北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

Weblog北大路機関、本日回線及び機材不調の関係上、休載します

2009-08-31 21:56:25 | 北大路機関 広報

◆選挙分析と総合火力演習速報の予定でしたが・・・

 本日は、選挙分析と総合火力演習速報の予定でしたが、機材不調と回線の状況も悪いため、簡単な内容とします。

Img_8336  郵政民営化、可否は国民に聞こう!という、一種屈しがたい政治戦略により打ち出され、対する勢力は個々の批判に徹したことから前回の衆院選は大勝をものにした政党が、今回は政権交代!という同じように反論の難しい政治課題に個々の反論に徹したため、今回の結果になったのだろうと考える次第。他方で、今回与党となった民主党は、題目並べのマニフェストではなく、総論に従う形で在るべき、つまり、日本国民と諸国民の利益になるべく、目指した政治改革に臨むことを期待する次第。

Img_7982  富士総合火力演習ですが、ようやく写真整理にもひと段落がつき、今回は撮影位置の関係上、そのアングルにはやや制約があるものの、その中で最大限撮影することが出来た写真を厳選して紹介したい。特に、予行では割愛された部分も本番では行われており、その点も大きく紹介したい。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士総合火力演習2009は、晴れのち曇り 御殿場速報

2009-08-30 17:07:33 | 陸上自衛隊 駐屯地祭

◆総火演2009

 本日、調布市では首都直下型地震を想定した防災訓練が自衛隊の参加とともに行われたとのことだが、同じ日、浜田防衛大臣臨席のもと、富士総合火力演習が実施された。

Img_1271  衆議院総選挙の期日前投票を終えた当方、進路を首都圏に執り、陸上自衛隊最大の公開実弾演習、富士総合火力演習を見学に向かった。当日は雨天の予報があったのだが、この雲行きは晴れそうだ!という直観とイマジネーションを信じて、御殿場市は東富士演習場に進路を定めた次第。

Img_1542  午前中は、富士山を見上げる東富士演習場に第6飛行隊の旧マーク(なのかな?)とともに二機のF-2が模擬空爆の展示とともに状況が開始された。途中、小雨が飛ぶこともあったが、0615時に入場した一行はかなり前の方に撮影位置を確保することができ、迫力のある写真も撮ることが出来た。

Img_1625  90式戦車の行進射撃、そしてAH-64D戦闘ヘリコプターを始めとした飛行など、例年通りの規模で実施された総合火力演習であるが、加えて87式自走高射機関砲や無人観測ヘリコプター、06式小銃擲弾の飛行や射撃展示も行われ、“本物の迫力”に歓声(と一部悲鳴)が湧きあがる夏の一日であった。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

富士総合火力演習:陸上自衛隊最大の公開実弾演習、いよいよ明日

2009-08-29 21:56:55 | 先端軍事テクノロジー

◆総火演2009、その見どころ

 明日行われる富士総合火力演習2009.日本で実施される最大規模の公開実弾演習であり、公募により見学することが出来る。

Img_8965  もともとは、富士学校学生に対する教育訓練として始まった演習であるが、戦車や普通科の小銃や機関銃、ミサイルに特科火砲の実弾が発射され、ヘリコプターが飛び交うもので、国民への陸上自衛隊の能力と意義を広報するとともに、諸外国から観覧する武官に対し、高い能力を誇示し、日本の抑止力の一端とする意義の大きな演習だ。

Img_9894_1  さて、今回の富士総合火力演習では、予行によれば下志津の高射学校から87式自走高射機関砲が参加し、対空戦闘の展示として35㍉機関砲の射撃を実施したとのこと。富士学校隷下の教導隊が実施している演習であるのでl、高射教導隊の装備が参加するというのは非常に珍しいといえよう。

Img_9766  06式小銃擲弾。陸上自衛隊では車載用の96式自動擲弾銃を装甲車などに装備しているが、06式は、89式小銃に装着して射撃するもので、小銃班が第一線で運用する。今回は、この06式が実弾射撃を展示するとのこと。以前の小銃擲弾は、命中精度に疑問符が付けられていたが、06式では改善されたとのこと。

Img_4735  さて、新装備うんぬんよりも一番気になるのは天気だ。昨年は土曜日の夜間演習と翌日の本番に物凄い雨が襲い掛かり、もう散々な状況になっていたとのことだが、今回は、天気予報を見る限りでは晴れと曇りという状況とのこと。ううむ、これならば何とかなりそうなのかな、と考える次第。入場には観覧券が必要。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

