■大晦日自衛隊行事2017回顧録
今年一年、行事を多く撮影出来ました、大晦日の本日は行事回顧総覧として一年を振り返ってみましょう。
2017年自衛隊行事を振り返る。本年最大の出来事はヘリコプター搭載護衛艦くらま除籍です。1981年就役から佐世保基地を母港として西海防衛重責担ったヘリコプター搭載護衛艦、ヘリコプター巡洋艦型最後の一隻が佐世保基地にて自衛艦旗を返納し除籍されました。
くらま除籍の数か月ということもあり、正月休みには青春18きっぷにて京都から佐世保まで普通列車乗り継ぎ旅という一風変わった趣向にも挑戦しまして、佐世保にて憩う護衛艦くらま、を撮影できました。最後まで母港に威容を保つ艦影を忘れることは出来ません。
師団行事では初めて北熊本駐屯地第8師団創設記念行事を撮影、10式戦車を筆頭に各種優秀装備を揃えると共に、師団司令部庁舎の風格や熊本城と阿蘇山の雄大な風景と共に北熊本駐屯地の周囲4kmという広さ、街の人々に支えられている師団に感慨深いものを抱いた。
北海道、第7師団、本年は統合機動防衛力整備元年を間近に控えた節目の年度ですが、わが国唯一の機甲師団である第7師団にも最新鋭10式戦車が配備開始、90式戦車、89式装甲戦闘車や99式自走榴弾砲と共に重厚な機甲師団の装備を改めて撮影する事ができました。
第1師団祭、本年を振り返れば総選挙と大衆迎合主義に与する新党乱立を抑え与党圧勝という年度でもありましたが、師団祭では東京都知事の祝辞が演説へ転じた瞬間に豪雨に阻まれる一幕があり、桜花満開の季節ながら真夏の混迷を予感させる行事ともなっています。
第3師団創設記念行事、地元の師団祭というべき中部方面隊師団祭ですが、ここ数年お世話になった方々とご縁あってこの日、様々な場所でご挨拶する事が出来ました。世の中とは狭いもの、お声をかけて頂き、お会いできなかった方々の近況、皆様お元気なようです。
第10師団創設記念行事は曇天時々雨天、74式戦車が奮闘した行事でしたが中部方面隊戦車部隊全廃が決定しており、遠からず戦車大隊は戦闘偵察大隊へ改編されます。平和憲法下で専守防衛を国是とする我が国では開戦即本土決戦を運命づけられており、憂慮しました。
豊川駐屯地祭に今津駐屯地祭、台風が接近する週末に相次いで実施され、行事写真を見ますと荒天という生易しいものではなく、今津では駐屯地閉門時間に湖西線が暴風で運転見合わせ、広報とは平時の実戦と云われる自衛隊ですが、その広報への熱意を感じたしだい。
木更津駐屯地祭に第12旅団創設記念行事、本年は雨天に阻まれる航空行事が多かったように記憶しますが、第12旅団創設記念相馬原駐屯地祭は視界不良にて全飛行展示中止となった一方、木更津駐屯地祭では快晴に機数は若干少ないものの大編隊を撮影する事が出来た。
海上自衛隊関連では夏の地方隊展示訓練が昨年度に続き全て中止されました。昨年は熊本地震の影響でしたが、本年は実任務増大を背景に部隊を休ませる必要が大きくなった為で、南西諸島の緊張を痛感しました。艦隊行動はしかし江田島練習艦隊出航で撮影できました。
艦艇広報の重要性は、海上自衛隊も重視しており横須賀サマーフェスタをはじめ全国の艦艇基地では展示訓練は出来ないものの艦艇一般公開を精力的に実施しました。当方も久々に横須賀サマーフェスタを散策しまして、潜水艦見学や、おもわぬ新装備を見学しました。
航空祭は本年、雨天に泣かされました。ご縁あって岐阜基地航空祭を二日間に渡り撮影する機会に恵まれましたが、雨天により飛行展示大幅縮小、しかし、ホテルを確保していた小松基地航空祭は台風中止、百里基地航空観閲式は予行本番共に荒天中止となっています。
築城基地航空祭は曇天ながら飛行展示はすべて予定通り実施、F-2戦闘機二個飛行隊基幹となった築城基地の迫力を実感できました。雨天の懸念はあったのですが、昨年の荒天が凄かったと此処でお教え頂き、二年連続荒天は有るまいとの楽観論、行ってよかったですね。
彦根城410年祭ブルーインパルス飛行展示、実は航空祭は今年戦闘機部隊は千歳や三沢も含め荒天に悩まされつつ、しかし対照的に美保と入間に小牧の輸送機部隊は晴天、そして熊本城復興祈念祭ブルーインパルス飛行展示はじめ縁がありました。本年もこうした行事をご紹介できました、来年はどのような行事を紹介できるのか、ご笑覧頂ければ幸いです。
北大路機関:はるな くらま
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(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
