北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

大晦日 ゆく年くる年 本日で2000年代は幕を閉じます

2009-12-31 23:10:24 | 北大路機関特別企画

◆明日から2010年代

 本日は大晦日、まもなく2009年は幕を閉じ、2000年代は終わりとなります。そして2010年から、2010年代が始まります。

Img_5733  2010年代を迎えるにあたって、Weblog北大路機関の関心事として大きなことは日米関係がどういう方向で進むのか、ということです。インド洋給油支援任務が終了、そして対テロ国際協調に対する次の日本が行う貢献が未だその方向性が定まらない中、その混乱に普天間問題の日米摩擦が覆いかぶさり、混沌の度合いは更に増すという状況。

Img_9870  普天間問題は、そもそも海兵隊のグアム移転事業が、指揮機能を中心に移転し、戦闘部隊が残るという前提を考慮せず、ヘリコプター部隊のみをグアムや沖縄県外に移転できる、という発想が、日米間の合意に至ることのできる提案を出すことが出来ない背景にあり、そろそろ、日本の安全保障を担うことのできる政治能力を、政府に求めたい次第。

Img_9089  現時点で、日米合意を大きく逸脱せずに沖縄県に新しい基地を建設しない、という選択肢としては、民間空港である那覇空港をキャンプシュワブ沖合の辺野古飛行場移転予定地に移転し、那覇に海兵隊のヘリコプター部隊を移転させる、という選択肢を提示したのだが、現時点では、これ以外に現実的な案というのは思い当たらない。

Img_9059  自衛隊の装備体系について、今後航空自衛隊の次期戦闘機F-Xや次期輸送機C-X,そして量産された、はつゆき型護衛艦の後継艦や、ひゅうが型に続き22年度防衛予算に盛り込まれた19500㌧型護衛艦22DDHがどのような進展を見せるのかが興味深いところである。そして陸上自衛隊のAH-1S対戦車ヘリコプターの後継も忘れてはならない。

Img_7839  F-2支援戦闘機の生産終了が間近になる中、航空自衛隊のF-4戦闘機の後継に、開発が難航している国際共同開発のF-35への開発参加が模索されているという新聞報道があった。しかし、これはもっとも多くの予算を要するとともに、完成がいつとなるか不明という最悪の選択肢である。思い切って再検討を促したい。

Img_5771  2010年こそは初飛行の記事を掲載できるのだろうか、老朽化しているC-1輸送機を代替する国産輸送機C-X、航空自衛隊の増大する国際貢献任務への輸送には不可欠な機体であるのだが、機体強度の面で考慮する必要があり、この部分の解決が未だ見通しが立たない状況にある。2010年こそは、2009年に為し得なかった初飛行を期待する次第。

Img_7388  12隻が短期間で建造された海上自衛隊はつゆき型護衛艦、続き比較的短期間で8隻が建造された、あさぎり型護衛艦とともに、いよいよ除籍の時期が近づいてきている。しかし、近年の海上自衛隊護衛艦は、大型化と高機能化が盛り込まれ、建造費が増大する傾向にあり、果たして計20隻の護衛艦の後継をどのように整備するのかに、興味は尽きない。

Img_0196  遂に訴訟に至る富士重工のAH-64D戦闘ヘリコプター。約60機の生産予定が、防衛省により一方的に生産を10機に縮小され、富士重工がボーイングとの間で交わしたライセンス生産契約や部品の損失補てんを防衛省が拒んだために起きた訴訟で、こののち、どのように進展するのか、そしてAH-64Dが生産終了することで宙に浮いたAH-1Sの後継はどうなるのかが注目だ。

Img_9234  このように、関心事は多岐に及ぶ訳ではあるが、勝手に問題事案を提示し、主観的にその対処法を検討するというWeblog北大路機関、このWeblog北大路機関があるのは、読者諸兄の皆さまのお陰です。今後も出来る限り、記事の掲載を続けてゆきますので、お急ぎではない方は、また来年も御一読等いただければ幸いです。

北大路機関

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Weblog北大路機関の視点から2009年の一年を振り返る

2009-12-30 23:49:12 | 北大路機関特別企画

◆2009年とはどういう年であったか

 いよいよ明日は大晦日、明日舞鶴へ行こう!というお誘いもあったのだが、そういうことは置いておいて本日は今年一年を少し振り返ってみたい。

Img_4349  2009年、もっとも残念であったことは、ヘリコプター搭載護衛艦はるな、がその任を解かれ、自衛艦旗を返納したこと。御縁あって自衛艦旗返納行事へ御招待いただき、地方総監、艦長訓示、これは心に響いたが、軍艦行進曲が、ここまで心にさびしく響いたのは、ひとつ驚きだった。ミサイル護衛艦として、その名が引き継がれることを切に祈念する次第。

