昨年12月4日のLPSA金曜サロン、昼は神田真由美女流二段、夜は中井広恵天河の担当だった。
神田女流二段は永遠のアイドル女流棋士のひとりだが、「永遠」だけあって、年齢不詳のところがある。いつも笑顔の女流棋士である。
神田女流二段には昨年の6月だったか、私の四間飛車に右四間飛車で来られ、飛車角を抑え込まれて完敗した。前局は私が居飛車で勝利したので、本局は振り飛車での勝利を期した。
私の三間飛車に、神田女流二段は左美濃に囲う。6月の右四間飛車のときも、神田女流二段の玉の囲いは左美濃だった。大多数の女流棋士と同じく、神田女流二段も玉を固める将棋がお好きなようだ。
☖8六歩☗同歩☖同角☗8八飛☖8五歩☗6六角☖4二角☗8四歩と、例の定跡に進む。ここで上手は当然☖8六歩と指し、お互いに手を出しにくい将棋になると思っていた。
ところが神田女流二段は☖7四歩。ここが多面指しの落とし穴である。私は喜んで☗8五飛と走る。次の☗8三歩成りが受からず、さすがに優勢を確信した。
またもところが…となるが、以下☖7三桂☗8八飛☖6五桂と、ピョンピョン5七の銀取りに跳ばれてみると、そんなに浮かれる形勢でもないことに驚いた。
☗6七銀型ならこの手がなく、私の必勝だったと思う。銀の位置がひとつ違うだけで、形勢が微妙に変わる。将棋の面白くも恐ろしいところである。
☗8三歩成には☖5二飛が幸便。上手には☖5七桂成☗同角☖5五歩の狙いがあり、これは立派な勝負将棋である。その後は私も慎重に指し手を進め、一進一退の攻防が続いたが、やはり飛車先突破の実利は大きかったか、最後はなんとか幸いすることができた。
話が戻るが、神田女流二段の☖7四歩はやはりウッカリだったようだ。しかし一手の疑問手だけで勝負がつくほど、将棋は簡単ではないのだ。まして指導対局ならなおさらである。
勝たせていただいたうえに勉強になり、こんなに有難いことはなかった。扇子にサインも頂戴し、とてもいい気分だった。少なくともこの時点では。
神田女流二段は永遠のアイドル女流棋士のひとりだが、「永遠」だけあって、年齢不詳のところがある。いつも笑顔の女流棋士である。
神田女流二段には昨年の6月だったか、私の四間飛車に右四間飛車で来られ、飛車角を抑え込まれて完敗した。前局は私が居飛車で勝利したので、本局は振り飛車での勝利を期した。
私の三間飛車に、神田女流二段は左美濃に囲う。6月の右四間飛車のときも、神田女流二段の玉の囲いは左美濃だった。大多数の女流棋士と同じく、神田女流二段も玉を固める将棋がお好きなようだ。
☖8六歩☗同歩☖同角☗8八飛☖8五歩☗6六角☖4二角☗8四歩と、例の定跡に進む。ここで上手は当然☖8六歩と指し、お互いに手を出しにくい将棋になると思っていた。
ところが神田女流二段は☖7四歩。ここが多面指しの落とし穴である。私は喜んで☗8五飛と走る。次の☗8三歩成りが受からず、さすがに優勢を確信した。
またもところが…となるが、以下☖7三桂☗8八飛☖6五桂と、ピョンピョン5七の銀取りに跳ばれてみると、そんなに浮かれる形勢でもないことに驚いた。
☗6七銀型ならこの手がなく、私の必勝だったと思う。銀の位置がひとつ違うだけで、形勢が微妙に変わる。将棋の面白くも恐ろしいところである。
☗8三歩成には☖5二飛が幸便。上手には☖5七桂成☗同角☖5五歩の狙いがあり、これは立派な勝負将棋である。その後は私も慎重に指し手を進め、一進一退の攻防が続いたが、やはり飛車先突破の実利は大きかったか、最後はなんとか幸いすることができた。
話が戻るが、神田女流二段の☖7四歩はやはりウッカリだったようだ。しかし一手の疑問手だけで勝負がつくほど、将棋は簡単ではないのだ。まして指導対局ならなおさらである。
勝たせていただいたうえに勉強になり、こんなに有難いことはなかった。扇子にサインも頂戴し、とてもいい気分だった。少なくともこの時点では。