無い情景となってしまうのは寂しいものだ。
ところで、先日横須賀に足を運んだ際、横須賀市にも衣笠山があるのは知っていたが、なんと東福寺もあるということを地図でしった。そちらの東福寺をご存知の方、コメントなどいただければ幸いです。
HARUNA
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