平成21年度遠洋練習航海部隊帰国行事、9月4日東京港晴海埠頭で実施

2009-08-28 22:22:14 | 海上自衛隊 催事

◆練習艦隊帰国行事

 海上自衛隊HPによれば、九月四日、平成21年度遠洋練習航海部隊帰国行事が東京港晴海埠頭で実施されるとのこと。

Img_7467  平成21年度遠洋練習航海部隊帰国行事は、東京港晴海埠頭HKバースにて行われる予定で、0940時に練習艦隊が晴海埠頭に入港、1030時から帰国行事が開始される。帰国行事は、栄誉礼、訓示、花束贈呈という内容で終了は1100時。式典には、海上幕僚長の赤星慶治海将が出席する。

Img_7552  平成21年度遠洋練習航海は、練習艦隊司令官河村正雄海将補指揮下の練習艦かしま、練習艦しまゆき、護衛艦ゆうぎり、に第59期一般幹部候補課程修了者170名を乗艦させ、4月16日から9月4日までの141日間、シンガポール、インド、バーレーン、UAE、オマーン、サウジアラビア、トルコ、ルーマニア、ギリシャ、パキスタン、マレーシア、ブルネイ、インドネシアに寄港、帰国する。

Img_6428  遠洋練習航海の目的は、長期間の練習航海を通じて、初級幹部に幹部候補生学校にて習得した知識や技能を身につけ、幹部自衛官に必要な資質を習得することが目的であり、加えて各国との親善友好の増進を目指す目的がある。なお、今回の遠洋練習航海は、1957年以来53度目にあたる訓練航海である。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原子力空母ニミッツ [CVN-68 NIMITZ] 横須賀寄港中、明日出航

2009-08-27 22:46:14 | 在日米軍

◆見送りは晴れていれば塚山公園がお勧め

 報道などでも知られているように、空母ニミッツが寄港中である。護衛艦いせ進水式と並び、海事関係では注目すべき出来事といえよう。明日出航予定。

Img_3217  横須賀基地を出港、母港舞鶴基地に向かうヘリコプター護衛艦はるな。一年前にリムパックから帰国し、横須賀に寄港した際の写真。満載排水量6800トンの護衛艦、前甲板には背負い式に搭載した5インチ砲、後部には3機の大型哨戒ヘリコプターを搭載可能な航空設備が特徴の護衛艦、今年3月に除籍された今となっては貴重な一枚。

Img_7902  ヘリコプター護衛艦ひゅうが。満載排水量18000㌧、横須賀基地を母港とする護衛艦で、海上自衛隊最大の護衛艦として今年三月に就役したばかりの新型護衛艦だ。これら二枚の写真は、よこすか軍港めぐり遊覧船の船上から撮影したものだ。横須賀は日々新鮮、何度足を運んでも新しい発見がある。

Img_7142  横須賀基地に前方展開する原子力空母ジョージワシントン。同型艦の原子力空母ニミッツが明日まで横須賀に入港中だ。ニミッツは、満載排水量91487㌧の大型艦だ。当初、土曜日に出航するものだとばかり考えていたので、実は撮影へ足を運ぼうと考えていたのだが、明日出航とのこと。名古屋にもイージス巡洋艦チョーシンが入港しているが、明日0900時に出港とのことだ。

Img_5684  空母出航をどこから見るか。王道は、JR横須賀駅から横浜方面に二つ目のトンネルを脇道の階段から登る安針台公園だろうか。高い二重の安全柵が視界に入るが、恐らく空母のバースから出航するところがみえないヴェルニー公園よりは撮影場所としてはいいだろう。長浦にも撮影場所があるとタクシーの運転手さんに教えてもらったことがあるが、混雑しそうだ。

Img_7670  塚山公園。京浜急行電鉄安針塚駅から山手に徒歩20分(小生が行った時は迷って30分近く掛かったが)の場所、別名、按針塚、ここの海の見える場所、というズバリ展望スポットからの眺望がいいのではないかとおもう。もちろん、空母バースまでは直線距離で10km近く離れてはいるのだけれども。

