■雪景色を求めて
冬らしい情景と云えば雪景色と雪化粧というものでしょう。

雪景色とともにこのまま涼しい日々が続くのかと思えば、どうせ真夏には逃げ出したいほどの暑さになるのだろうと思うのです。しかし不思議なことにこの冬といいますか、三月になりましても寒さが続くのはこの数年にないところですので。

熱くても異常気象で寒くとも異常気象、確かにそうなのですけれども、この数年間ですと梅の開花が二月初旬というか一月には梅花開花という頃合いでして二月下旬にはもう散ってしまった頃合いでした、実際には今年にはまだ梅はさきはじめ。

四月に桜の花々が満開となります季節が戻って来るのか、考えれば昨年までは四月にはもう葉桜で、桜花を季節の祭事としました古来の伝統は、先念には四月にいまさらなにをやっているのかと、これこそ気候変動というものか、と考えさせられた。

季節がもとどおりといいますか、冬には雪が降るものだ、という季節が戻ってきたようなのだけれども、そこが難しいのは京都の塩梅というところでして、京都は雪が降ろうとも一時間一時間半二時間であっというまに溶け去ってしまうというもの。

吹雪と金閣寺、ちょっといい情景を撮影したいところですが、京都らしい情景というものを探しますと吹雪く様子、そして京都の地形というものが関係してきます、鹿苑寺は高台に在るのですが、北大路通の先、東山のほうに吹雪く様子が靄のようにみえたり。

白雪が靄のように遠くに見える様子は、そのあたりだけ吹雪いているのだけれども、この撮影している側には太陽に光をもらって続々と雪化粧がほどけてゆく様子というものもみえたりしますから、雪景色を撮影するというのは中々簡単ではありません。

旭日とともに撮影へいけばこういうこともないのかもしれませんが、雪景色というか薄っすらとした雪化粧が、緑に戻ってゆく情景などをみていますと、それはもう刻一刻というところでしょうか、西山などその様子が変わってゆくのを顕著に見えるもので。

西山は嵐山のあたりは吹雪いているなあとみえて、桂のあたりには雪化粧が見えていても、天王山のあたりにはもう雪化粧が無く、その先には雪の気配ないという、横幅にして7kmほどの間に季節が全て山容にしめされているという様子が見えたりします。

衣笠山に吹雪の気配が見えてきましても、鹿苑寺のあたりまで雪が下りてくるまでに時間がかかりまして、風向きなのでしょうが、そのまま雪けしきを撮影できずにそのまま景色の見通しがよくなってきますと、次の雪雲をまとう、ということになる。

比叡山あたりに鞍馬山から雪が幕をはるように吹雪いている様子をみていますと、ここから比叡山までは12kmほどか、ちょっと雪の風向きが悪いなあ、となります。ただ、こればかりは待つほかありません、待っていて吹雪く保証はないけれども。

舎利殿に吹雪が舞い込む瞬間はそういうところで、太陽は雲に隠れていると純粋に寒さばかりを感じるのだけれども、そんな最中に風通しの良いところでふるえながら待っていて、初めて見られたりするのですね。暖かい珈琲がほしくなりますが、がまん。

真夏はあつくなるのだろう、けれども二月が寒い、という本来の季節、三月もまだ寒いという季節の暦通りの風景が広がっています。春待ち、こういう言葉はあるのだけれども、今少し、冬を愉しみたい、梅花と寒さを分かち合いたいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
冬らしい情景と云えば雪景色と雪化粧というものでしょう。

雪景色とともにこのまま涼しい日々が続くのかと思えば、どうせ真夏には逃げ出したいほどの暑さになるのだろうと思うのです。しかし不思議なことにこの冬といいますか、三月になりましても寒さが続くのはこの数年にないところですので。

熱くても異常気象で寒くとも異常気象、確かにそうなのですけれども、この数年間ですと梅の開花が二月初旬というか一月には梅花開花という頃合いでして二月下旬にはもう散ってしまった頃合いでした、実際には今年にはまだ梅はさきはじめ。

四月に桜の花々が満開となります季節が戻って来るのか、考えれば昨年までは四月にはもう葉桜で、桜花を季節の祭事としました古来の伝統は、先念には四月にいまさらなにをやっているのかと、これこそ気候変動というものか、と考えさせられた。

季節がもとどおりといいますか、冬には雪が降るものだ、という季節が戻ってきたようなのだけれども、そこが難しいのは京都の塩梅というところでして、京都は雪が降ろうとも一時間一時間半二時間であっというまに溶け去ってしまうというもの。

吹雪と金閣寺、ちょっといい情景を撮影したいところですが、京都らしい情景というものを探しますと吹雪く様子、そして京都の地形というものが関係してきます、鹿苑寺は高台に在るのですが、北大路通の先、東山のほうに吹雪く様子が靄のようにみえたり。

白雪が靄のように遠くに見える様子は、そのあたりだけ吹雪いているのだけれども、この撮影している側には太陽に光をもらって続々と雪化粧がほどけてゆく様子というものもみえたりしますから、雪景色を撮影するというのは中々簡単ではありません。

旭日とともに撮影へいけばこういうこともないのかもしれませんが、雪景色というか薄っすらとした雪化粧が、緑に戻ってゆく情景などをみていますと、それはもう刻一刻というところでしょうか、西山などその様子が変わってゆくのを顕著に見えるもので。

西山は嵐山のあたりは吹雪いているなあとみえて、桂のあたりには雪化粧が見えていても、天王山のあたりにはもう雪化粧が無く、その先には雪の気配ないという、横幅にして7kmほどの間に季節が全て山容にしめされているという様子が見えたりします。

衣笠山に吹雪の気配が見えてきましても、鹿苑寺のあたりまで雪が下りてくるまでに時間がかかりまして、風向きなのでしょうが、そのまま雪けしきを撮影できずにそのまま景色の見通しがよくなってきますと、次の雪雲をまとう、ということになる。

比叡山あたりに鞍馬山から雪が幕をはるように吹雪いている様子をみていますと、ここから比叡山までは12kmほどか、ちょっと雪の風向きが悪いなあ、となります。ただ、こればかりは待つほかありません、待っていて吹雪く保証はないけれども。

舎利殿に吹雪が舞い込む瞬間はそういうところで、太陽は雲に隠れていると純粋に寒さばかりを感じるのだけれども、そんな最中に風通しの良いところでふるえながら待っていて、初めて見られたりするのですね。暖かい珈琲がほしくなりますが、がまん。

真夏はあつくなるのだろう、けれども二月が寒い、という本来の季節、三月もまだ寒いという季節の暦通りの風景が広がっています。春待ち、こういう言葉はあるのだけれども、今少し、冬を愉しみたい、梅花と寒さを分かち合いたいものですね。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)