北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

PowerShotG-12で撮影した岐阜基地航空祭2011の情景

2011-11-30 22:48:38 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆やはり航空祭にコンデジの出る幕は限定

 毎回航空祭や駐屯地祭、展示訓練の速報はG-12写真で作成していますが、今回はその限界について。

Img_7225 FUJIのX-10は、コンデジとしては価格が七万円近い一方で、その即応性やファインダーdの撮影能力、連写性能など唸らされるものがありました。28mmから105mmと限界はあり、少々嵩張りますが、次の次あたりのmodelでは当方も現用のG-12の後継機として、また現在7D,50D,40Dに対し予備機となっているKissNの後継機には候補となりえるかもしれません。しかし、現時点ではどれだけG-12が高性能であっても、やはり駐屯地祭の観閲行進と展示訓練における艦艇観閲式での使用が限度なのか、という印象を持った航空祭でした。

Img_7220 地上展示機の撮影では、脚立が使用禁止ですから、片手を伸ばして高い位置から撮影できるコンデジの能力は高いです。レンズが交換できず中途半端なネオ一眼には全く興味ありませんが、コンデジが最も威力を発揮し得るのは、航空祭ではこの瞬間でしょう。ネオ一眼のコンセプトは認めるのですが、航空祭ではやはり超望遠レンズ、遠距離の高速移動体を撮影するレンズが不可欠で、実はこのRF-4の撮影を行う際に、初対面の陣取っていた方からネオ一眼の有用性を力説されたのですが、どうも納得はいきませんでした。前述のX-10もこの範疇に含まれるのかもしれませんが、ネオ一眼の倍以上の価格を有するレンズは、それなりの性能を発揮してくれます。特に航空祭という状況下においては、です。

Img_7222 一眼レフは高性能ではあるのですが、その分嵩張りますので、突発的な状況においては、G-12の性能は著しいものがあります。PowerShotシリーズの中でG-12を選定した背景にはファインダーがあり高速移動体に対する追随性能が担保されていることに加え、背広のポケット、愛用するDONKEのサイドバックやNationalGeographyの中型ショルダーカメラバックの側面に収容できるというサイズです。ですが、航空祭となると、やはり超望遠レンズを搭載したEOS-50Dを多用することになり、G-12は出す時間さえもないほど。このあたり、任務区分、ということになるのでしょうね。

Img_7229 G-12が最大限威力を発揮するのは、小型三脚に固定し、広角に限定しレリーズで定点撮影する場合です。レリーズを超望遠や広角中望遠ズームレンズを動作する片手の指さきに握っていれば、ズームしてより詳しい撮影を行う一方で、コンパクトデジカメに全体像を撮影させる、という方法を採ることが出来ます。東千歳や伊丹でこの方法を実用化したのですが、EOS7Dが撮り逃した一瞬をとらえていたのはG-12の小さな筺体だったりした、ということはありました。一眼レフを出せない状況、一眼レフがテン目標に集中している状況下での面目標対処、活躍の瞬間はそこにあったのでした。

Img_7235 そんなこんなで長くなりましたが、やはり航空祭にコンデジの出る幕は非常に制限されている、特に一眼レフに超望遠レンズを装着している場合はなおさらです。入間では最前列にて移動せず撮影していましたから、この限りではなかったのですが。コンパクトデジタルカメラの性能は著しいものがあります。だからこそ、昔借りて使ったものとG-12の性能差に驚き、導入にいたったのではありますが、それを差し引いてもなお、現代の航空機は凄いものなのだ、という実感。もっとも、私の撮影技術が稚拙なだけなのかもしれないのですがね。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜基地航空祭2011 AIRSHOW JSDF GIFU AB 2011(2011.11.27)

2011-11-29 19:01:57 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆岐阜基地航空祭の速報

日曜日に精強と活況とともに行われた岐阜基地航空祭、その写真が整理できましたのでごく一部ですが速報と共に早速掲載します。

Img_5334今年の岐阜基地も予定よりも開門時間が早まり、三柿野駅に0730には到達していたのですが、今回は一行六名、合流へ時間を要し開門時間までに基地へ到達する、ということはできませんでした。しかし、今年の天気、読みにくかったですね。快晴になるか、曇りが出るか、悩んでしまいます。

Img_6506_1 一応最前列付近を確保したのですが、第一次大戦でドイツ軍が実施した浸透戦術が航続支援を受けられなければ頓挫するように、当方一名のみが前進しすぎ、瞬く間に周囲はレジャーシートで包囲される状態に、このまま一名で六名分の撮影位置を確保できる見通しはなく、上記ファントムの離陸などを撮影し名誉の撤退、転進しました。

Img_6574_1 XASM-3空対艦ミサイルをモックアップでもいいので期待したのですが、格納庫内での展示ではAAM-3にAAM-4,最新のAAM-5空対空ミサイルにASM-2とJDAM,赤外線誘導爆弾という例年のメンバーに迎えられます。隊員さんに聞いてみると、もう数年は無理だと思う、ASM-3,ということに。

