北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

【G3X撮影速報】百里基地ラファール日仏共同訓練【6】C-2輸送機とラファール戦闘機の並び(2024-07-19)

2024-12-21 20:23:32 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■ラファール戦闘機
 この写真を撮影した七月の暑さはもう雪が舞うこの季節になると昔話のように思えてくるのですけれども。

 ラファール戦闘機が誘導路をすすみます、が、驚いたのはこのラファールが一旦停止してくれたことでしょうか。ラファールも難産の戦闘機でしたが、感心するのはフランスがよくここまで育て上げたという、なにか郷土愛を戦闘機から感じる。

 ラファールの初飛行は1986年、自衛隊の後継機研究が始まったT-4練習機並みに古いのですが、初飛行の時点でエンジンをスネクマ社が開発できず、仕方ないのでアメリカのF/A-18CホーネットとかとおなじF-404エンジンを二つ積んで初飛行した。

 クレマンソー級空母に搭載するという関係で、小型、この小型というのは実際に見なければ気づかないほど大空では堂々としているのが印象なのですけれど、ここからスネクマ社製M-88エンジンを開発するまで難産で、運用開始はなんと2000年だ。

 RBE2/AESAレーダーを搭載している関係で定義としては先進的なのだけれど機首のレドームの大きさからアンテナ素子を十分な数ならべることができず、一応40目標を同時追尾でき8目標に対処できるものの、探知距離には顕界があるともいわれて。

 AESAレーダーですのでアップデートがしやすく改良型のRBE2-AAレーダーは探知距離が50%延伸したと言われるのですが、開発当時はアメリカのAMRAAMに匹敵するMICA空対空ミサイルを搭載できる点も強みでした、ただ、MICAは発展性が続かない。

 MICAは開発当時こそAMRAAMに相当する射程、つまり80kmというかなり長い交戦距離を誇りましたが、AMRAAMのほうがそのあと射程を70kmから100kmまで達して、今は170km先まで届くのですがMICAは改良型の開発が遅れて、性能が陳腐化してしまった。

 ミーティアミサイルが欧州共同ミサイルとして開発され、この射程が110kmあり、ラファールでも運用できるのでラファールが陳腐化したとかいう問題ではないのですが、要するにラファールは生まれた当時の優等生を維持するのに苦労していて。

 F3にF3.1とF4,ラファールの方はしかしそれでも新型と言いますか仕様変更型が次々と開発されていて、能力を第一線級としているのですが、機体が小型空母での運用を念頭としたためにどうしても小型すぎ、発展に大きな天井ができてしまったのだ。

 スカルプEG巡航ミサイルという射程550kmの巡航ミサイルを発射できますし、そしてこれは普段は使わないミサイルですがASMPという、名前だけは自衛隊が使っているASM-1っぽいんですが、射程250kmの核ミサイルを運用することができるもの強みで。

 ラファールは、性能云々よりも地元第一主義的なフランスが、最先端を自分たちでもなしとげられると信じて育て続けているというてんで、なにか、羨望ではないのですけれども、凄い戦闘機なのだなあ、とこう感慨深いものを受けてしまうのですよね。

 F-2より小さい。ただただ、こんなに小さい戦闘機だとは気づかなかった、というのが正直なところです。これは茨城空港から撮影したのですが、最初展望台からラファールはどこか、と探したのです、するとよく見たらF-2戦闘機のかげのぶぶんに隠れ。

 7月19日、百里基地にラファール戦闘機が到着した日です。F-2とおなじくらいの大きさの戦闘機だったのかあ、とまあ一種の感心といいましょうか、驚きとともに未だこの後到着するフランス軍機を撮影するために、展望台へ撮影位置を移動したのでした。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G3X撮影速報】入間基地航空祭二〇二四(1)航空祭開幕飾るEC-1電子戦訓練支援機(2024-11-03)

2024-12-15 20:22:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■航空祭開幕
 今回からあの十一月の熱気というべき日本最大の来場者数を誇った入間基地航空祭の様子をおつたえしましょう。

 入間基地航空祭、今年数多ある航空祭のなかで、遠征する、となりますと費用的なものと、何より時間というものが厳しくなりますのでどうしても数が限定されていまいましてここで入間に行こうと思い立ったのはC-1輸送機のの関係から。

 C-1輸送機、1970年以来日本の航空防衛の一端を担い続けてきました輸送機が、いよいよ第一線部隊から退くとともに、今年は岐阜基地の飛行開発実験団が装備するC-1FTB試験機が入間基地航空祭に地上展示機として参加すると聞いたゆえ。

 EC-1電子戦訓練支援機の飛行展示開始、この入間基地航空祭、最初の飛行展示は日本に有いつで世界でも日本でしか運用していないEC-1電子戦訓練支援機が飛行展示をおこなうという目玉の一つですので、この展示をしっかり撮影せねば。