Img_9250  2009年、もっとも印象に残ったことはと問われれば、航空戦艦伊勢の名前が、ヘリコプター搭載護衛艦いせ、として受け継がれたことでしょう。御縁から進水式にお招きいただき、13900㌧の大型艦が、海へ進む瞬間は新しい護衛艦が誕生した瞬間という、感動。これからこの艦を見守ってゆこう、と決意した次第。

Img_1725  2009年、陸上自衛隊関係行事において最も印象に焼きついたのは相馬原駐屯地創設50周年第12旅団創立記念行事だ。空中機動、ヘリボーンはこれまで様々な行事で、その高い能力を見せていただいたが、空中機動旅団として、ここまで空地一体となった訓練展示や、その特殊な装備体系は驚かされた。

Img_7246  自衛隊観艦式2009、海上自衛隊関連行事で心に残った行事は、三年ぶりに実施された観艦式での“海上自衛隊の現在”だ。中央観閲式や航空観閲式と違い、広く一般に公開されているこの行事は、インド洋派遣や海賊対処任務への派遣により、幾分規模は縮小されていたものの、新型艦も多く、強い印象に残った。

Img_7511  航空関係では、サンダーバーズの浜松での展示飛行と並べ悩んだが、F-22戦闘機日本本土初公開を挙げたい。横田基地日米友好祭で展示された二機のF-22は、航空自衛隊次期戦闘機の最有力候補として挙げられ、一転して日本輸出は不可能と判断され、生産終了が近づく機体であることも加え、一層ベールの向こうにある航空機という印象を持つ機体の本土初公開は印象的だ。

Img_3558  体験、という視点からは、小松島航空基地にて体験したSH-60J哨戒ヘリコプター体験飛行が強い印象に残った。強力なエンジンにより、最高の対潜装備を搭載した重量のある機体を俊敏に飛行させる設計のSH-60J,その機上から眼下に眺める紀伊水道、俯瞰風景は一生の記憶に残る想い出だ。

Img_8682  消えた電車、廃止された電車では、名鉄の7000形パノラマカーが最も残念であった。前面展望車を有しつつも特急料金を必要とせず、7500形とともに200両以上が名鉄本線をはじめとして颯爽と走る姿が一つの時代を示す情景となっていたのだが、老朽化により残念ながら最後の車両がさよなら運転を実施、廃止され解体された。

Img_4549  ブルートレイン富士・はやぶさ廃止。東海道山陽道最後のブルートレインであり、東京駅を発車する最後のブルートレインだったのだが、三月のダイヤ改正により廃止された。富士は、唯一載ったことのあるブルートレインで思い入れがあるとともにEF-66がけん引する最後の客車列車でもあった。

Img_3784  特急うずしお。小生にとっては今年は初めて四国に渡った年なのだけれども、その中で日本都道府県で唯一電車が走っていない徳島県を基点に移動、その途上往復利用した特急うずしお、は気動車とは思えないほどのスピード感溢れる運転に、久々に鉄道車両に感動を感じた次第。今年最も印象に残った車両だ。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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イギリス海軍、計画中の65000㌧新正規空母クイーンエリザベス級の二番艦を断念

2009-12-29 23:51:41 | 防衛・安全保障

◆日本の空母構想とともに考える

 イギリス海軍は、二隻を建造する正規空母クイーンエリザベス級のうち、一隻の調達を断念するとのことだ。国防予算圧縮と、空母単価20億ポンドに対して、艦載機であるF-35Bの単価が1億ポンドにまで高騰したことが、その背景にある。

Img_8616  海上自衛隊は、ひゅうが型に続く19500㌧型護衛艦(22DDH)の建造が22年度防衛予算に盛り込まれ順風満帆、ヘリコプター搭載護衛艦四隻の全通飛行甲板型護衛艦化への新しい一歩を進めたが、対して、全通飛行甲板巡洋艦インヴィンシブル級三隻を二隻のクイーンエリザベス級正規空母に置き換えようと計画中のイギリス海軍は、突如現れた大きな暗礁を前にその計画はとん挫しつつある。クイーンエリザベス級二隻のうち、一隻の調達を断念した旨、報じられた。10月25日のタイムズ紙に報じられ、世界の艦船に掲載されていたのだが、BBCでも報じられていたと聞き、少し遅くなったものと反省しつつも掲載。