Img_6613_1 ご一緒頂いた方は理系の方で、技師。初めてでしょうか、F-15油圧駆動展示を熱心に見られていました。当方は申し訳ないですが、小松をはじめ多くの航空祭で見慣れていたものですので、地上展示の撮影を続けます。今年はC-1二号機とC-2二号機が並んでいたほか、技術研究本部のBK-117が注目の装備というところ。

Img_6726_1 合流後、離陸した航空機という撮影に移行すると、やはり北側会場では逆光です。そこで、南側会場派遣本隊と滑走路誘導路支隊に再編し、移動、ということに自然な流れで決まりました。この時間帯お手洗いは並ばず利用でき、そしてシャトルバスは待ち時間ゼロ。誘導路を往くF-4を撮影しつつ南側会場へ急行しました。

Img_6805_1 南側会場から撮影したKC-767空中給油輸送機。やはり、航空機は機体がくっきりと映る撮影環境で撮影したいもの。・・・、と喜びたいのですが、今年はバス駐車場の位置が変わっており、南側会場が麺背kにして半分、奥行きも半分以下に縮小されていたのでした。申し訳ない。

Img_5920 ブルーインパルス飛行展示。過去の掲載写真にあるように、快晴であれば昇り龍の如く蒼穹の大空に白い航跡が昇り上がる写真となるのですが、曇天となり、写真も以下のような印象に。そして会場奥行が会場縮小の影響を受けてしまい、ちょっと残念なことになっています。しかし、条件はほかも同じ、ぜいたくは言えませんよね。

Img_6727 岐阜基地航空祭の目玉は多機種の航空機が参加し大空を舞台に繰り広げる異機種大編隊飛行。一機種ごとに離陸し、編隊を組むまでの時間にF-15が、F-4が迫力の機動飛行と模擬対地攻撃を繰り広げます。このF-15は米空軍より機体寿命延伸計画が検討されており、実現すればB-52のように相当長期間、運用が続くということでしょうか。

Img_6767 多機種が参加して行われた岐阜基地航空祭の華、異機種大編隊。練習機戦闘機支援戦闘機に輸送機までが参加し、三度編隊を組みかえて上空を航過しました。C-2輸送機が納入され、航空自衛隊での部隊運用が始まれば、C-1とC-2の編隊も見れることになるのでしょうか。そして、F-4はいつまで参加するのか、万感の思いを他所に編隊は飛行技術と根性の粋を集め今年も飛行しました。

Img_6786 この大編隊飛行が終わると、機種ごとに編隊を崩し、順次着陸態勢に入ってゆきます。やはり、この編隊の撮影は南側会場から、というのが理想的な撮影環境ですね。来年は大編隊午前中ブルーインパルス午後、となれば、午前中に南側から撮影するのですが、しかし南側会場が狭くなっているのを考えると航空宇宙博物館、という選択肢にもなるのかな。

Img_7067 F-2がドラッグシュートを開き急速に減速します。隣には川崎重工岐阜工場に駐機されているC-2輸送機初号機の姿が。この飛行展示を以て岐阜基地航空祭は終了、救難飛行展示は新型落下傘が使用され、C-130Hの機動飛行も迫力がありましたが、試作機同士の写真が撮れるのも岐阜の醍醐味。百里基地からの記念塗装RF-4偵察機の帰投を撮影し、こいつも後継機どうなるんだろう、と首を傾げながら帰路につきました。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

政府地震本部発表:三陸沖から房総沖にかけてのM9再来、30年内に発生確率は30%

2011-11-28 23:27:30 | 防災・災害派遣

◆災害派遣にはヘリコプター・輸送艦・輸送機の不足

 政府地震本部が三陸沖から房総沖にかけての何れかの地域においてマグニチュード9規模の地震が再度発生する可能性を今後30年以内に30%とした予測を発表しました。M9の再来、予測した以上は相応の対策が必要となります。

Img_4136M9級地震「30年以内に30%」 三陸から房総沖:三陸沖から房総沖にかけての地震の想定・・・ 東日本大震災を受けて、政府の地震調査研究推進本部(地震本部)は24日、三陸沖から房総沖で起きる恐れがある地震の発生確率を見直した結果を公表した。将来起きる地震の予測として初めてマグニチュード(M)9を想定。三陸沖北部から房総沖の日本海溝寄りで、今後30年以内にM9クラスの地震が30%の確率で起きると予測した。

Img_6228 地震本部は、東日本大震災の発生を想定できなかったことから、将来起きる地震の規模や発生確率の評価手法、発表の方法について見直しを進めている。  見直しでは、東日本大震災を起こした部分の多くはエネルギーを解放したとして、三陸沖から茨城県沖までが連動するような今回と同タイプの地震の再来は、30年以内の発生確率を0%とした。しかし、今回の震源域外の三陸沖北部や、震源域の中心から外れた福島県沖以南では、エネルギーをすべて解放したか不明として、予測し直したhttp://www.asahi.com/science/update/1124/TKY201111240561.html

Img_7205 予測は科学的に行われたものではあり、この情報を握りつぶすか、M9再来を念頭に防災対策を根本から再編するのか、ということは文字通り政治決断というものに懸かっています。ただ、客観的事実として、菅直人前首相が首相在任中に静岡県の浜岡原発を首相の公式声明という圧力を用いて停止させた際の発言、東海地震がひっ迫している、という内容があたかも一両日中に東日本大震災を引き起こした東北地方太平洋沖地震と同程度の地震が発生すると解釈され、世界に与えた影響を忘れてはなりません。