 能登半島地震、もともと入間基地航空祭は2024年1月に予定されていました、例年11月3日の文化の日に行われるのですが2023年は航空観閲式が行われ、自衛隊記念日との関係で例年通り実施できなかったという事情があり延期されていまして。

 C-1輸送機最後の年、これにふさわしい飛行展示にEC-1も予定されていたものの、元日、忘れもしない緊急地震速報がなりまして、実際に能登半島から遠いわたしのところにも揺れが来ましたのはご承知の通り、そして災害派遣が開始され。

 航空祭中止は、入間基地司令の談話とともに発表されまして、入間基地司令は中部方面警戒管制団司令が担っていて、そして能登半島の被災地には隷下部隊である輪島分屯基地があり、災害派遣を全力で支援しているさなかである、とつづき。

 基地司令は、航空祭中止は残念であるけれども、被災地に隷下部隊の仲間達、部下達が死力を尽くして災害派遣を行っている最中に、ここ入間基地でお祭りは出来ないと言うことを、どうか理解してほしい、という内容の航空祭中止のお知らせ。

 EC-1の飛行展示は、ただ大きく遅れたものではありますが年度が替わり同じ2024年内にこうして見上げることが出来た、北陸地方が親近感あるとう方としましては、航空祭が出来る程度のには落ち着いたのだ、となにか感慨深いものを受けたのですが。

 異形の航空機、といわれるのがこのEC-1,有事の際に自衛隊レーダーサイトへの電子妨害攻撃などが加えられる電子戦環境を人工的に再現して高い緊張度の訓練環境を与えるのがこのEC-1の任務で、1機だけ製造された貴重な航空機なのです。

 狭山市役所とEC-1、さてこの撮影位置、考えれば前回の航空祭撮影、驚くなかれ前に入間航空祭に来たのは2011年のことだ、東日本大震災直後だ、あのときもこのあたりで撮影していた場所だなあ、とちょっとだけ懐かしく振り返るのですけれど。

 着陸した航空機が誘導路を進む様子を、こうして目の前に撮影できるというのがおもしろいところで、もちろん離陸した航空機を最前列で撮影したいとは思うのだけれども、一歩引いた撮影場所で、しかし騒がず煩くなく落ち着いて、撮影できて。

 EC-1電子戦訓練支援機、考えてみると飛行している様子や着陸するべく滑走路にアプローチする様子、あとは航空祭で撮影したことはあるのですが、こんなかんじで良い撮影環境で誘導路を進む様子は、初めてみたのかもしれません、幸いでした。  

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【G3X撮影速報】第10師団創設62周年記念行事(1)新しい時代の名古屋の師団祭(2024-10-13)

2024-12-07 20:24:32 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第10師団祭
 師団管内では吹雪が来るころとなりましたので季節が変わるのは本当にはやいものです。

 第10師団創設記念行事、守山駐屯地は名古屋市守山区に司令部を置いて師団司令部は名鉄瀬戸線という都市近郊路線の守山自衛隊前駅と交差点を挟んだ先、近くにはJR中央線の勝川駅もあったりするのですけれども、街の風景が大都会していないのだ。

 第14普通科連隊と第33普通科連隊と第35普通科連隊に第10後方支援連隊、連隊旗がしっかりと並んでいます。こう連隊旗が揃っている様子こそ、師団祭ならではの風景といえるのかもしれないが、去年までここに第10特科連隊旗が並んでいました、廃止前ね。

 報道陣がその様子を撮影する、髪型は仕方ないにしてもせめてネクタイをしてほしいなあ、短パンは無いだろう、と思ったりする。報道陣は行事の必要な構成要素なのだから、正装とまではいかないまでもネクタイくらいはしてほしいなあと思うもの。

 職種色のマフラーとともに。戦車大隊は廃止されて寂しくなってしまったけれども、燈色の機甲科という職種色は偵察戦闘大隊のもの。ただ、師団に占める機甲科の方が減ると、機動戦というものを行えない組織になってしまうのではないかと危惧する。

 G3Xの高倍率ズームをつかうとここまで迫力ある望遠が、といいたいのだけれどもそれはどうじに、超望遠で圧縮効果を狙わないと迫力ある構図にならないわけで、昔は普通科も第49普通科連隊とか多かったわけで、行事の規模縮小が、さびしいよね。

 県旗入場、これが第3師団になると府県旗入場となる、京都府と大阪府が管区内にあるからね。第10師団の管区は、愛知県、岐阜県、三重県、福井県、石川県、富山県、実に6県もを警備管区として受け持っている、もちろん災害派遣も。