Img_2050  クイーンエリザベス級は、一番艦クイーンエリザベス、二番艦プリンスオブウェールズが建造される計画で、満載排水量は65000㌧、全長284㍍、幅39㍍。ガスタービンエンジンやディーゼルエンジンを搭載しての統合電気推進方式を採用しており、二つの艦橋を有する独特の形状を有する航空母艦として設計、S1850M長距離捜索レーダーとサンプソン多機能レーダーを搭載する大型艦で、45型ミサイル駆逐艦デアリング級とともに機動部隊を編成することとなっている。搭載する艦載機はステルス機であり垂直離着陸も可能なF-35Bで、マーリン哨戒ヘリコプターなど40機を搭載する計画である。65000㌧といえば、ニミッツ級原子力空母ほどではないものの、英海軍史上空前の大型艦ということになる。

Img_7450  イギリスの空母建造計画は、日本にも航空母艦、それも正規空母を導入できるのではないか、という期待をもたらせた。何故ならイギリスの国防費は2007年の時点で551億ドル、GDPは2兆4300億㌦。日本は、防衛費411億㌦でGDPは4兆5600億㌦であるので、国力的には可能であり、しかもイギリスのような戦略核戦力整備に関する費用は防衛予算からはねん出せずに通常戦力の充実に振り向けられるため、イギリスが正規空母を保有できるのであれば、海上自衛隊も、という期待感を日本も持つことができた訳だ。

Img_8455_2  しかし、英海軍の空母建造計画を大きく悩ませたのは、艦載機として調達する国際共同開発のF-35が開発難航という状況に陥っており、現時点で見積もり価格は一機あたり9000万ポンド、更に開発は難航しているため、単価が1億ポンドに達するとみられている。これがクイーンエリザベス級の建造に大きな影響を与えることになる。クイーンエリザベス級は、現在こそF-35を搭載すると決定しているものの、1999年の段階では、艦載機候補にJSFとしてX-32かX-35(現在のF-35)が提案されているほか、ユーロファイタータイフーン艦載型、それに米海軍の空母艦載機F/A-18などの搭載が検討されていた。JSF計画が空中分解した場合の保険としてイギリスはBAE-REPLICA計画という独自のハリアー後継機技術研究もおこなっており、1999年まで計画が進められていたという。候補の機体の中でJSFがもっとも将来有望と考えられ、イギリスの将来空母の能力を大きく高めることができるとの判断から為されたのだが、JSF計画とともに開発されたF-35は、国際共同開発は難航するという手本を示しているほどの状況となっている。

Img_0194  F-35,航空自衛隊では、F-22の導入が難しくなったことから、未だ開発中の機体であるにもかかわらず候補に挙がっている航空機だが、高い高いといわれたF-2支援戦闘機の二倍近い1億ポンドに達するだろうという状況、加えて開発費負担を含めれば単価はより高くなるので、艦載機の価格高騰を見積もることができなかったことが、艦載機を運用する航空母艦の建造計画に大きな影響を与えることとなってしまったわけだ。しかし、もうひとつ、垂直離着陸型のF-35Bを搭載するという一方で、何故65000㌧という建造費が増大する大型艦を建造する計画としたのか、ということになる。

Img_9912  JSF計画と同時期に新空母計画を進めているイギリス海軍も、空母艦載機は2000年代まで未知数のまま計画されており、F-35の搭載が決定したのちも、固定翼艦載機F-35Cか、垂直離着陸が可能なF-35Bか、議論はあったとのことだ。どちらでもよさそうなものだが、F-35Cを運用するのであれば、蒸気カタパルトのような発艦補助装置が必要となり、もちろんカタパルトを搭載すれば、ラファールでもF/A-18でも運用できるのだが、コストや整備作業が大型化する難点がある。他方、F-35Bであれば、カタパルトは不要となるのだが、垂直離着陸機でなければ運用が難しくなる。

Img_9285  しかし、JSF計画が、ここまで難航するということはイギリスも想像できなかったのだろう、欧州共同開発というかたちをとっているユーロファイターが比較的成功裏に開発が進んだのだが、JSF計画は、アメリカが関与したステルス戦闘機ということもあり、そこに各国が必要な仕様を盛り込んだため重量が過大化し、構造重量は大きく、開発プロジェクトは技術者の出入りが多くなる国際共同開発のマイナス面が露呈したかたちとなった。イギリスは、アメリカに次ぐJSF計画の出資国であり、いまさら計画から退くことが出来ない状況、せめて空軍の制空戦闘機にはユーロファイタータイフーンが生産されているため万事休すの状況ではないものの、海軍の空母艦載機には、老朽化が始まっているハリアーの後継機となる垂直離着陸機、つまりF-35Bが不可欠となっている状況だ。カタパルトさえ装備していれば、F/A-18あたりでも採用していれば、無難に完成していたのに、と考える人も、イギリスに少なからずいるのだろうか。