Img_8985 東日本大震災の要員となった東北地方太平洋沖地震は政府の予測では三十年以内の発生確率が一割未満でしたので、三十年以内に三割という予測は無視できるものではありません。こうした提言が出されている以上、再度のM9の襲来を想定した震災対策を根本から行う、という必要性は高いと考えられるのですが、その上では、もちろんM9クラスの地震が発生し、東北北部や北関東の何れかの沖合に震源地を持ち、今回に匹敵する津波が発生し、しかし、人的経済的損害を絶無とできるような防災減災基盤を構築できるのならば、それに越したことはないのですが、世界最大の防波堤をも乗り越えた津波と同程度の想定を前提とした防波堤、太平洋側全域に渡り構築することは事実上不可能です。おそらく東日本大震災災害派遣に匹敵する自衛隊の災害派遣が必要となるでしょう。

Img_1057 首都直下型地震を想定し、自衛隊は想定として最大五万人の災害派遣を考慮し、部隊配置と転回訓練、運用計画と後方支援基盤構築を進めてきました。同時に五万人の災害派遣は東日本大震災以前においては空前の動員計画と考えられていたのですけれども、東日本大震災発生により政府は想定の倍にあたる十万人の災害派遣を要請するに至っています。人員展開や輸送、後方支援基盤などについては当然限界を超え、これを原因としたとしかいえない殉職者も出しています。今後のM9再来を念頭に置けば、再度のこの規模の派遣命令が出るという前提に立たなくてはならない、そう考えます。

Img_0354 十万人規模の災害派遣を想定した体制。もちろん、現在の自衛官定数をそれこそ五割十割と抜本的に強化した場合は別なのでしょうが、現状の規模の範囲内を大きく超えない範疇で行う、という前提に立てば選択肢は限られてきます。こうしたなか、陸上自衛隊はヘリコプターによる空中機動能力とこれを支える後方支援基盤、海上自衛隊は輸送艦とこれに搭載される両用舟艇、航空自衛隊については更に遠隔地からの人員物資機材を輸送する輸送能力が根本的に改善されなければ、対応は難しいこととなるのではないでしょうか。

Img_1714 現実問題として、戦車や火砲については戦車駆逐車両や火砲能力の近代化、護衛艦についても一割二割程度の増強、戦闘機定数は質的能力の維持が出来ればこれまで想定していなかった方面からの防空が可能となる水準の確立と予備部隊の強化により現在の防衛計画の大綱が明示した範囲内を、そこまで大きく超えずとも対処できる部分はあるのかもしれません。しかし、ヘリコプター、輸送艦、輸送機についてはかなり思い切った増強を行わなければ対応はできないのではないかと考えるのです。

Img_7523 例えば、東日本大震災の当日において海上自衛隊の輸送艦にあって、地方隊配備の小型艦艇を除けば、二隻が定期整備、一隻が海外訓練に展開中で即応艦が皆無という状態にあり、定期整備の早期終了と海外訓練参加の即時中止を以て対処していました。しかし、輸送能力は極めて逼迫し、北海道からの災害派遣部隊は米海軍が佐世保に前方展開させている揚陸艦の支援を受けて派遣されたほどです。輸送能力の高さで注目されている民間フェリーも港湾施設が津波で全滅している状況では打つ手がなく、輸送艦の重要性が再認識された事案でした。

Img_4895 輸送機についても、C-1輸送機が不足し、飛行開発実験団が試験用に運用している機体までを輸送用に投入する必要があったのが東日本大震災です。どの程度必要なのか、ですが、陸上自衛隊のヘリコプターに関しては、方面航空隊が定数をかなり下回る充足率しか維持できていない状況があり、多用途ヘリコプターで方面航空隊所要が五個方面隊で100機、師団旅団飛行隊所要は当初四機程度が見積もられていたとのことですので60機、空中機動重視の旅団や中央即応集団所要で定数は20機程度でしょうか、更に観測ヘリコプターも180機程度が90年代には維持されていましたが、現状では下回っている状況です。

Img_5195まずこの数量の充足は前提としても、観測ヘリコプターに或る程度の輸送能力を盛り込んだ機体を選定し、多用途ヘリコプターについては島嶼部防衛での運用需要もありますので最大限、特に防衛大綱改定により冷戦後削減された戦車700、特科火砲600と同数とまでは行かずとも、師団飛行隊には10機程度の多用途ヘリコプターが、方面航空隊にも30機程度の多用途ヘリコプターがあっていいのではないでしょうか。また輸送ヘリコプターについても中央即応集団以外には一部方面航空隊と空中機動重視の旅団にしか配備されていませんが、方面航空隊への配備をもう少し進めてもいいのではないでしょうか。

Img_0616そして首都防衛にあたる第一師団か南西諸島を睨む南九州第八師団のどちらかを、1981年に第七師団を機甲師団へ改編したように空中機動師団への改編を考えてもいいかもしれません。むろん、第七師団が第一戦車団戦車抽出で機甲師団化したようなスクラップアンドビルドではなく増勢で対応しなくてはなりませんし、飛行連隊を創設しても普通科との直協をどう考えるのか、米陸軍第101師団のような空中機動師団を自前で編成できるのかは疑問が残るのですが、どの程度行える科の模索は行われて然るべきでしょう。