Img_9909  塚山公園からの俯瞰風景。塚山公園は、江戸時代、日本に漂流し幕府の顧問となったイギリス人ウィリアムアダムスの墓地がある公園、横須賀が世界とつながっていることを再認識することが出来る場所だ。吉倉桟橋もはっきりとみえないが、標高が、安針台公園よりもかなり高いので、かなり遠くまで見渡すことが出来る。この写真は、18-200ズームレンズを用いて撮影。

Img_9284   高いところからの俯瞰風景、その心は、と問われれば、艦載機と答える。原子力空母といえども、広大な格納庫には搭載機の半数程度しか収容出来ず、半数は飛行甲板に所せましと並べられている。横須賀に戻るジョージワシントンは、陸上空母発着訓練の関係上、厚木基地に艦載機を降ろすので、飛行甲板に艦載機は見えない。

Img_9911  しかし、空母ニミッツは、中東への展開の途上、横須賀に急速と補給のために寄港したのであり、短期間の寄港という訳で、空母艦載機は満載されたままである。甲板に航空機が並んでいるのだから、これは俯瞰風景で艦載機と共に空母を撮った方が見栄えがいい、という利点がある。もっとも、雨天や霧のときはこの限りではないのだが。

Img_9923  塚山公園からは、標高が高いという事もあって、横浜の市街地と船越地区の護衛艦も並んで見える。ここから横須賀基地を出航するニミッツを撮影すれば、甲板を埋め尽くす艦載機という貴重な写真を撮れる!とも思ったのだが、金曜日では行くことが出来ないという次第。なんとなれ残念でした。御帰りはこちら。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横田基地日米フレンドシップデイ2009 地上展示機:格納庫前編

2009-08-26 16:15:43 | 在日米軍

◆横田基地日米フレンドシップデイ09 地上展示機

 横田基地日米友好祭における地上展示は、一度の記事では紹介できないので、昨日の記事と共に本日も掲載。格納庫側には、大型機を中心に様々な機体が展示されていた。

Img_8523  横田基地は、C-130H輸送機20機が配備されている基地であるが、第五空軍司令部が置かれるとともに、日本の首都東京に程近く加えて横浜港などからの物資輸送にも適した鉄道上の立地にあるため、広大な基地面積と併せ、朝鮮半島や台湾海峡など環太平洋地域を含めた世界危機への後方拠点としての機能を有している。

Img_9093  したがって、C-130H輸送機やC-17輸送機はもとより、全長75メートルのC-5輸送機も運用が可能となっている。加えて、日米友好祭に多くの地上展示機を展開させることは、平時にあっても同盟国へ、急速に部隊を展開させ、万一のときには支援することが出来ることを理解してもらう目的もあるのだろう。

Img_8498  C-5輸送機[米空軍]。全長75メートル、M-60戦車2両と関連機材(122㌧)を搭載し、米本土から大西洋5522kmを横断することを目的とした輸送機。M-1A2戦車なら2両、CH-47輸送ヘリであれば3機、M-2歩兵戦闘車であれば6両、AH-64D戦闘ヘリであれば6機を同時輸送可能だ。前後に貨物扉を有するバイザー方式を採用し、迅速な展開を可能とするが、一方で、離着陸には比較的長い滑走路を有し、前線基地に直接発着することはできない戦略輸送機である。120機が配備。

Img_8439  C-17輸送機[米空軍]。これまで、大型の戦略輸送機で運んだ物資は滑走路の長い拠点基地に集約し、その後戦術輸送機により前線基地に運ぶ、という手法がとられていたが、C-17は、M-1A2戦車を含む最大77㌧の車両などを搭載し、5200km先の舗装されていない900㍍の短いに着陸する事が出来る戦域輸送機という新しいカテゴリーを開拓した輸送機。C-5よりは小さいものの、米本土から紛争地に直接展開することが可能だ。200機を生産予定。

Img_8446   KC-135空中給油機[米空軍]。360機が運用されている米空軍の主力給油機。F-15戦闘機10機分の燃料を空中で給油する。もともとは冷戦時代、核パトロールに就いていたB-52爆撃機への給油を念頭に750機が生産されている。他方で、機体の老朽化は進んでおり、ボーイングかエアバスか、米空軍では二転三転の後継機選定が続いている。