 能登半島地震はまさに第10師団の警備管区内において起きたゆえ、金沢駐屯地の第14普通科連隊が即応するとともに第10師団も全力で対応、そして政府の対応とともに伊丹市の中部方面総監部に堀井総監を指揮官とする統合任務部隊を設置したのはご承知の通り。

 警備管区の広さとともに、昔ほどヘリコプターも無く定員充足も問題が生じている、というよりも観測ヘリコプターが廃止され陸上自衛隊全体で航空科が縮小しているため、安易に大型機を導入して輸送能力を強化出来ない、という問題もあったりする。

 普通科連隊は維持されているのだけれども、伝統的な地形防御に頼った運用、つまり相手に迂回されるとどうにもならない運用は限界があり、機械科と、改めて空中機動を重視する必要があるとおもう、それは同時に防災の面でも大きな能力を発揮するから。

 師団長酒井陸将に対し敬礼、そして名古屋の市街地、東京風に謂えば中央線沿線の一等地にあるのだけれど、背景が一般住宅のノンビリした日曜日の風景が広がっている。もうちょっと高層ビル群とか、せめてタワマン群とか広がっていてほしいなあ。

 昔の師団祭は観閲行進の規模の大きく、当然観閲部隊の規模ももう少し大きかった、だから、これが日本の防衛力かあ、と感心してみることが出来たのだけれども、まあ、現実は、働き方改革もあるのか、昨年あたりから規模がこんな感じになってしまった。

 酒井師団長の巡閲、三つ星の中将が師団長だ。日本は旧陸軍の時代から中将が師団長に補職される、そして戦前は勅任官で親補職だったのだけれども、さすがに自衛隊では天皇から勅任されるほどではない、このあたりは旧軍の文化の流れといえどもね。

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【G7X撮影速報】舞鶴基地新護衛艦やはぎ&あがの(4)イージス艦あたご(2022-09-07)

2024-12-05 20:19:23 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イージス艦あたご
 艦隊これくしょん艦これゲームにおいて有名となった艦名もおおいのですけれども。

 あがの、せんだい、並びます。意外に思ったのは護衛艦せんだい、基準排水量2000tで満載排水量2800t。護衛艦あがの、基準排水量3900tで満載排水量5500t、かなり排水量は違うのだけれども、並んでみるとそれほど大きさの違いは、と。

 せんだい、あがの、せんだい、は護衛艦あぶくま型で海上自衛隊が最後に建造したDE、小型護衛艦、これでもDEとして基準排水量2000tに達したのは凄いと当時言われた。あがの、もがみ型護衛艦で沿岸護衛や機雷戦などを担当する、沿岸以外も。

 あたご。ながらく舞鶴最大の護衛艦として君臨していたけれども、その前には、しまかぜ、が舞鶴を代表する護衛艦というか、はるな、しまかぜ並びが舞鶴の一つの風物詩というか日常風景だった、いきなり満載排水量10000tの護衛艦が来たわけだ。

 こんごう以降海上自衛隊のミサイル護衛艦は8隻すべてを充足するのに時間を要しましたが、まや型二番艦はぐろ竣工で漸く8隻体制を完結させることとなった、のもつかの間、ミサイル防衛任務に対応すべく次のイージス艦の建造が始まるのもまもなく。

 はるな、ここ舞鶴に停泊していた時代は北朝鮮からの国籍不明船とか確かに騒ぎはあったけれども、核兵器の恫喝とかウクライナ侵攻とか台湾本土への危機といった緊張までは無かったので、あの頃は平和で良かったなあ、と改めて思ったり。

 やはぎ。海上自衛隊最新鋭護衛艦が、あがの、やはぎ、と並んでいる。ステルス性を重視したこの護衛艦もがみ型、一番艦進水式がコロナの真っ最中という2020年でしたが、いまはもう6隻が建造を終えて就役しているのだからすごいなあと。

 FFM,多機能護衛艦として設計されている護衛艦もがみ型、掃海艇の後継もになうというから、掃海艇の後継にしては重武装だなあ、と感心していたのだけれども、それ以上に国際情勢の緊迫化は顕著で、第一線部隊ではこの武装でさえも不十分だという。

 FFG,もがみ型は続いて拡大改良型へ建造が移行する、基準排水量は4800tまで大型化し、満載排水量は確実に6000tを超える、もともとコンパクト護衛艦といわれていたが、艦隊防空能力を付与され、これで中国近海でもなんとか運用できるようになる。

 Mは機雷のマインをしめすとか多機能を示すマルチパーパスとかいわれていたけれども、FFGのGは防空艦を意味する、と機雷掃討任務はどうなるのだろうかと思うが、やはり防空能力が無ければもう安心して運用できない時代なのだろうなあ。

 3900tの時点でコンパクト護衛艦とか、こんな小さいので使えるのか、と外の野次があった、けれども、こういう人たちはもう、たちかぜ型護衛艦を覚えていないのだろうなあ、FFGに至ってはヘリコプター搭載護衛艦はるな型の建造時よりもおおきい。