Img_7281輸送艦についても、東日本大震災において指揮官として任務に当たり退官された方が前述の事情から即応艦を維持するために最低限四隻体制が必要、と世界の艦船別冊誌上で記されていましたが、今後の国際協力任務を考えれば八隻程度は必要であり、掃海母艦、航空練習艦所要として更に三隻程度転用可能な艦を建造する必要があるでしょう。輸送機についても、C-2輸送機が実用化されれば一機当たりの輸送能力は大きく向上しますが、航空隊定数を現状の15機から定数20機に増勢し、可能ならばもう一個航空隊程度増強という案があっていいでしょう。十万人動員は、M9再来を考えれば再度行われると考えるべき命題で、上記提案を実現するには財政支出が必須で、これは政治の責任でもあるのですが、政府が政府機関からの科学的予測としてM9級地震の再来可能性が、相応に高いという提言を受けた以上、政治としての責任を果たさなければなりません。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

UNMISS南スーダン派遣国際平和協力隊先遣隊二名の派遣

2011-11-27 22:05:56 | 防衛・安全保障

◆後方支援体制の課題は未知数

UNMISS南スーダン派遣国際平和協力隊先遣隊二名の派遣が行われました。課題はイラク派遣の際と道東、もしくはそれ以上に大きい中、自衛隊はアフリカへ展開します。

Img_1767南スーダン派遣国際平和協力隊・・・国連からの要請を受け、南スーダン共和国における国連南スーダン共和国ミッション(UNMISS:United Nations Mission in South Sudan)に対し、国際平和協力法に基づき、以下の陸上自衛官2名を司令部要員として派遣することとなりました。

Img_1737 平成23年11月25日 司令部要員見送り行事 防衛省において、南スーダン派遣国際平和協力隊 司令部要員2名の見送りを行いました今後の予定○ 出国日  平成23年11月28日(月)(案)  ※ 出発後、約2週間ウガンダで導入研修を受講予定 http://www.mod.go.jp/jso/Activity/Pko/pko_unmiss.htm

Img_1703 南スーダンPKO派遣がいよいよはじまりました。先遣隊の派遣で、必要な部隊や運用基盤の模索を行うのでしょうか、兵站幕僚など二名を派遣するということになり、出国行事を経て明日、予定では日本を出国することとなっている模様。本格的な部隊に先立つ先遣隊ですが、今後の任務の分水嶺となる最初の一歩。最終的には一個大隊にあたる300名規模の部隊を五年程度派遣することとなります。

Img_5999 しかし、繰り返すように後方支援の面での不安は残ります。輸送艦により南スーダンへ派遣する場合、隣国のケニアから舗装道路がほとんどない地域を1000km移動し兵站線を維持しなければなりません。これは例えれば、1000kmですから我々が京都から新田原基地や三沢基地航空祭へ、高速道路や国道を一切使わず林道と農道を使って移動するようなもの。自衛隊には交代要員がいますがその分航空祭遠征と異なりゲリラが出ます。

Img_2648 250km置きに整備拠点が必要になりますし、自衛隊のトラックは国内の道路交通法の影響から決して大型ではなく、こうした任務に通用する重装輪回収車の車体を利用した大型輸送車両は来年度予算でようやく調達開始、しかし一両2億円と高価であり年間調達数は2両からはじまるばかり。補給線の長さに対して本来国内インフラを最大限活用する専守防衛を国是とする自衛隊は後方支援能力を重視せず戦闘能力を最重要視してきました。

Img_5447 こうした国際平和維持活動に重要な装輪装甲車は北海道の機械化部隊を志向した普通科連隊の一部中隊以外全く不足しており、本来自衛隊の規模と任務を考えれば普通科連隊の二個中隊だけを装甲化するとしても普通科部隊だけで最低限2000両は必要な96式装輪装甲車の調達数は300両少々です。足りない足りないと危機感を煽るのは不本意ですが、輸送用大型車両、装甲車、そしてこれらを支えるヘリコプターの増勢は財政難とはいえ不可避ではないのでしょうか、それができないのであれば、政府は責任を以て今からでも派遣の断念、断るべきです。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

美保基地開放の日:平成二十三年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2011.11.27補足)

2011-11-26 23:45:26 | 北大路機関 広報

◆美保基地航空祭に近い行事予定

 明日、航空自衛隊美保基地において一般公開行事として美保基地開放の日が設定されていました。

Img_0859 行事としては東日本大震災の影響を受けた美保基地航空祭、例年五月の終わりごろに行われる美保k地航空祭を髣髴とさせる内容になっています。飛行展示として、0900からYS-11の飛行展示が行われ、1400からC-1とT-400による飛行展示が、そののちに海上保安庁のヘリコプターが飛行展示を行います。