Img_8453  U-125救難捜索機[航空自衛隊]。航空救難団に配備され、高速で事故現場に急行、捜索レーダーや赤外線監視装置によりいち早く要救助者の位置を確認し、UH-60J救難ヘリコプターを誘導する。機内から救助物資をパラシュート投下することもでき、航空機事故以外にも災害派遣などに活躍している。

Img_8461  CH-47JA輸送ヘリコプター[陸上自衛隊]。55名の完全武装の普通科隊員を空中機動させる目的で配備された輸送ヘリコプター。JA型はJ型と比べ、航続距離や夜間飛行能力が大幅に強化されている。人員のほか機内や吊下により、火砲、装甲車なども迅速に展開させることが可能。

Img_8463  SH-60K哨戒ヘリコプター[海上自衛隊]。護衛艦に搭載し、対潜哨戒や洋上哨戒、ミサイル誘導から救難任務、果ては輸送任務までをもこなすヘリコプター。吊下ソナーやレーダーなど多種多様な機材を以て、短魚雷により潜水艦を追い詰めるほか、ミサイル艇などを撃破するヘルファイア空対艦ミサイル、海賊船に対処する機銃なども搭載することが出来る。

Img_8477  UH-60J/JA。手前から航空自衛隊の救難ヘリコプター、陸上自衛隊の多用途ヘリコプター、米陸軍の汎用ヘリコプター。ヴェトナム戦争の戦訓から生存性と防御力を強化した汎用ヘリコプターとして開発。完全武装した15名の普通科隊員のほか、3.6トンの機外吊下能力を有する。航続距離が長く、エンジン出力が高いことから救難ヘリとしても運用されている。

Img_8482  OH-6D観測ヘリコプター[陸上自衛隊]。陸上自衛隊に広範に装備されている観測ヘリコプターで、火砲の着弾観測や、対戦車ヘリコプターと協同して索敵を行うスカウト任務、加えて後部キャビンを用いた軽輸送任務に対応する。軽快な運動性で知られ、同時に調達価格も安いことから多数が配備されている。

Img_8481  UH-1J多用途ヘリコプター[陸上自衛隊]。米陸軍のUH-1H汎用ヘリコプターを富士重工がエンジン高出力化、ミサイルからの自衛装置の装備、限定的な夜間飛行能力の付与などで近代化した機体。一見して旧式のUH-1Bなどとも似ているが、各部分を強化近代化したことにより第一線でも通用する能力を有する陸上自衛隊の主力多用途ヘリコプター。現在も生産が続いている。

Img_8485  C-130H輸送機[航空自衛隊・米空軍]。20㌧の貨物を搭載し4000kmを飛行する戦術輸送機。もともと、横田基地のような戦略拠点にC-5戦略輸送機や貨物機、船舶が集積した物資をC-130のような戦術輸送機に積み替えて前線に展開させるのが任務の輸送機。貨物を8トンに減らせば9000kmの飛行が可能だ。

Img_8580  C-130は、とにかく頑丈で、草原などに胴体着陸して積み荷を降ろし、軽くなった機体から無理やり車輪を出して離陸するという荒技も可能。ヴェトナム戦争では千発以上の流れ弾を受けながら離着陸したり、胴体に砲弾で大穴があいても離陸できたほど。アメリカ製の傑作輸送機で60カ国が運用中。航空自衛隊では、国内の輸送に加え、国際貢献任務などでは主力の輸送機として活躍している。

Img_9756  C-12J軽輸送機[米空軍]。要人輸送などに用いる軽輸送機で、以前はビジネスジェット機を転用してC-21Aが用いられていたが、低騒音で運用コストも小さいC-12Jに置き換えられた経緯がある。高級将校の移動以外にも、緊急時には機内に担架を設置し、患者輸送機として運用することも可能だ。

Img_9757  UH-1N汎用ヘリコプター[米空軍]。基本的に陸上自衛隊のUH-1Jと同じ機体から発展したもので、海上保安庁のベル212の軍用型。エンジンが双発となっており、エンジン停止などの緊急時でも生き残ったもう一方のエンジンにより飛行継続が可能。米空軍では、軽輸送や要人輸送などに運用している。

Img_9579  夕方になると、地上展示機エリアが立入禁止となり、それに併せて機内公開を行っていたC-17やC-130H,KC-135,C-5のハッチも閉じられた。写真は、C-5のバイザー型ハッチが閉じられたところ。こうやってみてみると、西側最大の輸送機ということで、C-17よりもかなり大きな輸送機であることが実感できる。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横田基地日米フレンドシップデイ2009 地上展示機:滑走路横編

