私は今年から、LPSA金曜サロンでの指導対局の棋譜を、「LPSA棋譜ノート」に、リアルタイムで記録することにした。このノートはLPSAホームページのオンラインショップで確認できるが、表紙と裏表紙がさわやかな青色、A5版(210mm×148mm)80頁で、40局分が収録できる。税込500円。
ノートを開くと、左頁は図面1つと数行のメモ欄があり、右頁は150手の指し手が記入できる。リング綴じなので切り取ることも可能だが、その場合は図面と指し手が表裏同じ紙になるよう、注意を要する。もっとも切り取って使う人はおらず、「見開きで1局」の体裁で使っている人が大半のようである。
私は最初、金曜サロンは夜の部に伺っていたので、女流棋士との指導対局は1局のみ。棋譜の記録は思考の妨げになると考え、つけなかった。その代わり帰宅するや将棋盤を出し、カップラーメンをすすりながら、その日の将棋を思い出し、大学ノートに記録していた。ちなみに当時LPSA棋譜ノートは存在せず、棋譜を残したい人は、日本将棋連盟販売の棋譜ノートなどを使用していた。
私はそんなパターンがしばらく続いていたが、一昨年の秋から、サロン終了後に有志と食事会に行くようになり、帰宅が深夜0時をまわるようになった。それから風呂に入って就寝すると、「棋譜再生」は翌日になる。
しかし半日から1日経つと、私の棋力では、ところどころで記憶が欠けてしまう。序盤の手順前後は大目に見るが、中盤の大事な局面で、ここでどう指したのだったか…と、指し手が思い浮かばないケースが多くなったのだ。
それに輪を掛けたのが、昨年のはじめ、不況により金曜日が休みになったことだった。皮肉にも金曜サロンを1日楽しめるようになり、LPSA女流棋士2人に教えていただけることになった。それは有難いことだったが、1局だって難儀なのに、2局分の指し手が頭に残るわけがない。
さらに私は4月から将棋ブログも始め、ブログに指導対局の一場面を書き込むことも始めた。こうなるとあやふやな局面を掲げるわけにはいかない。そこで今年から、ついに棋譜ノートをリアルタイムでつけることにしたのである。
実際おこなってみると、将棋を指しながら記録する不自由さはほとんど感じなかった。それどころか、指す前に一泊置くようになったので、手拍子で指すことがなくなった。また自宅で棋譜をつけるムダな時間がなくなったことも大きい。さらに書けば、棋譜を取り始めてから、女流棋士との対戦成績は、5勝1敗である。まさにいいことずくめだ。なぜもっと早くからつけなかったのだろう。
以前元奨励会三段のK氏が、指導対局時に棋譜を付けている会員の話を聞いて、「それはいいことですね」と感心していたが、なるほどそのとおりだと実感した。
ノートを開くと、左頁は図面1つと数行のメモ欄があり、右頁は150手の指し手が記入できる。リング綴じなので切り取ることも可能だが、その場合は図面と指し手が表裏同じ紙になるよう、注意を要する。もっとも切り取って使う人はおらず、「見開きで1局」の体裁で使っている人が大半のようである。
私は最初、金曜サロンは夜の部に伺っていたので、女流棋士との指導対局は1局のみ。棋譜の記録は思考の妨げになると考え、つけなかった。その代わり帰宅するや将棋盤を出し、カップラーメンをすすりながら、その日の将棋を思い出し、大学ノートに記録していた。ちなみに当時LPSA棋譜ノートは存在せず、棋譜を残したい人は、日本将棋連盟販売の棋譜ノートなどを使用していた。
私はそんなパターンがしばらく続いていたが、一昨年の秋から、サロン終了後に有志と食事会に行くようになり、帰宅が深夜0時をまわるようになった。それから風呂に入って就寝すると、「棋譜再生」は翌日になる。
しかし半日から1日経つと、私の棋力では、ところどころで記憶が欠けてしまう。序盤の手順前後は大目に見るが、中盤の大事な局面で、ここでどう指したのだったか…と、指し手が思い浮かばないケースが多くなったのだ。
それに輪を掛けたのが、昨年のはじめ、不況により金曜日が休みになったことだった。皮肉にも金曜サロンを1日楽しめるようになり、LPSA女流棋士2人に教えていただけることになった。それは有難いことだったが、1局だって難儀なのに、2局分の指し手が頭に残るわけがない。
さらに私は4月から将棋ブログも始め、ブログに指導対局の一場面を書き込むことも始めた。こうなるとあやふやな局面を掲げるわけにはいかない。そこで今年から、ついに棋譜ノートをリアルタイムでつけることにしたのである。
実際おこなってみると、将棋を指しながら記録する不自由さはほとんど感じなかった。それどころか、指す前に一泊置くようになったので、手拍子で指すことがなくなった。また自宅で棋譜をつけるムダな時間がなくなったことも大きい。さらに書けば、棋譜を取り始めてから、女流棋士との対戦成績は、5勝1敗である。まさにいいことずくめだ。なぜもっと早くからつけなかったのだろう。
以前元奨励会三段のK氏が、指導対局時に棋譜を付けている会員の話を聞いて、「それはいいことですね」と感心していたが、なるほどそのとおりだと実感した。