Img_0011  それにしても、繰り返すが、E-2Cのような早期警戒機を搭載する訳でもなく、65000㌧という大型空母にまとめたことでクイーンエリザベス級は建造費が高くなり、3隻のインヴィンシブル級軽空母、そして場合によっては大型のコマンドー空母オーシャンも含め4隻の後継を2隻で対応するという綱渡りを強いることになってしまったわけだ。もう少し小型の空母を4隻、という建造方針としておけば、現在のようにF-35の計画が遅延し調達費が高騰して、建造費を半数に抑える必要が生じたとしても、2隻は建造することができたはずだ。

Img_7548  ここで一つ考えなくてはならないのは、基準排水量16000㌧のインヴィンシブル級軽空母三隻の後継として、65000㌧型の正規空母を建造することとした英海軍だが、垂直離着陸が可能なF-35Bを運用すると決定した時点で、果たして65000㌧の大型空母の建造に拘る必然性はあったのか、ということを真剣に再検討するべきであったということだ。海上自衛隊の13900㌧の、ひゅうが型や19500㌧型護衛艦と比べれば建造費は三倍前後となるクイーンエリザベス級空母、しかしF-35Bを海上自衛隊の護衛艦が搭載したと仮定すれば、2隻の護衛艦と1隻のクイーンエリザベス級とで比較すれば運用の柔軟性は、日本の方式の方が利点が多いのではないだろうか。

Img_8931  もうひとつ、艦載機ありきの空母計画というものは、如何にリスクが大きいか、ということを端的に示しているようにも思えてくる。ただし、65000㌧のクイーンエリザベス級は、将来発展性という意味では19500㌧型護衛艦にF-35Bを搭載する場合よりも利点を有する。クイーンエリザベス級は、2050年代まで、長ければ2060年代まで現役に留まることが考えられるのだが、2060年代までには当然、F-35の後継機が開発される時期でもあり、将来、垂直離着陸機ではなく、従来型の艦載機しか、開発が行われなかった場合でも、65000㌧の船体は、カタパルトの追加装備なども、技術的に行うことができるだろう。

Img_2529  さて、空母二隻は何としても建造したい、というのがイギリス海軍。海上自衛隊の海外派遣でも話題となるローテーションの問題や、空母にかなりの予算を注力できるという関係が背景にある。イギリス本土は、NATOとの集団安全保障により、直接着上陸を受けてロンドンが陥落する、という状況は考えられず、しかも、フォークランド紛争の際のように、イギリスが対外軍事行動を展開する際に北大西洋条約五条に基づく集団的自衛権の行使という位置づけのもとで軍事行動を行えばNATOからの後方支援を受けることも出来るため、後方支援や本土防衛のかなりの部分をNATOに依存することができる。このため、航空母艦建造の優先度を、上位とすることが可能なわけだ。

Img_2016  他方で、航空母艦で無ければ遂行できない遠隔地での任務を考えれば、空母の建造にかなりの注力が可能となるわけである。しかし、空母はフネ、フネは、定期的にドックに入り重整備を行う必要がある。重整備には数カ月を要するもので、保有空母が一隻であれば、空母が重整備に入っている期間、運用できる空母が全くない状況が数ヶ月間続くこととなる。もっとも、フォークランド紛争では、イギリス最後の正規空母アークロイアルが1980年に解体されたのちに1982年勃発しており、一隻がドックに入っていても、抑止力は行使できるようだが、抑止力よりは予防外交として急きょ必要になる場合もある、なんとなれ一概にはいえないのだが。

Img_3934  対して、日本がクイーンエリザベス級のような正規空母を建造しようとした場合、まず、日米安全保障条約はあるのだが、日本本土防衛は基本的に自衛隊が担当する本来任務となっており、後方支援なども同盟国に依存することは出来ないという日本の国情を配慮しなくてはならない。加えて、ロシア・中国という日本周辺国との国際関係は、クイーンエリザベス級を建造するイギリスの隣国、フランスやスペイン、ノルウェーとの間の関係ほど良好ではなく、本土防衛というものについて、日本は充分対応できる程度の防衛力を整備しなくてはならず、航空母艦を本土防衛以上に優先することは出来るわけではない。

