◆舞鶴の工夫
明後日で、いよいよWeblog北大路機関も創設四周年を迎えるのですが、本日は、普通に舞鶴チビヤン特集の記事を掲載したい。
舞鶴航空基地ちびっこヤング大会は、航空基地が民家から非常に離れているという事もあり、休日に飛行しても苦情などがほぼ寄せられない、というような立地にあるようで、飛行展示が実施された。しかし、チビヤン主役は、大きなカメラを担いだ人たちではなくちびっ子たちだ。そういう理由から様々な催し物が繰り広げられていた。
航空機整備展示。ヘリコプターのローターを取り外すところから始まり、最後にはエンジンも取り外している。ヘリコプターという子供たちにとっては頭上に見上げる以外は非日常の乗り物。それを整備展示でローターなどを取り外す、というのは、なかなか印象に残る展示なのでは、と思った次第。
消防車放水展示。熱い夏といえば、消防車で冷やすしかない!という印象の展示。消防車といえば、子どもたちにも人気がある筈なのだが、それ以上に航空機用消防車というのは、放水能力が従来の消防車と比べ根本的に異なる。これは、飛距離から迫力までを含めて、印象に残る行事といえよう。
ジャングル体験。救命ボートに乗り(ロープで牽引されて動く)、海賊船の模型やあシャチの風船が置かれている中を進む。ワニの格好をした隊員さんが途中でガオーって現れたり、ちょっと驚き、なによりも、ワタクシの方が、いやあ、手作りで頑張ってるなあ、ここまでやるのかあ、と驚いたりもした次第。
となりでは、ストラックアウトをやっていた。ただし、参加は子供まで。商品も用意されていて、確か無料だったような。隣では、風船釣りなども行われていた。実のところ、ストラックアウトの方がジャングル体験よりも長い行列があって、商品に惹かれる子供心というものもあるのかな、とか感じた。
ジャングル体験は、ここまで手作りで頑張ったのだから、もう少し人気があっても、とか思った次第。いっそのこと、来年は、救命ボートから輪投げをやって得点を競う、とか、ジャングルの上に架かるロープの部分に、アンパンやジャムパンでも吊るしてみるとか、参加型の要素を含めれば長蛇の列になったりするのでは、と。
舞鶴踊り(?)。航空基地の中を一周するように進んでいて、チンドン屋さんも祭囃子を奏でている。格納庫の中では、特ににぎやかに響きわたり、そういうば、今日は大阪で天神祭だったなあ、ということ思い出すようなお囃子でした。翌日は、舞鶴の花火大会、それと併せて、ということもあったのかな、と。
剣道の模範演技。木刀を手に、舞鶴航空基地の剣道有段者が、型の展示を行った。型を展示するつことが目的で、実際の試合を模したものではないのだけれども、笠取山の銃剣道模擬試合を思い出した次第。あのときは、銃剣道では小手は実戦の際には銃剣が貫徹するので、面と同じ扱い、ということを初めて知った。
舞鶴航空基地空手同好会による、空手の型展示。同好会には、なんと航空隊司令の西成人1佐の姿が。近くの方に聞いてみると、回転翼機搭乗員で、武道にも精通しているとのこと、ウチの司令はスゲーですよ!と、笑顔だ。なるほど、こういう司令が率いる23空、最近、日本近海に不審船が寄ってこない訳だ、と納得。
海上自衛隊ファッションショー。様々な制服を展示する。服装は、冬服から整備服装、それから消防服まで一通り展示。そういえば、護衛艦はるな、飛行甲板にて、舞鶴地方隊展示訓練の帰路、日本海から舞鶴基地までの道中にも、同じようにファッションショーをやっていたなあ、と思い出した次第。
ホイールローダー体験乗車。はたらくくるま特集として、消防車と並ぶ車両のような感じか。これも、道路工事なんかで見かけることは多いけれども、運転台に上がることはめったにないもの、子供達には日常では味わえないものだ。ちょっと地味に見えるけれども、これは貴重な経験につながるのかな。
護衛艦が停泊する北吸桟橋の一般公開。ここでは、護衛艦あぶくま、が甲板を一般公開していたほか、イージス艦みょうこう、を間近に見ることができた。ことしは北吸桟橋と航空隊の間でシャトルバスの本数が多かったのだが、いつもお世話になっているI様が、車両を出してくれまして、すいすい移動することができました(感謝!)。
舞鶴名物ホルモン焼きソバの出店や、エアクッションアトラクションなどもありましたが、ちょっと目を引いたのは水鉄砲。空気をコッキングで溜めて、かなりの距離をピーって飛ばせる水鉄砲で、風船を狙うもの。けっこう子供たちに人気でした。来年は、潜水艦とかのラジコンを水鉄砲で狙わせてみるとか。
新潟中越地震特集、というわけではないが、海上自衛隊が新潟中越地震の際に実際に行った入浴支援の方式を展示している。新潟は、舞鶴地方隊の警備管区だ。用途廃止になった護衛艦用救命膨張筏を利用して湯船としたもので、スチームによりドラム缶で真水を加熱、かけ流し式にすることで、浴槽を常に清潔な状態に保つことができたという。地震発生時に幕僚が知恵を出し合ったものだ。
浴槽となった廃品の救命筏。使用期限が切れていたのを保管していたのが役立ったとのこと。今回は、プールとして開放されていて、曇りとはいえ、暑い季節、子供達には人気だった。海上自衛隊を含め、自衛隊関連行事で、こういったプールの展示は初めて見たようにも思う。紹介できたのは一部ではあるが、様々な催し物が展開されていたチビヤンだった。
HARUNA
[本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる]