■長躯神戸へ展開
♪明日を生きて行こうと、約束があればいい♪Weblog北大路機関はおかげさまで創設から一周年を迎えました!!
そんな訳で、小生は本ブログ創設の地となった神戸に、一年前と全く同じ理由で行って来ました。
そもそも、北大路機関がブログになった契機は、一年前にもあった学内関係の慰労会の帰路、立ち上げられたのが始まりであることになりる。
こうして勇躍阪急電車に乗り込み、一路、港町神戸へ向かった!!
阪急電鉄はJR西日本と競合する激戦区、京都線において特急を一時間当たり六本というダイヤを組んでおり、しかも特急料金不要特急としては非常に内装がよく、完全クロスシート、広告も少なくシックで落ち着いた旅路を楽しむ事が出来る。
車窓から見えるのは陸上自衛隊桂駐屯地へ向かう車列。並木の内側が中部方面隊の後方支援一大拠点たる桂駐屯地である。
ちょうど一年前、写真にある阪急十三駅で友人のF氏と偶然(?)会い、酔った勢いで立ち上げたのが本ブログである。友人は酔っており、そこで事故が起こった、けっつまずいて転んでしまったのだ。F氏が転んだ、いわゆる“事故でF転”、というものだろうか。で、酔いが醒めるまで一休み、という中、やることも無いし、ということでノートパソコンで立ち上げたのだが、変な夢を見たなあと翌朝PCを立ち上げると出来ていた、というのが事の始まりである。
十三駅にて阪急京都線から神戸線に乗り換え、河原町から一時間と少しで阪急三ノ宮駅へ到達した。
神戸は駅前にミリタリー系や映像コンテンツ産業系、模型関係の店舗が集まったセンタープラザ西館があるほか、古本屋も多数あり通常の書店も多い。数的には限界があるものの、軍事系の洋書も扱う店があり、この他活気に満ちた繁華街は様々な店舗が軒を連ねている。
書店古書店を巡り、街を練り歩いたが西日本は熱気に包まれており、しかもアーケードであるから熱はこもる。ということで、カフェオレを楽しもうと地下の喫茶店に入った。
古書として主なものとしては児島襄の「日中戦争」を全三巻3000円で調達し、この他書店にてOSPREY PUBLISHINGの気になった何冊かを調達した。
そうこうしている内に集合時間が近付いてきた。神戸市役所24階の展望台へ急行する。
日曜日という事で神戸市役所は静かであったが、無料で開放されている展望台からの絶景は毎度ながら唸らせられる。写真は神戸空港の方向で、海上保安庁のヘリコプター搭載巡視船が入港してきたところであった。ここからの夜景は見事で、360度全周の眺望を堪能する事が出来る。
神戸は山に囲まれた細長い港町であるということが、この展望台から一望すると手に取るように理解できる。
ちなみに、神戸市役所や前述の繁華街は三ノ宮駅からが一番近く、勢い、神戸駅までいってしまうと行き過ぎになってしまうので注意が必要である。
神戸は安政の五カ国条約において江戸時代に開港された。大阪を開港すべしとの要求があったが、御所に程近い大阪の開港には問題があり、神戸開港となった。
日本人と外国人の接触を最小限とするべく幕府は居留地を設定し、ここに外国人を居住させることで対応した。この頃に建てられた建物が今日でも残っており、写真はその十五番館。神戸空襲や阪神大震災で多くの被害を受けながらもその都度復興し、今日に至っている。
近代的なビルの谷間に、写真は大正時代のものだが、江戸時代の洋風建築物や明治初期の建物が軒を連ねている。
こうした新旧のシンメトリカルな情景は面白い。また、前述のような災厄とともに復興する街並、というものがある種日本的といえるのではないか、ふとそう思った次第だ。
ちなみに、写真の通りは神戸ルミナリエの通りでもある。
明治初期、備前藩の行軍を妨げた外国人に槍を向けた事が契機として銃撃戦となり、外国軍の艦船陸戦隊が上陸、神戸を占領する事態となり、伊藤博文の仲介で藩士が切腹することで終結した。この際に交戦団体でしかなかった明治政府が対外的に国家継承を宣言し、幕府との外交的な政権交代を果たした事件だが、その顛末から長らく明治秘史として公にはされなかったものだ。
居留地は安政の五カ国条約締結に含まれない清国の労働者の居住は認められなかった。しかし、調理や事務、通訳に清国人は欠かせず、こうして居留地外に中華街が出来、今日に至る。こうした中華街は、特に多層な価格設定の店舗があり、味も嗜好にあった店が必ずあるといわれ、予算に応じて楽しむ事が出来る。
慰労会で先生に招待していただいたお店では、紹興酒と美味しいビール、絢爛豪華な中華料理を先生にご馳走していただき、程よく酔い、寄り道して帰路についた。
少し飲みすぎたかな?と思ったが、次の方に中々合流できず、仕方なく一人で梯子をかけても、まあ、帰る事が出来たので、問題ないといえよう。ご馳走様でした。
HARUNA
(本ブログの本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)