2009-08-25 23:27:15 | 在日米軍

◆横田基地日米友好祭09 地上展示機特集

 F-22ラプター飛来で話題となった横田基地日米友好祭。しかし、地上展示の機体はF-22の他にもたくさん並んでおり、今回は、その地上展示機を二回に分けて簡単に紹介したい。

Img_8612  F-16C[米空軍]戦闘機。数を揃えるべく軽量と低価格、そして高性能を両立させ、4000機以上が生産された傑作多用途戦闘機。今回の日米友好祭には8機が地上展示として並んだ。レーダー、エンジン、火器管制装置などを絶え間なく改良し続け、制空戦闘、航空阻止、防空制圧など多用途に運用できる機体で、戦闘行動半径は空対地任務で1250km、制空任務で1600km。2000機が納入された米空軍以外にも多数の国に輸出されている。

Img_8706  A-10攻撃機[米空軍]。二機が展示。近接航空支援、その中でも特に対戦車攻撃を主軸に開発された攻撃機で、機首には戦車の脆弱な上面を狙う強力な30ミリ機関砲が搭載。7.2トンという大量の対地攻撃兵器と460km離れた戦域上空での1.7時間という長い滞空時間、そして対空砲火に対抗する運動性を兼ね備えた機体で、主要部分には装甲が施されており、近代化改修を行ったことで精密航法や夜間作戦能力が向上している。

Img_8716  F-15C戦闘機[米空軍]。こちらも二機を展示。米空軍の制空戦闘機で、考え得る最強の電子装備と兵器を積み込んだ重量級の機体を、存在し得る最強のエンジンとともに組み合わせることで、大型の機体ながら高い運動性能を持ち合わせた機体。F-15はA/Bが425機納入された後、C/D型は470機納入されている。

Img_8722  F-15は段階近代化改修を重ね、特に電子関係では、常時世界最新鋭の能力が注ぎ込まれている。戦闘行動半径は1967km、最高速度はマッハ2.5に達する。敵の制空圏に侵攻し、上がってくる迎撃機を全て排除し、制空権を奪い取るのが制空戦闘機の任務。航空自衛隊では、三菱重工がライセンス生産した機体をF-15Jとして運用中である。F-15は大型で余裕のある設計を採用しており、このため米空軍では戦闘爆撃機としてF-15Eを開発、236機を導入している。

Img_8778  F/A-18D戦闘攻撃機[米海兵隊]。D型二機が展示されている。もとは空母艦載機として開発された機体だが、海兵隊では近接航空支援などの任務に運用される。空対空任務と対地攻撃任務を一機種で賄えるAPG-65レーダーが搭載され、制空・対地任務を同時に対応できる空母艦載機として誕生した。

Img_8792  C/D型はレーダーをAPG-73とし、夜間侵攻能力などを高めている。F/A-18は当初、旧式化したA-7攻撃機の代替を行った後、より大型のA-6攻撃機も代替、さらに運用コストの高い高性能戦闘機F-14をも代替、各型合わせ1048機が海軍と海兵隊に納入され、その後、より大型のF/A-18E/Fに生産は移行している。戦闘行動半径は、537kmとやや短く、速度もマッハ1.8ではあるが、軽快な運動性と7.2トンの武装搭載量を誇る。

Img_8788  冒頭に載せたF-16の一群のほかに、離れて2機、F-16が並んでいる。F-16は当初、高価なF-15の数的劣勢を補う軽戦闘機として開発されたが、順次レーダーやエンジンを近代化し、世界的に観てももっとも成功した戦闘機の一群に数えられる。7トンの武装を搭載できるが、加えて、輸出型の新型、F-16E/Fなどが生産されている。

Img_8806  F-2B支援戦闘機[航空自衛隊]。冷戦時代、ソ連軍本土侵攻を阻止するべく、射程150kmの空対艦ミサイルASM-2を四発搭載し、洋上を低空進攻し基地から830km離れた海域でミサイル攻撃を行う対艦攻撃重視の支援戦闘機。日米共同開発により日本側がF-16の機体を再設計することで誕生した機体、複合素材を多用するなど徹底した軽量化が図られており、8トンの武装を搭載する。