Img_0305
 美保といえばC-1の基地、そしてC-2が最初に部隊配備される予定の基地。航空基地上展示はC-1,YS-11,sositeT-400が予定されており、こちらはあの混雑で有名な、と言ってもそれほどではないのですが入間基地航空祭を思い出させるもの、写真も今回は入間の写真で代用です。飛行展示は少なめですが、基地という普段あいれない空間を満喫するにはうってつけかもしれません。

Img_0213このほか、0930と1000から滑走路を歩くランウェイウォークが予定されており、C-1やT-400との綱引き大会が予定、米子駐屯地より陸上自衛隊車両も展示と体験試乗を予定しており、こちらを見ますと、航空祭とは違う響きなのかな、とも。野外音楽演奏は海田市駐屯地の第13音楽隊が参加、山陽山陰地方お住まいで、岐阜はちょっと遠いが航空祭的なものは見たいなあ、と思いの方は足を運ばれてみてはどうでしょうか。

◆美保基地開放の日・・・http://www.mod.go.jp/asdf/miho/2011_miho_open_day_program_naka.html

http://www.mod.go.jp/asdf/miho/

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成二十三年度十一月期 陸海空自衛隊主要行事実施詳報(2011.11.26-27)

2011-11-25 23:21:02 | 北大路機関 広報

◆自衛隊関連行事

 今週末は岐阜基地航空祭が行われますが、九州で熱い行事が、東北でも航空部隊行事が行われます。

Img_3411 岐阜基地航空祭。日曜日に行われます。天候の方は何とかなりそうですが、そうなると撮影ポイントは順光か逆光か、混雑度合いはどうなるのか、帰りは少々歩いてJRか、正攻法で名鉄特急か、こちたも迷うところ。さてさて、楽しみ方は人それぞれ、航空自衛隊の全ての機種を試験した飛行開発実験団の展開基地、お楽しみに。

Img_8999 八戸駐屯地創設55周年東日本大震災災害派遣活動報告行事が、岐阜基地航空祭と同日に八戸駐屯地にて行われます。個々にも津波の影響があったと聞きます。第38普通科連隊の一部と第9施設大隊、第9後方支援連隊、第9飛行隊、方面直轄の第2対戦車ヘリコプター隊、第5高射特科群などが駐屯しています。

Img_2583 九州では最大の戦車部隊行事が行われます。玖珠駐屯地創設記念行事。写真は第三戦車大隊の今津駐屯地祭ですが、大分県の玖珠駐屯地には九州全ての戦車部隊にあたる第四戦車大隊、第八戦車大隊の八個戦車中隊が駐屯しており、第四対戦車対舟艇隊も駐屯。戦車部隊行事として74式戦車の迫力を期待したいところですね。

Img_4820 大村自衛隊記念日合同行事。陸海空自衛隊が一堂に会しての行事で、西日本海上自衛隊回転翼航空部隊の総元締め大村航空基地第22航空群、大村駐屯地の第16普通科連隊と第4施設大隊、海栗島分屯基地第19警戒群より部隊が参加し、大村駐屯地での行事に加え市街パレードも行われる一大行事。

Img_4531 別府駐屯地祭、別府、別府。ううむ。この寒い季節になると別府と湯布院という響きが持つ威力は一個機甲師団に匹敵する温まる温泉の町での行事です。別府駐屯地には第41普通科連隊が駐屯していますが、一日早く別府に足うを運びまして駐屯地祭前日に温泉を堪能して夕方には浴衣で晩酌、日曜日に駐屯地祭で、その後冷えた身を再度温泉で、理想ですね。

◆駐屯地祭・基地祭・航空祭

注意:本情報は私的に情報収集したものであり、北大路機関が実施を保証するものではなく、同時に全行事を網羅したものではない、更に実施や雨天中止情報などについては付記した各基地・駐屯地広報の方に自己責任において確認願いたい。情報には正確を期するが、以上に掲載された情報は天候、及び災害等各種情勢変化により変更される可能性がある。北大路機関

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜基地航空祭撮影ポイント 航空宇宙博物館付近からの撮影について

2011-11-24 22:44:04 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆シャトルバス経路と南門からの入場はどうか?

 岐阜基地撮影ポイントについて連日紹介してきましたが、本日は航空宇宙博物館付近からの撮影について。

Img_2631 岐阜基地と航空宇宙博物館の間には丘陵地帯と第四高射群のミサイル陣地があるため滑走路は見えないのですが、旋回する機体が頭上を通過しますので、非常に良好な写真に仕上がるわけです。似た立地には岐阜基地を眼下に見下ろす三井山などがあるのですが、木が生い茂り幸運が無ければ枝と重なり、木立に焦点の合った前衛芸術的な写真だけとなっていまいます。ですから、撮影ポイントとしては、この航空宇宙博物館周辺が良好でしょう。廃線になった名鉄犬山モノレール線跡地周辺からは犬山城と航空機の写真が、撮れるのでしょうが、これもまた前衛芸術になってしまうでしょう。

Img_3090 航空宇宙博物館周辺、岐阜基地南側会場以上に順光の撮影条件で、しかも人口密度は、もちろん農道なので違法駐車は警察に即検挙されますし、不法占拠とならないようにしなければならないのですが、最前列付近に人口密度が集まることが無く、非常にゆったりとした撮影環境で一日を過ごすことが出来るわけです。平日の撮影ポイントとして滑走路エンド延長線上の東側丘陵が有名ですが、東側丘陵は着陸機の直線的な飛行を眺めるだけなのに対し、ここからは機動飛行も見上げることが可能。博物館に入場して、というのもありかもしれません。