 はるな型ヘリコプター搭載護衛艦の時代は平和だった、とおもう、二番艦ひえい除籍の三日前に東日本大震災がおきたのだから、この考え方は間違いではあるまい。後継に建造された護衛艦ひゅうが型もいまでは小型すぎると言われている凄い時代だ。

 ひゅうが、入渠中だけれども満載排水量19000tは当時かなりの大きさと言われたいっぽう、今は19000tでは中途半端で小さい、というのだ。そして舞鶴は今や日本海のミサイル防衛任務中心、時代が変わって、周辺情勢は戦争に近づいているのですね。

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【G3X撮影速報】岐阜基地航空祭2024事前訓練.飛実団イーグル航空自衛隊70周年記念塗装(2024-11-07)

2024-12-01 20:24:38 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-15記念塗装
 第一回の日にちが間違っていまして(2022-09-05)ではなく(2024-11-07)でしたので訂正です。

 エシュロン編隊で大編隊予行に参加した機体が進入してきた、これ中編隊で、実際に航空祭では大編隊と中編隊と小編隊を組む予定であるというのを知ったのはだいぶん後の話であったりします、そして本番に分けたいような青空が背景にある。

 G3Xで撮影したので、頑張れば望遠はもう少し伸ばせるのだけれども、EOS-7Dと連結して撮影するという、ちょっとした曲技的手法で撮影しているので、フレームに収まるように敢えてこう、広角で撮影し、はみ出さないようにしてみました。

 F-2初号機が編隊を旋回へ。二台のカメラで撮影するというのは万一の際の保険という意味合いがある、レンズ接点不良とかで一瞬でも撮影できないときには、もう一台がバックアップに回るのだ。もちろんAF値とかTV値の錯誤にもバップアップが。

 70周年特別塗装機も編隊に並ぶ、実は二台のカメラを並べてボアサイト調整を行っているのだけれども、上下の調整が構造上できないので、望遠端を活かすのが難しい、でもこれ、もう少し望遠で撮影したかった、という角度で仕上がりました。

 C-1FTBの機動飛行、編隊飛行とともに今年の航空祭の主役はこのC-1FTB,岐阜基地航空祭の事前訓練はこの後に予行とそして総合予行となりまして、総合予行では無いのだけれども前日訓練となりまして、その後で本番になるという感じの流れ。

 銀ちゃんの愛称でも知られる、というか勝手に地元では親しまれているのかな、と思ったらば、このC-1FTBは入間基地航空祭にも展開してC-1輸送機2号機とともにならんだ際にも銀ちゃんと呼ばれていた。岐阜のほかに埼玉でも呼ばれていたならば。

 C-1輸送機の凄いところは、戦闘機として設計を勘違いしたのではないかというほどに機動性に優れているところ。後継機としてC-2輸送機が開発されているけれども、大きい分数はそこまで不要だろう、と飛行隊定数が減ってしまったのが残念だ。

 C-2輸送機、機体規模は大きくなったけれども、それ以上に世界地図に示す自衛隊の任務範囲も大幅に増大しているので、そう、飛行隊定数を8機とせず、C-1輸送機時代の12機を維持する必要があるように思う。即応機を確保しなければならないから。

 機動性、急降下して滑走路へ入ってゆく様子、本番でこの機動の意味がわかった、滑走路が塞がっている場合でもSTOL性能、短距離着陸出来る能力を発揮すると無事着陸できる、という、そんな展示が行われたのだが、このときは知るよしも無い。

 輸送機の任務は近年増大している、邦人救出任務は今年もレバノンで実施、自衛隊が任務を完了した後でベイルート国際空港周辺は事実上の戦闘地域になっている、昨年はガザ戦争勃発、アフリカ地域での邦人救出のための邦人輸送も行われている。

 C-1輸送機、実のところこの機体は航続距離の関係から邦人救出任務には実績が無い、設計された当時は沖縄返還前だったので、社会党に外国へ侵略用だと批判され航続距離がもの凄く短くなった、が、その分速度を強化して、時間あたりの輸送力を高めたが。

 沖縄返還後は、もともとC-1は8tの装備を輸送できるのだけれども、那覇まで飛べないでは話にならないので機内に燃料タンクを増設して航続距離を延伸した沖縄型、という改造型を開発した、けれどもその結果、搭載能力は6.5tまで減ってしまったのですが空輸の一翼を担いました。

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【G3X撮影速報】春日井駐屯地創設57周年記念行事(6)戦車回収車-第10後方支援連隊で現役(2024-07-07)

2024-12-01 20:00:59 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■再会!78式戦車回収車
 74式戦車が全廃された際に戦車回収車も無くなったのだと思いましたが春日井の火器車両直接支援中隊にて運用されていました。