今年一年、行事を多く撮影出来ました、大晦日の本日は行事回顧総覧として一年を振り返ってみましょう。
2017年自衛隊行事を振り返る。本年最大の出来事はヘリコプター搭載護衛艦くらま除籍です。1981年就役から佐世保基地を母港として西海防衛重責担ったヘリコプター搭載護衛艦、ヘリコプター巡洋艦型最後の一隻が佐世保基地にて自衛艦旗を返納し除籍されました。
くらま除籍の数か月ということもあり、正月休みには青春18きっぷにて京都から佐世保まで普通列車乗り継ぎ旅という一風変わった趣向にも挑戦しまして、佐世保にて憩う護衛艦くらま、を撮影できました。最後まで母港に威容を保つ艦影を忘れることは出来ません。
師団行事では初めて北熊本駐屯地第8師団創設記念行事を撮影、10式戦車を筆頭に各種優秀装備を揃えると共に、師団司令部庁舎の風格や熊本城と阿蘇山の雄大な風景と共に北熊本駐屯地の周囲4kmという広さ、街の人々に支えられている師団に感慨深いものを抱いた。
北海道、第7師団、本年は統合機動防衛力整備元年を間近に控えた節目の年度ですが、わが国唯一の機甲師団である第7師団にも最新鋭10式戦車が配備開始、90式戦車、89式装甲戦闘車や99式自走榴弾砲と共に重厚な機甲師団の装備を改めて撮影する事ができました。
第1師団祭、本年を振り返れば総選挙と大衆迎合主義に与する新党乱立を抑え与党圧勝という年度でもありましたが、師団祭では東京都知事の祝辞が演説へ転じた瞬間に豪雨に阻まれる一幕があり、桜花満開の季節ながら真夏の混迷を予感させる行事ともなっています。
第3師団創設記念行事、地元の師団祭というべき中部方面隊師団祭ですが、ここ数年お世話になった方々とご縁あってこの日、様々な場所でご挨拶する事が出来ました。世の中とは狭いもの、お声をかけて頂き、お会いできなかった方々の近況、皆様お元気なようです。
第10師団創設記念行事は曇天時々雨天、74式戦車が奮闘した行事でしたが中部方面隊戦車部隊全廃が決定しており、遠からず戦車大隊は戦闘偵察大隊へ改編されます。平和憲法下で専守防衛を国是とする我が国では開戦即本土決戦を運命づけられており、憂慮しました。
豊川駐屯地祭に今津駐屯地祭、台風が接近する週末に相次いで実施され、行事写真を見ますと荒天という生易しいものではなく、今津では駐屯地閉門時間に湖西線が暴風で運転見合わせ、広報とは平時の実戦と云われる自衛隊ですが、その広報への熱意を感じたしだい。
木更津駐屯地祭に第12旅団創設記念行事、本年は雨天に阻まれる航空行事が多かったように記憶しますが、第12旅団創設記念相馬原駐屯地祭は視界不良にて全飛行展示中止となった一方、木更津駐屯地祭では快晴に機数は若干少ないものの大編隊を撮影する事が出来た。
海上自衛隊関連では夏の地方隊展示訓練が昨年度に続き全て中止されました。昨年は熊本地震の影響でしたが、本年は実任務増大を背景に部隊を休ませる必要が大きくなった為で、南西諸島の緊張を痛感しました。艦隊行動はしかし江田島練習艦隊出航で撮影できました。
艦艇広報の重要性は、海上自衛隊も重視しており横須賀サマーフェスタをはじめ全国の艦艇基地では展示訓練は出来ないものの艦艇一般公開を精力的に実施しました。当方も久々に横須賀サマーフェスタを散策しまして、潜水艦見学や、おもわぬ新装備を見学しました。
航空祭は本年、雨天に泣かされました。ご縁あって岐阜基地航空祭を二日間に渡り撮影する機会に恵まれましたが、雨天により飛行展示大幅縮小、しかし、ホテルを確保していた小松基地航空祭は台風中止、百里基地航空観閲式は予行本番共に荒天中止となっています。
築城基地航空祭は曇天ながら飛行展示はすべて予定通り実施、F-2戦闘機二個飛行隊基幹となった築城基地の迫力を実感できました。雨天の懸念はあったのですが、昨年の荒天が凄かったと此処でお教え頂き、二年連続荒天は有るまいとの楽観論、行ってよかったですね。
彦根城410年祭ブルーインパルス飛行展示、実は航空祭は今年戦闘機部隊は千歳や三沢も含め荒天に悩まされつつ、しかし対照的に美保と入間に小牧の輸送機部隊は晴天、そして熊本城復興祈念祭ブルーインパルス飛行展示はじめ縁がありました。本年もこうした行事をご紹介できました、来年はどのような行事を紹介できるのか、ご笑覧頂ければ幸いです。
北大路機関:はるな くらま
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