◆ありがとう、と言いたい電車・列車たちへ
今年度も間もなく終わり、明日から新年度。そこで、今年度の鉄道について振り返ってみたい。デハニ50系や、200系新幹線など、扱うべき対象は多いのだが、北大路機関的な視点から、見てゆく、ということで一つ。
2008年度最大の話題は、と問われれば、やはり名鉄パノラマカーの営業運転終了だろう。特別運行では残るにしても、特急料金や指定席料金不要で展望車を堪能できた7000形パノラマカーは、考えるに最高の電車であり、付け加えれば、特別料金不要の展望車を持つクロスシート車というものが、日本の線路上から無くなってしまったのは、残念の一言に尽きる。
183系の特急まいづる号。2008年の北大路機関を語る上で、忘れがたいのは、舞鶴基地へ、護衛艦はるな、の撮影に足を運んだ小生には、京都駅と東舞鶴駅の間を走る特急として、乗車したのは特急料金の関係から二条駅にて乗車することが多かったが、思い出深い電車だ。この、まいづる号も、183系も健在、これからも活躍は続きそうだ。
終わりの始まり、ということで、2008年度、阪急6300系の廃車が始まった。片側2扉クロスシート車ということで、通勤輸送に適していないとの判断からか、新型の9300系への置き換えが始まっている。短縮編成が嵐山線用の運行に入るようなので、ひと先ず近い将来までは安泰、といえるのだけれども、6300系のこれからの動向はよく見てゆきたい。
嬉しいニュースとしては、京阪の中之島線開業だろう。新しい路線ができて、塗装が新塗装へとリニューアルが始まる、というのは、見ていて楽しい。新しい3000系が登場し、これまでの3000系が、8000系に編入されて、8000系30番台となった。もちろん、変わりゆく姿も極力機会を見つけて撮影している。
静かに消えていったのは京阪1900系。淀屋橋延伸の時代からの電車で、特急から通勤車へ移り変わった電車。中之島新線開業とともに営業運転から退いた。一方で、京阪特急の代名詞というべきテレビカーも、間もなく始まるリニューアルで、8000系の編成から省かれるとのことで、一抹の寂しさを感じることは確かだ。
2008年度というと、テレビ報道などで大きく取り上げられたのが0系新幹線の引退。16両編成で頑張っていた編成が6両短縮編成となってなお頑張っていたが、ついに廃止された。運行されていた0系は後期車両なので、元祖新幹線というには語弊があるものの、0系は0系だ。乗った回数も相応に多く、これは東海道新幹線時代の話なのだが、短縮編成であっても、廃止、と聞くと身構えてしまうものがある。
ブルートレイン富士はやぶさ号廃止。これも、報道などで大きく取り扱われた。ちなみに唯一乗ったことがあるブルートレイン。最後の東京駅を発着するブルートレインであり、最後の九州ブルートレインが歴史的役割を終えた。食堂車やロビーカーの廃止、やや新型車両と比べると見劣りする個室A寝台とともに運行されていたが、この列車の廃止を以て、東海道本線や山陽本線の中で、長大な夜行列車用ホームが使われなくなる駅が増えた。
2008年度を振り返ると、やはり廃止が目につく。では、2009年度は、というと、やはり、先が見えてきた485系雷鳥に興味が行く。新型車両に置き換わるのだが、確かに485系、当方がよく利用するのは183系の方であるが、設計やサービス面で古い点はあるものの、なんというか、飽きない電車であることも確か。新型車両に置き換わる新年度は、雷鳥の年となる予感がする。
500系新幹線、この、のぞみ号運行はどうなるのか、新しい九州山陽新幹線直通列車は、さくら号となるそうだが、この新型車両の導入により、レールスター用の700系が、こだま号に格下げとなるため、100系新幹線の今後にも影響が出そうだ。こちらにも、関心を持ってみてゆきたいと考えているところ。
2009年度は、もう少し近鉄について、関心を持ってみようかと思う次第。もちろん、京都在住ならば、近鉄電車はよく利用するのだけれども、奈良方面に所用が無いため、利用するのは大半が地下鉄烏丸線に乗り入れている近鉄電車だけ。スナックカーなど、そろそろ、先が見えてきた電車について、撮っておくべきなのかな、と考える次第。
HARUNA
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