 78式戦車回収車が未だ現役だったのか、今年の春日井駐屯地祭は、今頃の季節となると、あの夏の暑さが懐かしい、とか言いまわる方がいるようですが、冗談じゃアない、できれば夏も温度計が35度くらいまでにしてほしい、とおもいつつ、熱い中行った。

 41度と気温が凄いことになっていて、41というと空母ミッドウェーの艦番号だが護衛艦はるな艦番号下二桁も41で縁起がいいなあ、と考えるころには熱中症一歩手前だったと考えるべきなのでしょうが、そんななかで78式戦車回収車が残っていたのを観れたのは。

 戦車回収車、てっきり74式戦車とともに廃止されたものと思っていましたが、重装輪回収車の不足を補うためなのか、そもそも重装輪回収車は14.5tの96式装輪装甲車を改修する事が目的の装備ですので、26tの機動戦闘車を回収できるのか、と思わないでもない。

 オランダ軍は戦車を全廃したあと、1000両以上あった戦車を全廃した後でも戦車回収車は維持していたという話を思い出しまして、装甲回収車の有用性というものが一定程度あるのだろうと思いつつ、思えば装輪装甲車が各国で増える中、回収車は新型があまり。

 16式機動戦闘車、しかし、結局回収車として78式を維持しているのだし、現在のロシアウクライナ戦争を見ればカタい車両の重要性、あと何より92式地雷原処理車が障害除去した後の不整地を機動戦闘車は踏破できないのだから、野戦で使うには限界がある。

 74式戦車の車体に16式機動戦闘車の車体を載せれば、もう74式戦車の車体は目いっぱい使っているのでガタがきて思う存分走ることは無理だと分かるのだけれども、例えば共通装軌式車両、89式装甲戦闘車後継の車体に16式の砲塔を載せてみては、とは思う。

 M-10ブッカー、アメリカ陸軍はとうとう、TOWミサイル搭載のハンヴィーでは任務が対応できないとして、ASCOD装甲戦闘車の車体に105mm砲塔を載せたM-10ブッカー装甲機動砲を正式採用した、歩兵旅団戦闘団の標準装備になるという装備の重さは38tだ。

 春日井駐屯地祭は熱かったけれども、78式戦車回収車がまだ第10後方支援連隊に配備されているということが分かっただけでも、これは熱いのを乗り越えてやってきた甲斐があった、というものなのかもしれない、けれども来年は熱くない季節にやってほしい。

 トラックの車列、駐屯地祭は何処の駐屯地も規模縮小が凄いという話を聞きまして、特に北海道では顕著らしい、駐屯地を空けずに市街パレードで終わるところもあれば、特科中隊は2個あるのに中隊旗だけは2振り参加したものの自走榴弾砲は1両のみ、とか。

 モータープールにずらりと並ぶトラック、単なる3-1/2tトラックなのだけれど、観閲行進に参加した車両を考えるとこの並んでいるトラックの数は凄い、改めて、式典に参加している車両というのは全体の本のほんの一部なのだなあ、ということを実感して。

 3-1/2tトラック、サントンハントラック、と読むのだけれども、どうしても私の世代は73式大型トラックという旧称で呼んでしまう、が、これ昔は普通科の機械化が進まない時代は24名を後ろに載せられるこの車両は普通科連隊機械化を支えていた車両だ。

 高機動車に軽装甲機動車が配備され、3-1/2tトラックは純粋な輸送装備となったのだけれども、現在の陸上戦闘を考えれば普通科部隊の装甲化は必須、有事を直視する体制を目指すならば、後方支援連隊の活躍がますます重要に、と思いつつ駐屯地を後にしました。

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【G3X撮影速報】今津駐屯地創設72周年記念行事(3)第3偵察戦闘大隊の観閲行進(2024-09-21)

2024-11-30 20:11:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■第3偵察戦闘大隊
 戦車大隊2個と全般支援の4個中隊編成の特科大隊が駐屯していた今津駐屯地はいまやむかし。

 第3偵察戦闘大隊の観閲行進が始まりました、第3師団祭でもこうした行進が行われ、一方で戦車大隊時代には配備されていた96式装輪装甲車が観閲行進には出てこなかった故、管理替えとなったのかな、と不安になりましたが、ここでは端にいました。

 大隊本部の車両、補給小隊などが加わります。普通科連隊の本部管理中隊ですと、情報小隊が本部に含まれていて斥候なんかを担当するのだけれども、偵察戦闘大隊だと情報省対はいらないよね、と。レーダー情報小隊などは必要なのだけれども。

 82式指揮通信車を先頭に。将来的にはこの車両もパトリアAMV装甲車に切り替えられるのだろうなあ、と思いつつそんななかで物価高騰と資材高騰を受け日本製鋼が防衛装備用新工場建設を断念したという一報が、82式指揮通信車の減勢の中そんなはなし。

