■多用途飛行艇
消防飛行艇は不要でも多用途飛行艇ならばどうか。
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1個航空隊分のUS-2飛行艇を消防航空機として運用し、P-1哨戒機1機を空中管制支援に充てて火災現場と海上や水上を反復し何度も空中消火を継続したならば、6時間で数百tの放水を行い、大規模な山林火災でも延焼を食い止め、翌日には鎮火に追い込むことは出来ないだろうか。
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US-2飛行艇の消防用航空機への転用、この試案で毎回反論として筆頭となるのは、総務省が調達し海上自衛隊が運用する場合でも、費用の問題とともに運用負担の問題です。ただ、ここで忘れられているのは消防飛行艇という単機能運用を前提とした場合の論点ではないかということ。
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消防飛行艇は不要でも多用途飛行艇ならばどうか。US-2のUは多用途という意味であり、救難飛行艇という用途はその多機能性の一端を示したものでしかありません、消防任務も救難任務もUS-2の”U”が示す多用途性の一環であると考えれば、不要論に対して一定の反論となり得ます。
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多用途飛行艇として、考えますとUS-2の性能は高いものがあります。航続距離は4700kmですが、ここに空中給油受油装置を追加するならばキャビン部分は与圧されていますのでかなり長距離を飛行させられますし、旅客機型で38名、V-107輸送ヘリコプターの1.9倍という機内容積がある。
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US-2を消防用のほかに輸送力や発着性能から考えた場合は、空中給油機能の追加により邦人救出においては飛行場の無い地域への展開能力が用途として挙げられますし、逆に給油装置を追加することで航空自衛隊UH-60J救難ヘリコプターへの給油機として機能させることも可能でしょう。
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飛行艇をどういかすかは運用者次第といえます。特殊作戦部隊の空輸や、複合高速艇を主翼下に搭載しての強襲支援と水陸機動作戦支援、こうした多用途性能の一環として消防能力を付与するのであれば、一個航空隊程度を増勢した場合でも消防用として無駄にはならないように、考えるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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消防飛行艇は不要でも多用途飛行艇ならばどうか。
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1個航空隊分のUS-2飛行艇を消防航空機として運用し、P-1哨戒機1機を空中管制支援に充てて火災現場と海上や水上を反復し何度も空中消火を継続したならば、6時間で数百tの放水を行い、大規模な山林火災でも延焼を食い止め、翌日には鎮火に追い込むことは出来ないだろうか。
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US-2飛行艇の消防用航空機への転用、この試案で毎回反論として筆頭となるのは、総務省が調達し海上自衛隊が運用する場合でも、費用の問題とともに運用負担の問題です。ただ、ここで忘れられているのは消防飛行艇という単機能運用を前提とした場合の論点ではないかということ。
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消防飛行艇は不要でも多用途飛行艇ならばどうか。US-2のUは多用途という意味であり、救難飛行艇という用途はその多機能性の一端を示したものでしかありません、消防任務も救難任務もUS-2の”U”が示す多用途性の一環であると考えれば、不要論に対して一定の反論となり得ます。
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多用途飛行艇として、考えますとUS-2の性能は高いものがあります。航続距離は4700kmですが、ここに空中給油受油装置を追加するならばキャビン部分は与圧されていますのでかなり長距離を飛行させられますし、旅客機型で38名、V-107輸送ヘリコプターの1.9倍という機内容積がある。
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US-2を消防用のほかに輸送力や発着性能から考えた場合は、空中給油機能の追加により邦人救出においては飛行場の無い地域への展開能力が用途として挙げられますし、逆に給油装置を追加することで航空自衛隊UH-60J救難ヘリコプターへの給油機として機能させることも可能でしょう。
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飛行艇をどういかすかは運用者次第といえます。特殊作戦部隊の空輸や、複合高速艇を主翼下に搭載しての強襲支援と水陸機動作戦支援、こうした多用途性能の一環として消防能力を付与するのであれば、一個航空隊程度を増勢した場合でも消防用として無駄にはならないように、考えるのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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