Img_3015 また編隊飛行は、一定の距離を以て見上げますから、真上を飛行する状態となる基地南側会場よりも、望遠の圧縮効果により、つまりより固まった、密集した編隊としてカメラに収められるわけです。駐車場は皆無で、航空宇宙博物館利用者以外利用は厳重に禁じられていますから、少々遠い距離を歩くか、手続きに従って輪行して駅から自転車を使用するか、往復共に大変ですが、出遅れた場合や航空機のみを撮りたいという取捨選択では良好な環境。事実、ここからの撮影のみ、という方も少なくないようです。

Img_3179 ただし、この撮影ポイントについて重要な一点、それは、岐阜基地南門は昨年解放されていなかったようで、今年も南門の利用についての明示はありません。この写真を撮影した2009年は、南門が利用できる状態で、南側会場と北側会場を結ぶシャトルバスが南門を経由していました。つまり、撮影位置から南門までの数分間を経てシャトルバスを利用できたわけです。ところが、昨年、そしておそらく今年もシャトルバスの運行はありません、ですから基地外周の工業団地を経て正門まで大凡一時間の距離、徒歩。駐輪場は三柿野駅周辺に設定されているようなので、正反対、大凡10kmの距離になります。

Img_3130 三柿野駅から岐阜基地周辺を一周して市民公園前駅まで、かなり前に徒歩で踏破したことがあるのですが、所要時間はかなりの時間となっていましたので、基地での航空祭を満喫し両立を考えられる方は、シャトルバスの運行と通行可能な門の位置にご注意ください。この通り、ですから、過去の写真を見て、航空宇宙博物館側からの写真撮影はいいらしい、という情報だけで足を運びますと、メイン会場へ入ることが時間的に不可能となってしまう可能性も高いので、注意しなければなりません。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜基地航空祭、撮影位置徒歩移動:北側主会場⇔順光南側会場

2011-11-23 23:11:24 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆所要時間は最短一時間超

 岐阜基地航空祭撮影、昨夜はメイン会場最前線からを掲載しましたが、移動して撮影するとどうなるのでしょうか。

Img_7422岐阜基地は、外周沿いに国道や県道を利用して移動した場合一周12km以上の広大な面積を持つ基地ですが、航空祭で基地を歩いた場合、どのくらいの時間を要するか、というのが本日のお題。バスで移動することもできるのですが、歩いたらどうなるのでしょうか、過去の航空祭写真より作成。

Img_8751岐阜基地は広い基地なのですが、何故歩くのか、素朴な疑問をもたれる方もいるでしょう。別に宗教的な理由や哲学的意味合いはありません。単に北側メイン会場でなければ撮影できない新装備があるのですが、逆光なので航空機の飛行展示を撮影するには南側会場に行くことが必要、ただそれだけです。

Img_2298たかが地上展示、航空祭は飛行展示を優先しては?と思う方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、岐阜基地は飛行開発実験団の基地、各種新型ミサイルや新型爆弾、新型航空機や試作機など、岐阜でなければ見ることが出来ない装備は多くあり、見所の大きな部分。

Img_6900_12007年航空祭では徒歩移動を実践しました。北側からの写真はどうしてもこうなるからです。徒歩での移動、北側会場から南側会場まで徒歩で移動した場合はどうなるのでしょうか。シャトルバスも運行されているのですが、岐阜基地航空祭輸送に活躍する岐阜バスも航空自衛隊有数の来場者を誇る岐阜基地航空祭においては限界を超えることもあり、バス待ちの時間を考え徒歩で移動することも選択肢としなければならないことも。

Img_6959_12007年の航空祭では事実徒歩で移動したのですが、徒歩ダイヤグラムを組んでみると0822の入場と共に北側メイン会場での地上展示機の撮影を開始、その後適宜上空を飛行する航空機を撮影しつつ移動をしまして、バス乗り場付近でも編隊を撮影、0924時にT-2初号機が保存展示されている地点を通過しました。所要実に一時間。更に十分後の0942時には誘導路の転回部分を通過します。

Img_7035_1誘導路転回部分での写真。ここで少し撮影してゆきます。1106時に滑走路エンド延長線上を通過し、ここまで一時間半近くを要しているのですが、徒歩による移動の所要時間と共に救難飛行展示が行われていたため望遠ズームレンズにより撮影しつつの移動を行っていたことが移動所要時間を長くしている要素の一つであることは特記しておきましょう。

Img_9487これが南側会場からの写真。これぞ航空機という写真にしあがってくれました。1124時に南側会場に或る保存展示機地区に到達、ここで保存展示されている航空自衛隊の航空機を撮影しています。当然ですが、この時間帯は既に南側会場も最前列付近は物凄い来場者であふれています。

Img_7416南側会場もメイン会場ほどではないのですが混雑、脚立は使用禁止ですので、良好な撮影場所を探すのに少々時間を要しましたが、バス駐車場付近の植え込み、その狭間から300mm以上のズームでは滑走路が撮影できることで、そこを撮影場所に、ここで1155時。