Img_9968  さて、F-35の高騰により正規空母二隻体制の実現はイギリス国内でも難しいとして認識されるにいたった。そこで最初に英海軍が検討したのは、二隻の空母を建造し、一隻を正規空母として運用、もう一隻には固定翼機を搭載しないコマンドー空母とする案である。F-35Bは垂直離着陸が可能なので、正規空母がドックに入渠していても、コマンド空母にF-35Bを搭載すれば正規空母として運用することができるということだ。こうすることで、イギリスが導入する138機のF-35B調達計画を50機にまで削減できる、という論法だ。蛇足だが小生友人の提案、F-35全部諦めて138億ポンドを浮かせて一隻20億ポンドのクイーンエリザベス級を6隻建造して、18億ポンドでハリアー改修と足りない部分はジュギュアでも搭載する、という選択肢をイギリス海軍が検討しているという事実は、ない。

Img_7155  二隻のクイーンエリザベス級を建造したとしても、その両方をイギリス海軍が運用するのではなく、海外に売却する、という選択肢も検討されているという。この中で興味を示しているとされているのはインド海軍で、国産空母に加えてイギリスから正規空母を導入するという構想は、国産空母艦載機であるMiG-29に加え、次期艦載機としてF/A-18とラファールを検討しているという情報と結び付けて考えることができる。フランス海軍の次期正規空母PA-2とクイーンエリザベス級は、設計で共通性があり、ラファールの運用も現実的に考えられるものだ。

Img_6906  20億ポンドという建造費は、しかし、海上自衛隊とすれば、こんごう型イージス艦の2.5倍。乗員の確保という問題もあるのだが、海上自衛隊でも、多少の予算的措置を踏まえれば、なんとか現実的に導入することもできる可能性はある。かつて、ドレットノートショックにより保有する戦艦が一気に旧式化した日本海軍が、最新鋭の技術を導入するべく、国産艦から再度イギリスに巡洋戦艦金剛を発注し、これをもとに榛名、霧島、比叡を建造したように、航空自衛隊がラファールを導入、海上自衛隊の空母艦上で運用する、という想像も楽しいのだが、やはり冷静に考えると現在の予算体系や人員規模では難しいのかもしれない。

Img_9093  二隻のクイーンエリザベス級は、設計コストなどを含め50億ポンドの建造計画となっており、既に計画コストの半分以上は支払われている状態。40年以上の現役運用を想定していることからイギリス海軍の21世紀を左右させる一大建造計画ではあるのだが、相当の無理を越えての計画となりそうである。海上自衛隊としては、イギリスに倣い大型空母の建造に向かうというよりも、現状の素晴らしい全通飛行甲板型ヘリコプター搭載護衛艦を多数整備する方向で検討したほうが、現実的なのかもしれない。もっとも、艦載機はF-35よりも、ハリアーをライセンス生産で再生産した方が無難ではありそうなのだが、どうだろうか。

HARUNA

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三沢基地F-16 “年内の撤退報道”に“撤退具体的計画無し”と米空軍

2009-12-28 23:07:35 | 防衛・安全保障

◆現時点で第35戦闘航空団の撤退に関する計画は無い

 今年九月、年内に三沢基地のF-16飛行隊が米本土に撤収する、という報道が共同通信より為され、議論となった。

Img_8641  普天間基地の海兵隊ヘリコプター部隊を現時点で日米合意の上で移転予定の沖縄県キャンプシュワブ沖合飛行場以外の場所へ、移転するという当時の民主党新政権による政権公約のもとで、代替地を探している最中、“三沢基地のF-16飛行隊が米本土に帰国する”、“三沢基地に嘉手納基地の第18航空団からF-15飛行隊の半分が移転する”という報道が為された。

Img_8762  このため、嘉手納基地から三沢に移動する24機分のF-15戦闘機の運用地区に、海兵隊のヘリコプターを、つまり普天間基地の嘉手納統合案が民主党新政権から提案されるに至った。しかしながら、現時点で、“年内に撤収される”と報じられた三沢基地のF-16飛行隊は移転しておらず、F-16を運用する第35戦闘航空団も移動する予定は無いとのことだ。

Img_8619  今月号の航空ファン誌(文林堂2010年2月号通巻686号)には、第35戦闘航空団司令のデイヴィッド R. スティルウェル空軍大佐のインタヴューが4ページにわたり掲載されているが、司令は、航空団の任務や三沢基地のポテンシャルについて応えるとともに、今回の報道についても、初耳で最初の報道は日米親善の綱引き大会会場にて、そして秘書が翻訳し、初めて知ったとのことである。そして現状では、三沢からF-16が撤収するという具体的計画を私は聞きません、と司令は答えている。

Img_8665  少し考えてみよう、F-16は未来永劫三沢に展開する訳では無い、いつかはF-35といった新機種に交代するだろう。F-16撤退報道、そしてF-15の三沢移転報道、この二つの報道は、民主党新政権が、嘉手納統合案の可能性について異なったシグナルとして受け止められ、時間の空費に繋がった。しかし、実際には憶測がしかるべきルートを経て生まれた報道なのだろう。

HARUNA

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ラファール戦闘機、最近ようやく軌道が見えてきた輸出と本国配備

2009-12-27 23:45:53 | 防衛・安全保障

◆日本も検討の価値はあるか?

