■二周年記念特別企画:北大路砲焔祭
7月31日、WEBLOG北大路機関は創設二周年を迎えました。おかげさまで昨年末より開始したアクセス解析は、145000を越え、より零細時間の有効活用(ひまつぶし)に最適なブログを目指し、今後も努力していきます。
二周年記念特別企画は、砲焔特集である。訓練展示で放たれる空包の迫力を写真で伝えるには、砲焔の写真に限る。今年度は、駐屯地祭において砲焔撮影に恵まれた。特に念願であった、74式戦車の空包発射を、砲焔とともに、大久保、大津にて撮影に成功したのは、個人的に望外の喜びであった。
昨年度、富士総合火力演習において、90式戦車の主砲同時発射を撮影した。スコラの“JGSDF写真集”によれば、砲焔が出ているのは、2000分の1秒とのことで、実質もう少し出ているのではないかと思うものの、小生愛用のCANON EOS Kiss Digital Nの秒間3コマは無論、聞くところでは秒間5コマの30Dカメラでも撮影は困難とのこと。
FH-70榴弾砲。大久保での訓練展示に際して撮影した。牽引式榴弾砲に関しては射撃までの動作を見ることが出来、撮影のタイミングを掴みやすいが、実質、5~6秒間、シャッターを押しっ放しにして、射撃まで連写で機会を窺う。フィルム式カメラでは中々出来ない撮影方法だ。
大津駐屯地祭での様子。74式戦車砲焔撮影初成功の瞬間である。砲焔が閃光を放つ瞬間、シャッターが閉じていれば写る可能性があるが、フレーム越に閃光が見えれば、残念ながら撮影に失敗しているということになる。なお、戦車は砲手の動作が見えないため、撮影にはエアバンドで無線を拾うのが望ましいといわれるが、小生はエアバンド無しでも連写で対応できた。
少し消えかけであるが、大津駐屯地祭で撮影。かつて、1/20や1/30で定点撮影した方が良好であるとしたが、フィルターなどを用いない限り露光過剰になって砲焔が消えてしまうし、フィルターを使えば通常の撮影に支障を来す。結果、1/300~1/500で連写するのが、経験上有効である。
砲焔の撮影に初成功したのは、一眼デジカメ導入直後の2005年度富士総合火力演習である。あれから砲焔撮影に成功したのは、一枚上の大津で撮影したFH-70のようなものを含めれば撮影に成功したのは、19枚。今後も技量を向上させ、砲焔の写真をお伝えできれば、と思う次第だ。
HARUNA
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