Img_7280多機種による異機種大編隊。南側会場での撮影は1426時に完了し、そこから再度北門方面へ移動を開始します。誘導路転回地点付近への到達が1508時になっていますので、大凡40分で徒歩移動できることになります。ここで帰投航空機を若干数撮影、T-2保存展示機付近を1540に通過、岐阜基地を出たのは1552時でした。

Img_95162008年は移動時間短縮を図り、0916に会場での地上展示機撮影を完了して移動を開始。T-2初号機保存展示機付近を0924時に通過、誘導路付近はそのまま通過し、滑走路エンド延長線上の通過は1005時。保存展示機地区通過は1019時、南側会場撮影位置到達は1027時、徒歩移動時間は概ね一時間超、ということになります。

Img_7197 バスはこの距離を十分足らずで通過し移動しますから、異動後の撮影位置の確保時間も考えなければならないのですが、概ねバス待ち時間が一時間以内であればバスを使った方が早い、ということになります。それに、徒歩一時間は慣れない人には撮影機材の重さもあり、辛いところがあるやもしれません。他方、待ち時間のうちに死角を航空機通貨というリスクもありますから、歩きながらいろいろと取れるという利点は捨てがたいものでもあります。このあたり当日の個々の判断、ということになるのでしょうね。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜基地航空祭2010 飛行展示の撮影位置はエプロン地区最前線!

2011-11-22 21:59:31 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆曇り空を背景に順光よりも構図重視

 今週末に迫った岐阜基地航空祭、これから数日間は岐阜基地航空祭撮影ポイントについて少し見てゆきましょう。

Img_0540岐阜基地航空祭2010、午後から雨天の予報でしたから、それならば南側に行っても青空は撮れないな、と判断していましたが、さりとてどこから撮るべきか。悩みつつ0800の開場までに基地正門前に並ぼうと名鉄電車で移動していましたらば、先行班から0745開門!、と一報。

Img_0610なんと、と焦りつつも電車の中では急ぐ術無し、三柿野駅にて降車して岐阜基地に入ったのが0757時。幸い開門後であれば門前の行列は既にはいった後ですから、比較的スムーズに基地へ入ることが出来ました。この時点ではとりあえずメイン会場にて地上展示機を撮影して、そのあとの撮影位置は臨機応変に決めよう、そんな予定。つまり予定は未定。

Img_4954先行班は昼食&土産確保で前進を停止していた状況下、速度こそ全てという電撃戦の基本に忠実にあろうと、とりあえず会場エプロン地区に到達しますと、最前列付近を確保することが出来ました。時計を見れば0804時、数分間の差ではあったものの、周囲は瞬く間に観衆で埋まり、いい場所を確保するには、やはり最初が肝心なのか、と。

Img_0784 結果から先に記しますと、北側メイン会場最前線付近は、構図重視の写真が撮れます。これが基地の航空機だ、というような、つまり航空機を採るのではなく、航空自衛隊という組織を撮っている、という印象。北側会場の宿命として逆光で色彩的にどうにもならないことは、技術器材手法何れでもどうにもなりません。

Img_9879逆光というメインの北側会場も曇りならばなんとか、そして山影を離陸する機体の写真は良好に撮影することが出来ました。2010年、もし最前列付近でハーバーマスに狼と香辛料という変な取り合わせの読書をしつつ周辺と米軍の装備について語っている超望遠を抱えた人をご記憶の方がいましたら、そいつは多分私ですな。

Img_0121当たり前なのですけれども、最前列付近は混雑する、と言いますか航空祭でもっとも人口密度が高い場所です。お手洗いなどは一人で足を運べば辛いところ。・・・、入間で期せずして最前列を確保したり、東千歳や守山では初対面の人がちょっと荷物見ててネ、とお手洗いに足を運ぶことも、ちょっと当方はそういうリスクは、と思うので、我慢しないよう先にお手洗いは基本やも。

Img_0811最前列付近最大の見どころは、整備員と航空機という基地では至極一般の日常を見ることが出来る点です。そして離陸と着陸も滑走路と航空機なんていう航空自衛隊では当たり前でも基地に入らなければ見ることが出来ないという一種非日常風景をじっくり見ることが出来るところでしょう。

Img_0490一方、どうにもならないのは逆光。基地と会場の北側へ旋回している機体はもちろん順光で撮れるのですけれども、そういう機会は稀。逆光になりますから、晴天の日などは機体は真っ黒、空は灰色に映ることは必至。ちょっと、これだけはどうにもなりません。PLフィルター装着で頑張る人、超望遠で編隊を遠距離正面で撮る人、どうしても逆光、こればかりはどうにもなりません。

Img_0268 そうしてゆきますと、最前線である程度離陸や着陸、機体と整備、移動する車両と航空機、そういった構図を時間を区切って撮影して、そののちに南側会場へ移動し、順光の好条件で青空を背景に撮影、晴天であればこういった選択肢で撮ってみるのもいいかもしれないでしょう。