 F-2戦闘機と時期的に開発が重なるフランスのダッソー社製新鋭戦闘機ラファールであるが、ここ最近、ようやく生産面で軌道に乗りつつあるようだ。現段階で航空自衛隊F-X選定では選外の機体だが、選外に置くには余りに惜しい機体でもある。

Img_8874  ラファールは、現段階では航空自衛隊のF-4後継に採用される可能性は、F-22やF-35と同程度でしかないが、比較的小型である一方、低RCS設計やクロースカップルドデルタ構造など興味深い点は幾つか挙げられる航空機だ。しかし、フランス空軍での採用は進まず最初の実戦部隊飛行隊が編成完結したのは最近数年の話だ。

Img_9487  海軍は、旧式化したF8クルセイダーの後継として空母艦載機用に調達したが空軍への配備は遅れていた訳だ。そうした中で、フランス国防省は11月12日にラファール60機を納入時期未定で追加調達する構想を発表、また、ブラジル空軍が36機を次期戦闘機として導入する構想を発表し、ラファール戦闘機初の対外輸出が実現した。

Img_2475  更に、インド海軍が新空母ビクラマーディア艦載機としてMiG-29KUBとともに別機種の艦載機を選定する可能性を提示しており、F/A-18Eかラファールの導入を構想している。なお、イギリスが計画中の新空母クイーンエリザベス級について、F-35の単価が早晩1億ポンドに達するという可能性から、二隻建造のうち、一隻を売却する構想を提示しており、インド海軍が興味を示しているとされる。

Img_2259  欧州機という壁はあるものの、航空自衛隊次期戦闘機選定に際して、F-22は生産終了、F-35は時期的・コスト的に難しい現状があるなか、F-15SEは間に合わないので除外し、ボーイングF-15E、F/A-18E、そして欧州機のユーロファイタータイフーンと、ダッソーラファール、それにF-2生産継続を候補に挙げて、いち早く決定しなければならない時期となっていることも確かではないだろうか。それにしても、この種の記事書くのに、ラファールやクイーンエリザベス級の掲載できる写真が手元に無いのが痛い、パブリックドメインのを使うのも個人的に抵抗があるので、困った、模型、か。

HARUNA

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護衛艦くらま修理へ 艦首の事故破損部分を6月頃までに修理、9億4000万円で契約

2009-12-26 21:42:06 | 防衛・安全保障

◆修理は、はるな建造の三菱重工長崎造船所

 10月27日、関門海峡にて観艦式から佐世保基地への帰投中に韓国籍貨物船カリナスターの追突を受け、艦首部分が大破したヘリコプター搭載護衛艦であるが、この程修理計画の概要が公表された。

Img_5761  12月25日付の共同通信配信記事によれば、くらま修理を担当するのは三菱重工長崎造船所で、防衛省が随意契約で発注、修理費は総額9億4000万円となる見込み。三菱重工長崎造船所の発表によれば、修理開始は2010年1月末か2月上旬となり、6月頃にかけて修理を完了するとのことだ。

Img_5646  随意契約について、佐世保地方総監は、沖縄から山口までの総監部警備区内に修理できる業者がほかになかった、と説明している。くらま、は石川島播磨重工業東京工場において1981年に竣工したヘリコプター搭載護衛艦であるが、三菱造船長崎造船所は過去にヘリコプター搭載護衛艦の建造の実績がある。

Img_5486  三菱造船長崎造船所は、1973年にヘリコプター搭載護衛艦はるな、の建造を担った造船所であり、くわえて、たちかぜ型3隻、はたかぜ型2隻、こんごう型3隻など多数の護衛艦を建造した造船所として知られ、今回の、くらま修理に関しても、その高い技術を如何なく発揮することが期待される。

Img_5775  しらね型の、しらね、くらま、は対潜中枢艦として建造されており、艦首部分のOQS-101大出力ソナー、そして後部から繰り出す全長200㍍のSOQ-18曳航ソナーから得た情報を対潜情報システムTDPSを用いて解析することで、海洋条件にもよるが100km(一説には180km)以上先の潜水艦を発見することが可能だ。この艦首部のOQS-101が衝突により損傷していないかが、一つの問題点となったが、今回の修理費用などをみれば杞憂だったのかもしれない。

Img_5363  さて、くらま修理は来年六月までの時間を要するとのことだが、問題は、稼働状態のヘリコプター搭載護衛艦だ。第4護衛隊群ひえい、が稼働状態であるが、第1護衛隊群ひゅうが、は慣熟訓練中、第2護衛隊群くらま、は前述の通り、第3護衛隊群しらね、は現在舞鶴のユニバーサル造船にてCIC部分の修理中で、稼働状態のヘリコプター搭載護衛艦が、ひえい一隻のみなのだ。

Img_5487  ひゅうが型二番艦いせ就役は、2011年3月で、ひえい、が除籍され交代する。しらね型の後継艦となる護衛艦は、その次のヘリコプター搭載護衛艦で、平成22年度防衛予算に盛り込まれた19500㌧型護衛艦(22DDH)の完成は2015年3月となる見込みだ。22DDHが二隻揃うまでの期間、しらね型はヘリコプターを3隻搭載可能という重要な対潜中枢艦としての任務を全うしなければならない。

HARUNA

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北大路機関広報:本日は諸般の事情につき、記事の掲載をお休みします

2009-12-25 17:42:03 | 北大路機関 広報

◆22年度防衛予算を掲載する予定でしたが・・・

 19500㌧型ヘリコプター搭載護衛艦や新戦車の調達が盛り込まれた22年度防衛予算の閣議決定に関する話題について掲載する予定でしたが、変更となります。

Img_3215  諸般の事情につき、本日の記事掲載をお休みします。あしからずご了承ください。過去最大の92兆円となる予算の中で、防衛予算については、新型ヘリコプター搭載護衛艦の建造が決定し、新戦車の調達も決定したのですが、厳しい財政事情と、日本周辺の安全保障情勢との間で大きな議論を経て、本日、閣議決定に至るようです。

Img_1051  このほか、年末特集記事として、日本に米軍基地が多いということは本当なのか、国土の規模と置かれている部隊等の面から、ドイツ、イギリス、イタリア、韓国などの事例とともに検証する記事を作成中で、複数回に分けて掲載予定です。現時点でいつ掲載できるかは未知数ですが、こちらの方もお楽しみに。

北大路機関

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護衛艦すずなみ インド洋派遣任務を完遂し舞鶴へ帰港

2009-12-24 23:52:15 | 防衛・安全保障

◆すずなみ、23日、舞鶴港外にて入港準備を行う

 本日はクリスマスイヴですが、その本日、護衛艦すずなみ、がインド洋派遣任務を完了し、舞鶴基地に帰港しました。

Img_3645  この写真は、23日に舞鶴港外に停泊する護衛艦すずなみ。満載排水量6300㌧、ステルス性を考慮した船体構造とともに、各種兵装を垂直発射器に搭載した近代的護衛艦は、その前甲板に搭載した5インチ砲と、後部格納庫に搭載するヘリコプターを以て補給艦を護衛、インド洋海上阻止行動給油支援任務を実施した。

Img_3677  入港前日なのではあるのだけれども、既に港外に到着し、船体の手入れなど、翌日行われる待望の入港歓迎行事に備えていた。この錨泊場所は舞鶴航空基地や海上保安学校からも見える場所で、舞鶴に来たのだし、練習巡視船みうら、を見に行こう!といつもお世話になっている方々を進んだら見えた光景。

Img_35081  日本を代表して、対テロ任務の最前線に向かった護衛艦の凱旋帰国である。舞鶴基地の北吸桟橋では、すずなみ、の入港場所はあけられており、歓迎行事に備えテントなども準備されていた。むらさめ型、たかなみ型は、船体の設計に余裕があり、海外派遣任務にもよく応えたが、海上自衛隊の基地は中東には無く、乗員への負担は予想以上だろう。

Img_3136  舞鶴基地の北吸桟橋一般公開では、イージス艦みょうこう、が一般公開されていたのだが、派米訓練から帰国したイージス艦あたご、海賊対処任務から帰国した護衛艦あまぎり、修理中のヘリコプター搭載護衛艦しらね、が向かい側のユニバーサル造船に停泊しており、長期任務と定期整備のローテーションの難しさを垣間見た印象。