 偵察中隊の観閲行進、偵察戦闘大隊という新部隊となったのだけれども偵察中隊の編成は偵察隊の頃と同じ。偵察戦闘車と、あとはハーケイ軽装甲車が軽装甲機動車の口径に配備されると、それなりに偵察隊の陣容は変わってくるのだろうけれどもまだ先だ。

 87式偵察警戒車は25mm機関砲により威力偵察をおこなう装備ですがなにぶん設計が1980年代のものですので正面装甲なども1980年代の発想、すると装甲防御力も2000年代の機関砲弾に耐えるような設計思想では無く、残念ながら過去の装備というもの。

 軽装甲機動車と偵察オートバイとともに。日本の国土では隠密性の高い偵察オートバイは敵に見つからない装備と謂うことで欠かせない装備なのだけれども、カルフェックスやNTCなどアメリカ本土に持って行くと偵察機材を積めず広すぎて苦労するようだ。

 偵察オートバイ、世界を見るともう偵察オートバイというものの任務領域はなくなって、イギリスのSASなんかはオフロードバイクも使っているけれども同時にクワッドバイクを使っている、浸透作戦を考えると使い道は大きいのかなあ、とおもったり。

 偵察中隊の行進、偵察オートバイと軽装甲機動車と偵察警戒車、そして地上レーダ装置が後ろに。偵察は相手の前衛を突破して敵対戦力の能力を推し量る任務なのだけれども、この戦力で威力偵察、前衛を突破するのはなあ、と少々不安にはなるのだけれど。

 偵察戦闘車が導入されると、大分変わるのだろうなあ。ただ前衛を突破するならば第7偵察隊のように90式戦車でも配備するとか、あとは即応機動連隊くらいの戦力がなければ、前衛の対戦車ミサイルなど現代戦の火力ははあまくないのだけれど。

 無人機、これも全般的に導入してゆかなければならないのだろうと思う、このところ災害対策用として多数が導入されているけれど、最近はスマートフォン型のタブレットをボディーアーマーに一体化させる装備があるもので、米軍とかが装備しているもの。

 87式偵察警戒車は、重要な設計の特色として斥候員2名が乗車できる区画がある、結局敵に戦車がいた場合はこれでは無理なのだなあと思いつつ、イギリスのエイジャックス装甲偵察車のような装備が必要かと思ったが、エイジャックスそのものが、なあ。

 エイジャックス装甲偵察車は騒音と振動が凄い、気が狂うほど凄いというイギリス陸軍の評価があって、ASCODという完成した装甲戦闘車を無理に42tまで装甲を強化したもので駄目になったという、けれどもあれくらい前衛突破には装甲は必要なのだろう。

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【G3X撮影速報】富士学校開校70周年富士駐屯地祭(5)16式機動戦闘車10式戦車90式戦車(2024-07-21)

2024-11-28 20:11:07 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■機甲教導連隊
 本州の第一線部隊から戦車がひとつも無くなり戦車を観る機会も驚くほどに減りました。

 機甲教導連隊の観閲行進が始まりました、連隊旗を掲げての前進、分かりやすく戦車連隊、という言葉を期待したのですが、連隊旗を掲げているのが16式機動戦闘車である通り、戦車部隊と偵察部隊と機動戦闘車の戦闘部隊から成る連隊です。

 16式機動戦闘車、機動戦闘車中隊の観閲行進です。背景には10式戦車が見えるのですが、今や高速道路のサービスエリアなんかで目撃される事も多きなりましたこの16式機動戦闘車は陸上自衛隊の看板装備、派生型も次々と開発されており量産も間もなく。

 24式装輪装甲戦闘車と24式装輪自走迫撃砲、名前はこの時点でそんな感じになるのだろうなあ、という段階ではありましたが、来年度の富士学校祭では普通科教導連隊に配備されている様子が見られるのだろうか、今年試作車は来ないのかあ。

 装甲が薄いので戦車として運用する事は出来ない、と陸上自衛隊はこの装備の特性を強調しています。戦車であれば125mm戦車砲弾を近距離でも弾き返せるのですが、機動戦闘車は最初に当てないと、機関砲程度までしか耐える装甲を有していません。

 MCV,キドセン、愛称は色々とありますが火器管制装置は10式戦車に準じる性能をのもの有する。もっとも、2022年の中部方面戦車射撃競技会では小隊射撃の成績で第3戦車大隊に負けているということですが。まあ、MCV射撃時が凄い豪雨だったのだけれど。

 戦闘中隊の観閲行進です。二文字書くのが面倒だったのかな、と思われるかもしれませんが即応機動連隊を想定した部隊ではなく昨年度まで74式戦車を運用していた第4中隊の要員を以て編成され、偵察戦闘大隊の戦闘中隊を想定した戦術研究や教育を行う。