Img_4988 メインの北側会場最前線付近での写真はこういう形になります。プログラムと撮影位置移動時間は一応考えて行動しなければ、移動中に見栄えのする飛行展示が行われ、下手をすればバス乗り場の電線や建物の陰に、バス車内から曇ったガラス越しに、となるのでこの点要注意やも。

Img_0525 さて、昨年のこの位置での撮影、かなり曇り空に助けられた構図ではあるのですが。このほか、新幹線や電車の時間関係上、来場が遅くなる場合や移動時間が多くなった場合の想定、南側会場、航空宇宙博物館付近、誘導路付近といった撮影位置がありますが、こちらの方は明日、特に風景と移動時間に重点を置いてみてみます。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岐阜基地航空祭2011 イベントプログラム&展示飛行予定が発表

2011-11-21 23:45:56 | 航空自衛隊 装備名鑑

◆飛行開発実験団の航空機による展示飛行

 岐阜基地航空祭2011の飛行展示予定が発表されましたので、本日はこちらを掲載します。

Img_0425 岐阜基地航空祭。毎年撮影ポイントには悩みます。メインの北会場から逆光を承知で地上展示と合わせた写真を撮るか。南側会場で順光の青空と滑走路を背景に撮影するのか。航空宇宙博物館側から編隊を良好な撮影条件で撮り会場撮影と併用するか、誘導路付近で並ぶか。昨年はメイン会場で最前列付近を確保し撮影しました。

Img_0439 飛行開発実験団が展開するこの岐阜基地は、名古屋近郊という首都圏京阪神地区から日帰りが可能という好立地とともに、名鉄各務原線三駅、JR高山線二駅からのアクセスが可能と立地に恵まれ、来場者は入間基地航空祭に次ぎ航空自衛隊上位の規模を誇ります。このため注目は集まるところ。そんな中、飛行展示予定を昨年の写真と共にみてゆきましょう。

Img_0300 飛行開発実験団による飛行は三回の展示飛行として区分されており、このほか地上展示が行われます。地上展示にはお馴染みの機体に加え、偵察航空隊50周年にあわせRF-4が展示れるほかXC-2,BK-117といった機体が今回展示される最初の飛行は小牧基地の救難教育隊による航過飛行が0815から0825にかけて実施され、UH-60とU-125が参加します。

Img_0405 第一回展示飛行は0830から0850にかけて実施、飛行開発実験団よりF-15,F-4が飛行を行います。最初の飛行が外来機、ヘリコプターを中心とした飛行ですので、離陸を滑走路に沿って撮影するにはここが始め。このあたり、オープニングフライトとしては例年の規模、ということになるのでしょうか。

Img_0180 第二回展示飛行は規模が大きくなり、第一回展示飛行に続いて0900から0955にかけ実施されます。飛行開発実験団のほか、第一輸送航空隊が参加、機種はF-15,F-4,F-2という戦闘機や支援戦闘機に加えてT-4,T-7のような練習機、そして小牧から第一輸送航空隊のKC-767が参加します。KC-767の岐阜基地航空祭参加は初めてとなりますね。

Img_0356 続いて訓練飛行として、小牧基地からの第一輸送航空隊C-130Hが展示飛行を行います。例年は一機による機動飛行を行った上で、昨年度は不整地着陸訓練展示を展示しました。最前列付近の一部以外は見えにくい展示でしたが、今年はどのような展示となるのか楽しみです。

Img_0842 ブルーインパルス飛行展示は1100から1140、ブルーインパルスの飛行展示が40分というのは非常に短く感じます。というのも、ウォークインからエンジン始動、そして離陸までかなりの時間を要していますから、飛行展示の割合は時間当たりそこまで多くはないのです。何区分の展示なのか、こればかりはちょっとわかりません。

Img_0778 救難教育隊による訓練展示飛行は1230から1250まで、今年はブルーインパルスが午前中に飛行しますので、そのあとに救難飛行展示という変則的な時間区分となっています。ブルーインパルスを見たいという方は、このあたりの時間配分と移動の時間に注意する必要があるでしょう。

Img_5021 第三回飛行展示は1330から1420まで、飛行開発実験団が主体となりF-15,F-4,F-2とT-4,C-1が飛行します。恐らくこちらが岐阜基地航空祭最大の展示となる多機種大編隊、異機種大編隊飛行となるのでしょう。大編隊は例年、数回にわたり編隊を組みかえて展示飛行を行います。

Img_5093 多機種が参加する異機種大編隊は最後に編隊を解除した際にも機動飛行として順番に編隊を説いたうえで順番で着陸してゆきますので、飛行している間は気を抜かないようにしなければシャッターチャンスを逃してしまうかもしれません。まあ、こちらばかり気を取られているとマニュアルで露出に失敗して画面が補正かけても星空の如く暗くなったり、真っ白で何も映らないことがあるのですが。

Img_5192 さて、お気づきの方もいらっしゃると思いますが、今年のプログラムにはC-2輸送機の飛行展示は含まれていませんでした。正確にはまだXC-2か。C-1FTBが頑張ります。また試作塗装のF-2がどれだけ出てくるのか、というのがもう一つ見所となるのでしょうか。総合予行は今週中、本番は今度の日曜日、プログラムは岐阜基地HPに掲載されていました。

北大路機関:はるな

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする