■自衛隊戦闘機330機と比較
欧州のイギリスとフランスにドイツ空軍の変容、冷戦期の強大な空軍力と比較し少なくとも装備定数では著しく縮小しました。
航空自衛隊の戦闘機330機に対し、イギリス空軍は223機、フランス空軍が219機、ドイツ空軍が177機です。質的には、と言いますと航空自衛隊は早期警戒機と早期警戒管制機で二桁の水準、輸送機と空中給油機を一定数以上有していて、防空管制網も新しく比較すればまだ十分な規模です、この水準が中国空軍への圧力へ対抗できるかは別の命題ですが、現状規模をそのまま近代化することで対応できる部分は多いのではないでしょうか。
NATOの他の空軍規模についてももう少し見てみましょう、イタリア空軍はユーロファイターEF-2000が76機、トーネード攻撃機78機、AMX軽攻撃機67機、M-346練習機15機、ただEF-2000の導入は最終的に96機が予定され、トーネード攻撃機の後継にF-35戦闘機60機から75機の導入計画がある。輸送機はC-130J/J30が20機とC-27Jが12機、早期警戒機は無いものの給油機にKC-767が4機装備する。
イタリア空軍の過去ではF-X選定に非常に困難が続いた国で、F-104を永らく使用しF-16借用とトーネードにより凌ぎました、EF-2000が最終的に96機導入される計画ではありますが、既存機の近代化改修費用1機あたり邦貨換算数十億という巨額の費用を捻出が困難 とされ、初期のEF-2000早期退役も視野に含まれるもよう。
スペイン空軍は、ユーロファイターEF-2000戦闘機43機、F/A-18戦闘攻撃機86機、空軍が所管するP-3哨戒機4機、C-130/KC-130輸送機兼空中給油輸送機12機、CASA-CN235輸送機18機、C-295輸送機13機、C-212輸送機8機、それにKC-707空中給油機2機を装備しているとのこと。
スペイン空軍の課題は旧式化で保有するF/A-18はスペイン空軍制式名称EF-18,しかし電子戦型ではなく、米海軍で退役したF/A-18AとF/A-18B相当の機体が大半、うち20機のみが近代化改修をうけたA+仕様となっています。EF-2000戦闘機は73機を導入予定、このほか先日発生した事故により遅延していますがA-400M輸送機14機を導入予定です。
オランダ空軍、F-35戦闘機2機の引き渡しを受けまして将来的に35機を契約済、増勢の可能性もあります。主力はF-16戦闘機61機で、空軍は現在保有戦闘機63機、となります。練習機はピタラスPC-7を13機に統合し高等練習などは同盟国の協力を得ています。C-130H輸送機4機、KDC-10空中給油輸送機2機、そしてNATOのC-17輸送機3機の管理も担当しています。この他に無人機としてMQ-9を4機運用中など。
欧州主要国の空軍規模がこの程度であることから航空自衛隊の装備数と将来装備計画は、まだ十分な数量といえるところで、加えて航空自衛隊の作戦機は国内に整備基盤を有するものが多く、防衛産業の維持さえ継続できるのであれば、早期警戒機や輸送機との連携もあり、戦闘機数等の面で過小とは言い難い規模があるでしょう。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
欧州のイギリスとフランスにドイツ空軍の変容、冷戦期の強大な空軍力と比較し少なくとも装備定数では著しく縮小しました。
航空自衛隊の戦闘機330機に対し、イギリス空軍は223機、フランス空軍が219機、ドイツ空軍が177機です。質的には、と言いますと航空自衛隊は早期警戒機と早期警戒管制機で二桁の水準、輸送機と空中給油機を一定数以上有していて、防空管制網も新しく比較すればまだ十分な規模です、この水準が中国空軍への圧力へ対抗できるかは別の命題ですが、現状規模をそのまま近代化することで対応できる部分は多いのではないでしょうか。
NATOの他の空軍規模についてももう少し見てみましょう、イタリア空軍はユーロファイターEF-2000が76機、トーネード攻撃機78機、AMX軽攻撃機67機、M-346練習機15機、ただEF-2000の導入は最終的に96機が予定され、トーネード攻撃機の後継にF-35戦闘機60機から75機の導入計画がある。輸送機はC-130J/J30が20機とC-27Jが12機、早期警戒機は無いものの給油機にKC-767が4機装備する。
イタリア空軍の過去ではF-X選定に非常に困難が続いた国で、F-104を永らく使用しF-16借用とトーネードにより凌ぎました、EF-2000が最終的に96機導入される計画ではありますが、既存機の近代化改修費用1機あたり邦貨換算数十億という巨額の費用を捻出が困難 とされ、初期のEF-2000早期退役も視野に含まれるもよう。
スペイン空軍は、ユーロファイターEF-2000戦闘機43機、F/A-18戦闘攻撃機86機、空軍が所管するP-3哨戒機4機、C-130/KC-130輸送機兼空中給油輸送機12機、CASA-CN235輸送機18機、C-295輸送機13機、C-212輸送機8機、それにKC-707空中給油機2機を装備しているとのこと。
スペイン空軍の課題は旧式化で保有するF/A-18はスペイン空軍制式名称EF-18,しかし電子戦型ではなく、米海軍で退役したF/A-18AとF/A-18B相当の機体が大半、うち20機のみが近代化改修をうけたA+仕様となっています。EF-2000戦闘機は73機を導入予定、このほか先日発生した事故により遅延していますがA-400M輸送機14機を導入予定です。
オランダ空軍、F-35戦闘機2機の引き渡しを受けまして将来的に35機を契約済、増勢の可能性もあります。主力はF-16戦闘機61機で、空軍は現在保有戦闘機63機、となります。練習機はピタラスPC-7を13機に統合し高等練習などは同盟国の協力を得ています。C-130H輸送機4機、KDC-10空中給油輸送機2機、そしてNATOのC-17輸送機3機の管理も担当しています。この他に無人機としてMQ-9を4機運用中など。
欧州主要国の空軍規模がこの程度であることから航空自衛隊の装備数と将来装備計画は、まだ十分な数量といえるところで、加えて航空自衛隊の作戦機は国内に整備基盤を有するものが多く、防衛産業の維持さえ継続できるのであれば、早期警戒機や輸送機との連携もあり、戦闘機数等の面で過小とは言い難い規模があるでしょう。
北大路機関:はるな くらま
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)