 偵察戦闘大隊が全国で次々と編成されていますが、即応機動連隊に所属する機動戦闘車隊とは異なる運用だ、という事で偵察戦闘大隊戦闘中隊を想定した部隊という。装備している機動戦闘車は基本同じ、一部車両には冷房がついているようですけれども。

 10式戦車の観閲行進、来年度予算で一両当たり14億円まで取得費用が高騰とはなっていますが、冷静に考えるとM-1A2-SEP-V3エイブラムス戦車やレオパルト2A7戦車の取得費用が軒並み40億円前後となっている事を考えると、もっとそろえるべき。

 軍拡は要らない、という、一部政党の主張があるのですが、せめて戦車や火砲は野田政権時代、民主党政権時代まで戻してはどうかと思う、ミサイル防衛という多額の費用を要する防衛力整備をほとんど防衛予算を据え置きして進めたために現状は厳しい。

 戦車大隊、せっかく10式戦車は90式戦車よりも防御力を高めたうえで日本本土、本州の橋梁や道路を想定して軽量に抑えているのだ、師団戦車大隊というものを再編すべきだし、即応機動連隊は師団にはおかず旅団に集約して旅団を強化すべきだ。

 10式戦車は改良が始まるとのことですが、乗員定数4名の74式戦車を2個中隊から成る戦車大隊の定員は250名、すると乗員3名の10式戦車から成る戦車大隊をもう少し潤沢に編成しておけば、少子化の現代、貴重な隊員を有事の際に砲火から守れる。

 90式戦車、安倍政権時代と民主党政権時代や麻生政権と福田政権時代のミサイル防衛を否定するわけではない、日米の技術で完成させたキネティック弾頭はイランの中距離弾道弾を宇宙空間で撃墜した、しかし、その為に削られた装備は、補填せねばらない。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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【G3X撮影速報】カブールC550-CAVOUR日本初寄港(4)ハリアーならではの意義(2022-09-05)

2024-11-24 20:24:02 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■イタリア流艦載機
 イタリアの空母は独特の運用哲学を持っていた。

 ハリアーの妥当性について。ハリアーは発着に相当な技術が必要で、このあたり、艦載機として運用する場合には艦上訓練のかなりの部分が発着訓練に必要とされる、という話を聞き、やはり自衛隊はF-35Bとしたことは妥当だったのかなあ、とおもうのですが。

 カブールの日本寄港とともにハリアー運用艦にかんして海上自衛隊と航空自衛隊の過多はイタリア海軍とイタリア空軍、F-35Bの一部は空軍も運用、この機会を通じて重要な話を聞くことが出来、その内容は側聞するだけでもなかなか興味深い内容があった。

 F-35Bのほうが性能面では優れているものの、ハリアーは艦上戦闘機運用の橋渡しとして重要な意義があったと好い、それは同時に過去の装備であることを示した訳なのだけれどももうひとつ、使いやすいという側面があったとのこと。

 ハリアー、亜音速機で、AMRAAM空対空ミサイルも搭載できますので、空対空戦闘能力が高く、もちろん対艦ミサイルの運用能力もあるのですが、現実問題としてそれ以上に、一回あたりの運用コストと整備負担がF-35Bよりも低く、結果飛ばしやすいのだという。

 エイブラハムリンカーンとカールビンソンにアメリカ海軍は小型のF-35シミュレータを搭載した、置く台がないので重厚な調度品の上にモニターが置かれていた様子が公開されましたが、F-35は飛ばずともシミュレーターでかなりの訓練が可能な航空機だ、と。

 シミュレーター訓練で対応できる部分が多いのは逆に言えば飛行させる必要がないゆえに飛行コストを抑えられるのですが、訓練そのものが外洋で飛行させることを通じたプレゼンス、航空母艦が有するポテンシャルとも表裏一体だというのも事実で。

 クイーンエリザベスでは、この問題から運用費用、飛行させることに寄る運用費用の大きさを問題視し、ミサイルも搭載可能というモハーベ無人航空機をF-35Bとともに運用し、空母が外洋で航空機を飛ばすことの重要性をこうしたかたちで示した。

 カブールはF-35Bとハリアーを混載しているけれども、モハーベが全通飛行甲板艦用にリーパー無人機を短縮化しただけのものに対して、ハリアーは空戦もできるし、Su-30レベルの戦闘機であっても、有事は兎も角として平時にはうかつに近寄らせない。

 第五世代戦闘機のF-35Bは有事の際に絶対に必要な航空機だ、第一撃はもちろん主翼に目一杯搭載するビーストモードでの搭載力も大きい、が、平時のプレゼンスを示す際には平時から飛ばし続けるとコスト面で空母航空隊が疲弊することもまた現実で。

 ハリアーはこうした点で、有事にも用途はあるのだけれども、それ以上に平時のプレゼンスを発揮する際には、つまり敵対勢力の航空機に艦隊上空を自由に飛び回らせることを阻止するための航空機としては、これもかなり重要な航空機なのも確か、と。

 しかし、これも繰り返すのだけれども、ハリアーにはもう老朽化という現実が突きつけられていて、いかに使いやすい航空機で会っても限界があることもまた確かなのですよね。それもこれも2020年代にもう一度新造するわけにもいかないのだから。

 ただ、ハリアーのような安価なコストで、一定以上の空対空戦闘能力とその他の攻撃能力を持っているもので、平時に使いやすく有事の際にも充分第一線で運用できるようなそんな航空機が、もう少しあっても好いのでは無いかな、と思うのだ。

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【G3X撮影速報】百里基地ラファール日仏共同訓練【5】F-2戦闘機とラファール戦闘機の並び(2024-07-19)

2024-11-21 20:14:19 | 陸海空自衛隊関連行事詳報
■F-2とラファール
 原子力空母シャルルドゴールのインド太平洋方面長期航海が間もなく始まるといいますのでまたラファールの優美な姿を観れるのだろうか。

 F-2戦闘機の二機編隊だ、先ほどはF-2か、という問いにラファール!ラファール!ラファール!!、とサンドも応える興奮ぶりといいますか、フランスの戦闘機に場慣れしていない恥ずかしい様子でしたが今回ばかりは、F-2編隊帰ってきた、と冷静に。

 イーグルとか懐かしいファントムを思い出しますとバイパーゼロ、この言い方はあまり普及していないかガーリーエアフォースの愛読者くらいなのかもしれない、けれども日本の見慣れた戦闘機と比べるとF-2戦闘機というのは若干小ぶりな印象があります。

 ラファール戦闘機の着陸、倉庫の時点でわかることでしょうが、わたしにとって百里基地の撮影というのは航空祭ですっと素通りしたのみ、後はインド空軍のSu-30フランカーを撮影するとか航空祭の予行を撮影する程度という、日常的な基地ではない。

 G3Xでまあ、予備準備も最小限と謂いますか門外漢で撮影するとこの位か、と。空幕広報にいくつかのつてを、という選択肢も無かったわけではないのですが、そうして撮影してしまうと、こうした場所では無く然るべき場所でしか写真を発表できないのだ。

 茨城空港の展望デッキから、透明アクリルの隙間からカメラだけつきだして撮影する、という選択肢をもう少し真面目に検討すべきであったか、インド空軍のフランカーはみなみからアプローチしましたが、今回か北側からアプローチしていて撮影が難しく。

 ラファール、この角度だと例外的に障害物の先にラファール戦闘機を撮影できている、という感じでしょうか。おもえば、まあまあ撮影位置で場数を踏んでいるのは岐阜基地と小牧基地くらいなのですよね。もっとも私的な撮影はそれくらいが限界なのだが。

 F-35を比較すると、それでもまあF-35のほうが大きいといえるのかな、こうおもっていたのですが、このアプローチをみていますと、ラファールって、もしかしてF-2くらいの大きさなのかな、と双発のラファールの大きさへのイメージがちょっとかわって。

 F-2戦闘機、若干ピントが甘いと思う、けれどもまあこれEOS-7DMark2と荷台並べて片手間で撮影したのがこのG3Xの写真ですので、これが限界だ、と思うのだけれどもそれでも証拠写真的にはまあまあの構図なのかな、と思う、二台のカメラを同時に動かし。

 百里基地上空で着陸に向け旋回を始める、これ、百里基地の鹿島灘側の、つまり滑走路東側ならば旋回するF-2戦闘機の背中が撮れたのかなあ、と思ったりします。撮影位置というのは正直、基地の周りを何度も徒歩で踏破してはじめて、わかるものと思う。

 G3Xには無理だけれども、もしこれからカメラにAI人工知能が入るようになりますと、こういう状況を過去に撮影者が撮影した写真から、こういう写真が良いのだ、という構図を理解してピントやシャッター速度やズームまでも認識してくれるのか、なあ。

 ラファール戦闘機は着陸してから滑走路をエンドまで減速した後で、なんとわざわざこちらまで戻ってきてくれた、これ、驚きましたね、驚いたのはここに自衛隊関係者がいない、報道関係者も基地広報を通した方々はいない場所だ、ということなのですよ。

 ギャラリーのために目の前にラファールを持ってきてくれたのか、フランス空軍はわかっているなあ、と。日本とフランスは同盟国では無いのだけれども同志国であり国際公序のステイクホルダーといわれます、そういう有効国民への姿勢、さすが、と思った。

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