Img_2831  平成22年度防衛予算には、22DDHとして19500㌧型ヘリコプター搭載護衛艦の建造予算が、なんとか盛り込めたようだ。新型艦により、海上自衛隊の外洋での任務対応能力は確かに高くなるのだろうが、同時に、海賊を相手としたシーレーン防衛、そして弾道ミサイルへのイージス艦による対処、南西諸島における島嶼部防衛と、加えてアメリカが継続を希望するインド洋補給支援。そろそろ護衛艦の定数も、かつての規模に戻すことを検討してもいい時期なのか、と思う次第。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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天皇誕生日を満艦飾で奉祝 イージス艦みょうこう 舞鶴基地北吸桟橋にて

2009-12-23 23:26:13 | 海上自衛隊 催事

◆まいづる便り

 本日は天皇誕生日ということで、全国の海上自衛隊基地では、艦艇に満艦飾をもって奉祝した。

Img_3048  ここ海上自衛舞舞鶴基地でも、在泊中の護衛艦や多用途支援艦、輸送艦が朝の自衛艦旗掲揚とともに満艦飾を実施、前日、舞鶴基地に帰港したばかりのイージス艦みょうこう、でも色彩にあふれる信号旗により、強力な戦闘能力を備えたイージスシステムを備えた満載排水量9500㌧の船体には満艦飾が行われた。

Img_3217  舞鶴は、先週末にかけてこの冬一番の寒気とともに降雪に見舞われたものの、白銀の世界を現出させるほどのものではなく、その日の午後には溶け始めてしまったというが、遠景の山肌は今なお薄らと雪化粧し、満艦飾の艦艇とともに、師走の喧騒を一とき忘れさせてくれる清涼感を醸し出していた。

Img_3071  舞鶴基地には、明日、インド洋派遣任務から帰国する護衛艦すずなみ、の盛大な帰国行事が執り行われるとのことで、北吸桟橋では、その準備が開始されている。既に、すずなみ、は舞鶴港外に待機しており、明日の行事を待っている。各艦には年始の門松を準備しつつあり、間もなく迎える年の瀬を前に、ゆったりと天皇誕生日を奉祝しつつ、次の任務に備えていた。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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インド洋補給支援第六次隊、おうみ、すずなみ、明日・明後日に帰港

2009-12-22 17:00:24 | 国際・政治

◆第七次隊がインド洋で行動中

 来年1月15日のインド洋給油支援任務終了までに新しい日本の人道支援任務を実施する、ということは、時間的に事実上不可能な状況となった。

Img_4302  こうした中で、海上自衛隊のインドよ補給支援部隊第六次隊の補給艦おうみ、護衛艦すずなみ、が明日23日と、明後日24日に、それぞれ佐世保基地、舞鶴基地へ帰港することが出来るとの朝雲新聞記事があった。クリスマスとお正月を家族が共に過ごせるという大切な配慮だろうか、併せて朝雲新聞から引用する。

Img_3822   インド洋補給支援 英仏艦などに約1000kl :統幕は12月10日、インド洋派遣補給支援部隊の11月中の活動実績を発表した。それによると、11月はパキスタン艦に3回455キロリットル、仏艦に3回205キロリットル、米艦に1回190キロリットル、英艦に1回145キロリットルとヘリコプター用燃料を10キロリットルを補給した。

Img_0214  そのほかパキスタン艦に真水を3回175トン補給した。インド洋では8月から11月まで海上補給支援部隊6次隊(補給艦「おうみ」、護衛艦「すずなみ」で編成、指揮官・内山哲也1佐以下約340人)が任務に就いていた。同隊は現在、帰国途上で、「おうみ」は12月23日に佐世保、「すずなみ」は同24日に舞鶴に帰港予定。

Img_6529  インド洋では現在、7次隊(補給艦「ましゅう」と護衛艦「いかづち」で編成、指揮官・酒井良1佐以下約340人)が補給支援活動に従事しているが、新テロ特措法は来年1月15日で期限が切れるため、その時点で補給支援活動は終了する。(引用ここまで、12月17日付朝雲新聞記事より)

Img_6471  海上自衛隊の補給支援は、米軍、そしてNATOの派遣部隊とともに、パキスタン、そして日本という様々な国が関与することにより、アメリカとイスラム、という対立構造を払拭するという意味や、対外的な軍事的協同行動に消極的であった日本が参加している、ということのポテンシャルは小さくないものであった。

Img_4097 そして任務から得られる信頼醸成という有形無形の作用が、実際の供給される燃料以上に大きな意味を持っている。これに代わる、日本の役割とは何なのか、具体的な案は政府から提示されることはないのだが、一度、自民党政権時代に民主党の以降により補給支援が中断したことも併せ、現在の民主党政権において、この活動が終了することは、誤ったメッセージをアメリカや世界に与える可能性がある事を忘れてはならないだろう。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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