一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

里見香奈倉敷藤花、山口恵梨子女流1級、成田弥穂アマに告ぐ

2010-01-04 00:08:56 | 将棋雑記
きのう放映されたテレビ朝日系「食の賢人・初春バトル」で、中華の鉄人・陳建一が1位に推したハンバーグ店に、東京・千駄ヶ谷の洋食店が出てきてビックリした。
この店はかつて植山悦行七段に案内され、ランチをご馳走になったことがある。プロ棋士御用達のこの洋食店、これから一層、客が増えそうである。

もちろんここからが本題。今年は里見香奈倉敷藤花、山口恵梨子女流1級が高校、成田弥穂アマが中学を卒業する。きょうは私が高校卒業時に考えながら、実行しなかった「ある企画」を披露しようと思う。

なにかの記念に、色紙に寄せ書きをすることがある。たとえば転校する友人に対して。たとえば卒業する先輩に対して。しかしそれはたいてい個人に対してであって、何枚も書かれることはない。私はそれを、クラスの一人ひとりに渡せないものかと考えた。この場合は、「高校卒業記念」という名目となる。
私の企画では、色紙と一緒にマジックも人数分が必要なのだが、そんなものは大した経費ではない。即、揃えていただく。
書き方はこうだ。クラスの生徒数は便宜上36人、席は将棋盤に見立てて、6×六とする。初形では全員に色紙が行き渡っている。号令によって自分のメッセージと名前を書いたら(書く場所は任意でよい)、次の生徒に渡す。
色紙が回るルートは一例として、「6一→6六→1六→1五→5五→5四→1四→1三→5三→5二→1二→1一→6一」とする。こうやって、1枚の色紙が36人の手を通じて、ジグザグに1周するわけだ。
この調子でメッセージを36回書くと、人数分の寄せ書きが見事に出来上がる。一人あたり1分30秒としても、36人分で1時間もかからない。なお個人的にオリジナルメッセージがほしければ、あらかじめ自分の名前を色紙のどこかに記しておき、書いてもらえばよい。
こうしてできた寄せ書きは青春のお宝だ。中学や高校を卒業して、辛いこと、苦しいことに直面したとき、この寄せ書きがあれば、頑張る気も起きようというものだ。
私は高校時代それを考えながら、当時私自身に、人生を暗転させる大事件(ハタから見れば大したことではない)が振りかかり、生ける屍と化していた。担任の先生に寄せ書き案を告げる気力さえなかったのだ。
しかし私はその案がその後も頭の隅に残り、いまから5年2ヶ月前、その寄せ書きを作るためだけに、私が発起人になって、クラス会を開いた。
その打ちあわせの時、同校の教頭先生に出世していた恩師と約20ぶりに再会し、当時私が抱いていた企画を恐る恐る話した。すると先生はしばらく考えたあと、
「一公…お前なんでそれをあのとき言ってくれなかったんだよ。それ、いい企画だよ」
と苦笑いされたものだった。
しかしクラス会で集まったのは、43人中、わずか13人。寂しい寄せ書きとなった。やはり歳月の壁は大きかった。では仮に、高校卒業1年後にクラス会を催したらどうだったか? それでも全員は集まらなかったと思う。いったんバラバラになったクラスは、元には戻らない。クラス全員の寄せ書きを集めるチャンスは、「現役」のときしかないのだ。
というわけで、この「クラス一斉寄せ書き」、私は素晴らしい案だと自負しているのだが、実行するかしないかは、該当者の判断に任せるしかない。…とここまで書いて、あっ、と思った。
肝心の里見倉敷藤花、山口女流1級、成田アマがこのブログを読んでいるはずがない!
…仕方ない。この企画は渡部愛ツアー女子プロに伝えるとしよう。
コメント (3)
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