Img_8826  RF-4E偵察機[航空自衛隊]。米空軍のRF-4Cをベースとした戦術偵察機で、機首にカメラを搭載している。前方監視レーダー、側方偵察レーダー、前方フレームカメラ、高高度パノラミックカメラ、赤外線感知装置、フラッシュ発射器を搭載、偽装された目標を含め全天候で運用することが可能な戦術偵察機。

Img_8846  C-1輸送機[航空自衛隊]。川崎重工が中心となり開発された国産輸送機。軽快な運動性を誇り、1300km先の地域に8トンの装備を急速に輸送する目的で開発された。旧式化が進んでおり、次期輸送機C-Xとして後継機が国産開発されているが、構造強度などの問題で、初飛行は非常に大きく遅延している。

Img_9637  F-4EJ改戦闘機[航空自衛隊]。設計は半世紀前の機体であるが、高高度超音速爆撃機対処を念頭に航空自衛隊は1967年に導入を決定。90年代に、レーダーを換装、アナログ機器をデジタルに置き換え、対艦ミサイルの運用能力も付与、機体は大型だが戦闘行動半径1266km、7.3トンの装備を搭載する。さすがに老朽化が進んでおり、現在、後継機選定が進められているが、航空自衛隊が必要とするF-22の輸出許可が下りず、長期間難航している。

Img_8848  T-4練習機[航空自衛隊]。プロペラ式の初等練習機に次いで候補生が操縦を練習する中等練習機として川崎重工が開発。エンジンから搭載電子機器に至るまで純国産で開発された機体で、亜音速機ながら使いやすいことで知られ200機以上が量産され、連絡機などにも使われる。

Img_8882  P-3C哨戒機[海上自衛隊]。アメリカで開発された世界最高性能の対潜哨戒機。長時間の滞空時間を活かし、レーダー、ソノブイ、磁気異常感知装置、電波探知機などあらゆる装備を複合的に駆使して海中の潜水艦を追い詰める。川崎重工で約100機がライセンス生産された。まだまだ第一線で通用する機体だが、現在、後継となるより高性能な国産の哨戒機XP-1が試験中である。

Img_8912  F-22戦闘機[米空軍]。脅威に対して“先に発見・先に攻撃・すべて撃墜”を念頭に速やかな接待航空優勢の確保を目指し開発された戦闘機で、妥協のない最高の技術が織り込まれた新世代戦闘機。ステルス戦闘機とも呼ばれるが、その真価のなかにステルス性はごく一部でしかないとされる。運動性・巡航速度・電子戦性能すべての面で現存するあらゆる航空機を圧倒するが、同じ重さの金塊よりも高価なのが難点。

Img_9474  E-3A早期警戒管制機[米空軍]。1000km四方を睨む強力なAPY-2レーダーと各航空機や地上レーダーの情報を統括し、脅威情報を分析、空中から戦闘機や地対空ミサイル部隊に対して要撃管制を行う事が出来る機体で、米軍全般の航空作戦の下支えする航空機。その分高価で、NATO共同運用やイギリス、フランス空軍、サウジアラビア空軍など一部の国しか保有していないが、航空自衛隊もAPY-2レーダーを搭載するE-767早期警戒管制機を運用中である。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横田基地“グルメ横丁(?)” ・・・大した物量だ・・・、羨ましい・・・

2009-08-24 23:48:27 | 在日米軍

◆横田基地フレンドシップデイ2009

 ラプター飛来!地上展示と、大きな話題となった土日のアメリカ空軍横田基地日米友好祭。しかし、直前、アクセス解析では“横田基地 肉”という謎のキーワードで訪問される方が少なからずいた。

Img_8998  F-22戦闘機をはじめ、地上展示機リストを並べるだけでかなりの時間を要するくらいの規模を誇るのが、横田基地日米友好祭。F-16戦闘機だけでも、実に8機が展示されており、横田基地は輸送機の基地、つまりF-16は全て外来機となるわけだから、なるほど、物量の米軍だなあ、という印象。

Img_9144  C-32A輸送機(ボーイング757派生型の米空軍要人輸送機)が着陸する頃には、「大した物量だ・・・、羨ましい・・・」という、映画「遠すぎた橋」にて、マクシミリアン・シェル演じる第2SS装甲軍団長ディートリッヒ中将がC-46輸送機の大編隊を見上げて呟くシーンと重なる。「葉巻を忘れるな」。

Img_7746  横田基地日米友好祭は、夜にも続くので、こういった夜景の写真も撮ることが出来る。戦闘機の夜景というのは、航空自衛隊だと、部外者の場合、浜松基地広報館夜間特別公開でもなければ見ることは出来ず、その様子は航空専門誌の表紙を飾るほど貴重だ。しかし、一日中米軍機を撮っていれば、お腹も減ってくる。そこで、広大な模擬店の方に何度も行くこととする。

Img_8419  ペパローニピザ。12$/1200円。横田基地といえば、このピザが有名。ピザ生地ではなく、厚みのあるパイ生地を用いて、ピザソースとサラミ、チーズを載せたシンプルな味わいがヤミツキになる。を二人で分けても充分なボリューム、満足感を味わえる。なんでも、このピザを第一目的に横田に来る人も少なくないのだとか。

Img_9173  ステーキ。F氏が同僚にお願いして買ってきてもらったら、なんとスプーンだけで、ナイフが入って無かった。ステーキは肉汁が溢れるミディアムレアで、ミックスベジタブルとライスが付いている。米軍基地といったらステーキだよな、と言いながら頬張っていた。なるほど、海自の基地ならカレー、米軍基地なら肉なのだ!。

Img_9372  ホットリンクス。リンクスといっても、ヘリではない。スパムのような塩辛さのリンクス(ソーセージの一種?)がパンに挟んである。3ドル/300円。ケチャップとマスタードも置いてあるんだけど、そのままの味が個人的には好き。こちらは昼食で食べました。ミネラルウォーターは100円、熱中症予防には必須。

Img_8570  それにしても、航空自衛隊の航空祭や、陸上自衛隊の駐屯地祭では、タイミングを逃すと模擬店では、食べ物がすべて売り切れてしまったりしていて、委託食堂で遅い昼食、もしくは外で、ということもあるのに、米軍基地では、そういうことは中々無い。物量の米軍というが、これは地上展示機だけではなくて、食事関係でも当てはまるのだな、と感心。

Img_9874  ステーキセット。夕食は、米軍ステーキにしよう、ということで、こんがり焼いたステーキとクルミパン、そしてコーンのセットで12ドル/1200円を注文。コーラは100円。ちょうど、遠くの方で花火も上がっており(横田基地の花火は日曜、当方一行が行ったのは土曜日)、夜風とともに、米軍基地での夕食を楽しんだ。

Img_7769  横田基地グルメ横丁。ナトリウムランプが煌々と照らす基地内には、濛々とステーキを焼く煙が立ち上る。そうか、エプロン地区で航空機を撮る時にかかっていた靄は、ステーキを焼く煙だったのか!、といまさらながら気づく。大味だけれども、基地の外では味わえないものがある、それがフレンドシップデイの、もう一つの醍醐味なのかもしれない。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

F-22戦闘機、本土では初公開 アメリカ空軍横田基地日米友好祭2009

2009-08-23 01:08:29 | 在日米軍

◆ラプター!横田基地フレンドシップデイに登場

 土曜日、そして本日も行われる横田基地日米友好祭2009であるが、沖縄のアメリカ空軍嘉手納基地に前方展開中のF-22戦闘機が、地上展示として参加した。

Img_8930  F-22戦闘機、通称ラプターは、レーダーに映り難いステルス形状を採用しているほか、強力なエンジンと推力偏向ノズルを用いての高度な運動性能、レーダーと電子戦システムを統合した高度な電子・対電子戦能力を兼ね備えた、現在最も強力な戦闘機として知られ、同盟国日本や親米国家イスラエルを含めて輸出はされていない、戦闘機である。

Img_9059  横田基地所属のC-130とF-22戦闘機。7月4日、嘉手納基地で行われたカデナアメリカンフェスト2009においてF-22は日本で初めて一般公開され、注目を集めたが、昨日、そして本日も行われるアメリカ空軍横田基地日米友好祭フレンドシップデイ2009にも飛来、これがF-22の本土初公開となった。

Img_9271  高度な機密を織り込んだ横田におけるF-22の一般公開では、複数の空軍兵士がM-4カービンに実弾を装填し常時警戒にあたった。また、ステルスに影響を及ぼすエアインテイク部分や、エンジンノズル部分は、カバーや車両配置により、見え難く配慮されており、ここでもF-22が有する高度な機密性が強調されているようだ。

