一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九州旅行2011年4月30日・一公という名のケーキ屋

2011-05-07 23:54:57 | 旅行記・G.W.編
明けて4月30日。素泊まりなので、朝はゆっくり。旅先の朝食は美味しいけれど、早起きせねばならず、煩わしくなるときがある。そこへいくと素泊まりはラクだ。食事の時間も寝ていられる。目は覚めたが、布団の中で船戸陽子女流二段の○○姿を妄想して、グズグズする。
きょうはとくに予定はない。夜までに鹿児島へ着けばいい。とりあえず延岡駅前に戻ると、「延岡フラワーフェスタ」という看板が目に入った。どこかの植物園でやっているらしい。売店を兼ねた観光案内所が駅構内にあったので、そこで聞いてみる。
ところが、オバチャンの言うことがさっぱり要領を得ない。売店の仕事が主で、観光案内などしたことがないのだろうが、それなら「観光案内」の看板は出すべきではない。
やはり頼れるのは自分だけだ。駅前から少し歩いた幸町バス停で確認すると、植物園行きのバスがあり、9時32分というのがあった。あと数分でそのバスが来るから、これはグッドタイミングだ。ちなみに案内のオバチャンは、10時40分発、とか言っていた。旅人にウソを教えてはいけない。
9時53分、終点の植物園前で下車。すぐに折り返しの時間を確認したら、何と12時40分だった。そもそもこの路線自体が、1日5本しかない。急ぐ旅ではないが、ずいぶんと間延びした行程になってしまった。
目の前にあるのは、ふつうの大公園だった。「フラワーフェスタ」と銘打っても、とくに何かの出し物があるというわけではなく、たんに公園に咲いた花を市民に見せる、というものだったようだ。
20分も散策すれば、もう見るものがない。すぐにでも戻りたいところだが、まだ時間はあり余っている。
園内の一隅で、保育園のちびっこがラジオ体操をしている。きょうは土曜日なのだ。
ポカポカとした週末の午前である。こんなとき、ひとり旅では「ボーッとした」というのが常套句だが、いまはボーッとできる心境ではない。ついよからぬことを考えてしまう。気が滅入ってしまう。憂鬱になる。
12時近く、バス停前にある食事処に入る。そばとうどんの専門店で、「そば定食」を頼む。店でいちばん高い1,050円だ。丼定食は750円で、昔の私だったら迷わずこちらを頼んでいた。
そば定食は、ひと皿ごとのおかずの量は少なかったが、ちょこちょこつまんでいると、けっこうお腹いっぱいになった。
12時40分、上りのバスにやっとバスに乗り、13時02分、延岡着。すぐに日豊本線の下り普通列車に乗る。15時08分、宮崎着。27分の待ち合わせで、都城行きに乗る。東国原英夫知事ですっかり有名になった宮崎といえども、素通りである。16時53分、都城着。21分の待ち合わせで、鹿児島中央行きに乗る。
いまや鹿児島の表玄関として押しも押されもせぬ存在になった鹿児島中央駅だが、今回は気分を変えて、一駅手前の鹿児島駅で下車した。
このあとの目的は、鹿児島市電高見馬場電停の近くにあるフランス菓子のケーキ屋「一公」に寄ることである。Googleで「一公」と検索すると、当ブログの上に目の上のタンコブのごとく登場するのがこのケーキ屋で、2年前に私は、ここ一公を訪れ、敵情視察をしたものだった。
今回も私は一公を訪れ、チーズケーキでも買って、ネットカフェで至福の時間を過ごすつもりだった。
鹿児島は小雨が降っていた。旅行2日目で、早くも雨に遭遇である。私は雨男だから覚悟の上だが、ちょっと早すぎないか。折り畳み傘を開き、鹿児島中央方面へ歩を進める。
途中にシャレたレストランがあったので、ちょっと迷ったが、入る。オムライスを頼む。デミグラスソースが絶品で、美味かった。
ドラッグストアに入る。こうしてちょこちょこ寄り道をしていると、けっこう時間がつぶれてしまう。
鹿児島中央方面への道を間違えたようだ。高見馬場電停へやっと着いた。ここまで来れば、一公はもうすぐだ。
ところが、目指す店が見当たらない。確かこのあたりだったのだが…。移転したのだろうか。
いま来た道を引き返す。わずかに灯りの漏れている店があった。ここがそうだ。もう閉店してしまったようだ。営業時間を見ると、午前9時から午後8時までだった。腕時計を見ると、8時20分だった。
いかん…。あんまりゆっくりしすぎて、「決戦」を逃してしまった。一公に寄るのは、来年の楽しみとしよう。
(つづく)
コメント
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