Img_8993  F-22は二機が金曜日に嘉手納から横田に到着し、地上展示として配置されており、隣には大型のE-3早期警戒管制機が配置されていたものの、俄然注目度はF-22の方が高く、終日、本土初公開となった世界最強と評される戦闘機の姿を一目見ようと、多くの来場者で、F-22の前は賑わっていた。

Img_91881  U-2偵察機飛来。F-22が展示されるとして横田基地フレンドシップデイは注目を集めていたが、その上空を、韓国のアメリカ空軍オサン基地に展開しているU-2が横田基地上空に飛来した。数回、滑走路上をフライパスすると、そのまま着陸せず、空の彼方へと飛び去っていった。U-2の飛行展示は珍しい。

Img_9084  横田基地フレンドシップデイの会場は、航空機展示地区と、模擬店地区に分かれており、航空機展示地区は、概ね写真の通りの人口密度。基地への入場は、第五ゲートから行われ、駐車場は無いが、駐輪場は用意されていた。入場にあたってはテロ警戒の為に手荷物検査が行われていた。

Img_9623  尾白鷲のファントム、那覇から百里に移動した飛行隊で、世界で唯一、ラプターと模擬空戦を行ったファントム飛行隊だ。会場には、米空軍機、海兵隊機の他にも陸海空自衛隊の各種航空機が地上展示として参加しており、地上展示機の数は、かなりの数であった。基本的に、横田基地日米フレンドシップデイでは、C-130からの空挺降下などを除けば、飛行展示は行われない。

Img_8612  米空軍もF-16戦闘機だけで8機を展示していた。この横田基地へは、JR牛浜駅から徒歩15~20分である。牛浜駅へは、JR中央線か京王線などで八王子に、八王子から拝島へ、もしくは西武線で拝島に移動し、拝島からひと駅で牛浜駅に至る。なお、牛浜駅は、大きな駅ではないので、多少混雑する。

Img_8540  地上展示機区画は、日曜日の一般公開では、午後から順次撤収に入る為、閉鎖区間が出る。特にF-22はいちばん奥に配置されているため、近くからの見学を希望される方は、午前中に足を運ぶことをお勧めしたい。夜には花火も行われる予定で、航空機展示地区に入ることはできないが、模擬店地区から航空機と花火を観ることが出来るとのこと。お近くにお住いで、興味が湧かれた方は、明朝、横田基地へ足を運んでみては如何だろうか。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横田基地にF-22展開:横田基地日米フレンドシップデイ2009間もなく開幕

2009-08-22 08:30:38 | 在日米軍

◆ラプター、日米友好親善に飛来!?

 本日土曜日、そして明日日曜日、東京都の福生市にあるアメリカ空軍横田基地において、日米友好祭、いわゆるフレンドシップデイが行われる。そこに昨日飛び込んできたのがF-22飛来情報。

Img_8454  横田にF-22と聞いて思い出すのは、2007年の岩国日米フレンドシップデイ直前、嘉手納に展開していたF-22が岩国に展開したという情報が大手掲示板に上がっていたとのこと。期待と共にF-22を求め岩国に展開すると、いない、どうやらF/A-18Eを見間違えたらしい。垂直尾翼の角度など、見慣れていない人だとあり得るのかな、と思った次第。

Img_9057  その後、岩国、厚木、ともにF-22の飛来情報は無く、やはりF-22は遠い機体だったようだ、と思っていたらば、今年の嘉手納基地オープンベースでは、F-22が地上展示されたとのこと。嘉手納で一般公開ならば、海兵隊航空団の岩国や、海軍空母航空団の厚木ではなく、空軍の横田基地なら、あり得るかもしれないとは、いわれていた。

Img_9119  今年は、月曜日に横須賀に寄港する空母ニミッツ艦載機や、百里の尾白鷲、それにU-2なんかを期待していたところに、昨日、F-22の飛来情報。今回も18シリーズと、いや、首都圏の航空機ファンの目は誤魔化せないか、ということで、恐らく横田にはF-22は着陸している模様。基地一般公開は、本日と明日。F-22は奥か展示か、結果は、間もなく判明する。

HARUNA

[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]

コメント (10)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする